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この記事の目次
キングダム649話雑学「他国人の力を頼まない排他的な性格」
③非常に排他的であるというのも趙の人の特徴です。
これは②の裏返しで行動を起こす時には同郷人だけでやり、余所者は入れない排他性を有しているという意味です。
考えてみるとキングダムにおいて李牧は合従軍に参加していながら、こっそりと兵力を抽出して、武関を迂回して蕞を攻めている事から、他国を信用してない様子が窺えます。
ここも李牧の意図するかしないかに関係なく、排他的で仲間意識が強い趙人の特徴と言えるでしょう。
三国志演義の呂布も無敵の騎馬軍団を率いていますが、それは全て并州人で構成され、余所者は入っていませんでした。しかし、ボスにあたる董卓が洛陽を焼いて長安に遷都すると、より長安に近い涼州の騎兵を重視するようになり、干された呂布は董卓を恨み殺害したという話もあります。
李牧は、排他的という意味ではさらに徹底し、郭開の讒言を受けて幽繆王が李牧を解任しようとすると断固拒否し、結果誅殺されたのです。
キングダム649話雑学「どこまでもついていく性格」
チーム李牧の紅一点と言えばカイネですが、彼女は李牧に心底惚れているようで、李牧が逮捕投獄された時には、弩が命中して重傷を負っても、李牧を助け出そうと必死でした。
趙人は同郷人同士の絆が強く、三国志演義の有名な猛将の張遼は董卓の元で呂布と同僚でしたが、董卓の死後も呂布についていき、呂布が曹操に降伏するまで10年近く、苦楽を共にしています。
しかもこの張遼、調べてみると出身地が雁門なのです・・・
まさにカイネの出身地と同じ所から出てきた人なんですね。
カイネは創作上の人物ですが、まるで図ったように趙人の性格になっているのがスゴイです。
キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言
今回は、キングダムの登場キャラクター李牧と司馬尚の性格を并州人というカテゴリーに当てはめて考えてみました。参考にしたのは出身地でわかる三国志の法則という本ですが、400年の歳月を超えて意外にも、共通点がありますね。
司馬尚の性格も、やはり同郷人以外は信じないものの李牧については徹底的に信じるような極端な性格かも知れません。
参考文献:出身地でわかる三国志の法則
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