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この記事の目次
キングダム638話ネタバレ予想vol3「趙も郡県制を敷いていた」
郡県制というと、秦が採用した中央集権の制度だと考えてしまいますが、武霊王の頃から、新しい制度を取り入れていた趙も、郡県制を採用していた事が趙世家から分かります。
万戸の都三を以て大守を封じ、千戸の都三を県令に封じ、皆、世々侯と為さん。吏民は皆爵三級を益し、吏民の能く相安んずれば、皆之に六金を賜わん。
これは、長平の戦いの直接の原因になった上党の土地を韓から譲り受けた時の記録ですが、上党には、17の城があり、そこには万の世帯を数える城が3つあったので、その支配者を太守とし、千の世帯を持つ城も3つあったので、その支配者を県令とするとしています。
ただ、後の代まで侯とするとも書かれているので、秦のように数年置きに太守や県令を人事異動させずに太守や県令の世襲を認めていたのかも知れません。この措置が上党だけの特殊な措置か、趙では普通にあったのかは不明です。
キングダム638話ネタバレ予想vol3「趙には水軍がある」
キングダム637話では、秦の水軍を趙の甲鬼央が率いる水軍が撃破するシーンが描かれました。kawausoは、これを見て内陸国の趙に水軍なんてあるのと思いましたが、紀元前307年の史記の記述には以下のようにあります。
吾国は東に河・薄洛の河川があり、斉・と中山と水域を同じにしているが、舟舵の備えがない。常山より代や上党に至るまで、東は燕や東胡の境界線が有り、西は 楼煩、秦、韓と境界を接すれど、現在は騎射の備えがない。
故に私は、舟と舵の備え無くば、水を挟んでいる民はどうやって河・薄洛の水を守るのか?そう考えて服装を改めて騎射し、もって燕・三胡・秦・韓の国境に備える事にする。
その為、趙の水軍は武霊王により整備され、71年程の歴史を持つようです。kawausoは勉強不足で御座いました。
キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言
李牧が処刑されない事は歴史上明らかです。
なので、李牧は生き残る事は間違いないのですが、その間に何かドラマ性のある事が起きるか?起きないかが注目すべき点になります。悼襄王が死ぬ事も歴史上動かせないので、それらがスルーされる事もないとは思いますけどね。
参考文献:史記趙世家
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