七星壇も出てこない?かなり創作色が強い赤壁の戦い


はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

三国志(歴史)を誇張しまくる羅貫中

 

三国志演義でもっとも盛り上がりを見せるのはどこでしょうか?

色々な場面がありますが、個人的にはやはり赤壁(せきへき)の戦いではないかと思います。

 

赤壁の戦いで活躍する黄蓋

 

強大な敵である曹操(そうそう)に対して戦う孫権(そんけん)劉備(りゅうび)同盟、呉水軍の活躍、七星壇(しちせいだん)での諸葛亮(しょかつりょう)の祈祷からの逆転劇……一つ一つのドラマの密度が大きいですよね。

 

三国志演義_書類

 

しかしこれらは全て三国志演義の創作?ということで、もう一度赤壁の戦いを振り返ってみたいと思います。


大まか(すぎる)赤壁の戦いの流れ

赤壁の戦い

 

まずは三国志演義の赤壁の戦いの流れをとっても大まかにおさらいしましょう。

 

魯粛、孫権、張昭

 

曹操の船団が攻めてくる!降伏か交戦かで呉でも揉める!

 

周瑜と孔明

 

孫権戦いを決意!劉備(りゅうび)とも同盟!周瑜(しゅうゆ)と諸葛亮の頭脳戦!

 

扇からレーザー光線を放つ孔明

 

計略計略計略!止めに七星壇からの東南の風!火計で曹操敗北!

 

……勢いでまとめましたが、まあだいたいこんな感じですね!


赤壁の戦いでの最大の見どころ

むち打ちで裁かれる黄蓋

 

赤壁の戦いでは様々な見どころがありますが、何と言っても最大の見どころは火計からの華々しい勝利です。しかし注目点はこの火計成功までの流れ。

 

寿命が伸びる儀式を行う孔明

 

火計で戦うと決めたものの曹操にとっての追い風しか吹かないため、このままでは火計は自分たちの陣を焼くことになる……そこで諸葛亮は七星壇という祭壇を築き、そこで祈祷して有名な東南の風を吹かせて曹操軍を火で打ち払うことに成功するのです。


七星壇のなぞ

孔明 東南の風

 

と、ここで驚きなのは東南の風を諸葛亮が吹かせたということです。個人的に、ここが三国志演義の諸葛亮最大の妖術手品師ポイントだと思います。いや何で祈祷したら風が吹き始めるの……それは怪しすぎて周瑜だって警戒するわ……と思ってしまいますよね。

 

孔明

 

これについては近年のドラマや漫画、小説などでは「七星壇はあくまで見せかけ」「季節風が吹くことを諸葛亮は知っていてそれを利用した」ということが主流になってきたように思います。では次に正史三国志の方ではこの赤壁の戦いがどうなっているのか見ていきましょう。


正史三国志の赤壁の戦い

魏志(魏書)_書類

 

曹操の伝えには「疫病が流行ったから撤退した」。

 

呉志(呉書)_書類

 

周瑜伝では「曹操軍に疫病が流行っていたから攻撃して勝った。撤退したから黄蓋が火計と偽作で船を焼いた」。

 

蜀志(蜀書)_書類

 

劉備の伝えには「曹操を大いに破った。あと船を燃やした」。

 

周瑜、孔明、劉備、曹操 それぞれの列伝・正史三国志(本)

 

孫権伝には「周瑜や程普(ていふ
)
が頑張った。あと劉備とも協力した。めっちゃ勝った!」。

 

後漢書(書類)

 

因みに後漢書(ごかんじょ
)
献帝紀(けんていき)には「曹操は水軍で孫権を討伐したが、烏林(うりん)・赤壁で孫権の部将周瑜に敗れた」と記されています。

 

黄蓋、赤壁の戦いでうっかり河ポチャ

 

つまり何が言いたいかと言うと、赤壁の戦いは「良く分からない」のです。

【次のページに続きます】

次のページへ >

1

2>

関連記事

  1. 責められる陸遜
  2. 于禁、曹操、青州兵
  3. 賈ク
  4. 海賊時代の孫堅

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。




はじめての三国志企画集

“はじめての三国志企画特集"

“楚漢戦争

“荀彧

“3冊同時発売"

“魏延

“馬超

“官渡の戦い"

“馬謖"

“郭嘉

“if三国志

“三国志人物事典

まるっと世界史




PAGE TOP