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古代オリンピック1100年も続いた愛と欲望と狂乱の祭典を解説


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愛と欲望と狂乱の祭典(1P目)

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



観客全員野宿!過酷なオリュンピア!

 

4年に1度のオリンピックは無料で見られましたが、代わりに、エリスの人々は、競技場と神殿の整備はしても、7万人の観客を動員する施設の整備を一切しませんでした。ホテルも足りず上水も下水もないのです。

 

考えてみると当たり前でした、ここには4年に1度しか人が来ないのですから・・

 

オリュンピアの唯一の宿泊施設、レオニダインは中庭に噴水を持つ豪華なホテルでしたが、使節と関係者のみしか使用できず、それ以外の観客は老いも若きも貴族も庶民も、花見の場所を取るように、寝床を確保してキャンプを開きました。

 

上水道も下水道もなくトイレは夏場に枯れる川で垂れ流し、会場の衛生環境はたちまち悪化し、悪臭と蠅が飛び回ります。競技場と神殿の間では、炊事の煙が無数に上がり、商魂たくましい商人がブドウ酒や食事を高値で売りつけ、芸術家は、屋外に作品を並べて観客に売り込み、売春婦は、一年の稼ぎをここで売り上げたそうです。

 

人々はオリンピックが始まる一カ月も前からオリュンピアに陣取り、酒を飲み、芸術を論議し、喧嘩し、熱射病で倒れたり、感染症で死んだりしました。カオスという言葉は古代ギリシャから生まれますが、オリュンピアこそカオスで、そしてウッドストックでした。そして、こんな目に遭おうとスポーツの熱狂を見たいバカ観客は、一人も帰らないのですww

 

kawausoの独り言

kawauso 三国志

 

いかがでしたか?古代オリンピックの壮絶な面白さとでたらめ加減が伝わったでしょうか?因みに当時の陸上競技場はスタディオンと言いましたが、これは立って見ると言う意味で、当時はベンチも椅子もスタディオンにはありませんでした。

 

観客は競技が終わるまで、座る事を許されず、時には日没まで立ち続けました。熱射病で人がバタバタ倒れても、競技は止まらず継続され、それが我慢できない者はオリンピックを見る資格がないと考えられたのです。

 

次回の古代オリンピック2回目は、いよいよ古代オリンピックの選手たちと、特に人気のあった競技について解説します。お楽しみに

 

参考文献:古代オリンピック全裸の祭典 河出文庫

 

古代オリンピック

 

 

 

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kawauso

kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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