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2013年にも隕石爆発が起きた
宇宙からの飛来物による破壊は、ツングースカが一番最近というわけでもありません。今から7年前、2013年、ロシアのチェリャビンスクでも、隕石が大気圏で爆発、爆発の衝撃波によって窓ガラスが割れるなど建物に損害が発生。1600人も怪我人が生じた大変な大事件だったのです。
この時のチェリャビンスクの隕石は5階建てのビルくらいの大きさを持つ石質の小惑星で、地上24キロの上空で爆発したと予想され、その衝撃波は、550キロトンの核爆発に匹敵するそうです。こうしてみると、案外に隕石や小惑星の地球への衝突は身近なものかも知れません。ちなみに、またしてもロシアに隕石が落ちたのは、ロシアの面積が広大であり、飛来物が衝突しやすいからという理由です。
ツングースカ級の小惑星衝突の確率は?
直径が100メートル以上の小惑星は、太陽系に4万個も存在するそうで、これだけ聞くと怖くなりますが、計算上は、ツングースカで爆発した小惑星レベルの物体が地球に衝突する確率は1000年に1度程度なんだそうです。
あくまでも確率なので、必ず1000年に一度衝突するわけではありませんが、とりあえずは、いきなり明日、隕石が落ちてくるようなものではないようです。というより心配したって、どうにもならない事ですけどね。
kawausoの独り言
今回はツングースカ大爆発を取り上げてみました。
このような隕石や小惑星は「宇宙のめざまし」なんてあだなをつけられているそうですが、こんなものが至近距離に落ちたら、目が覚めるどころか即座に永眠ですね。しかし、日本の場合、1000年に一度の隕石や小惑星よりも、数十年周期の大地震と津波に気を付けるほうが、ずっと現実的な気もします。
文責:kawauso
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