皆さんはお酒は好きでしょうか?
聞かれてもいないのに返答してしまいますが、筆者はお酒が大好きです!
ウイスキーやジンも良いですが、カクテルも好きですし……でも一番好きなのはすっきりした日本酒の辛口を冷で……と、実はこの日本酒は曹操の作り方が元となったものと言われています。三国志でお酒と言うと何だか失敗だらけのイメージがありますが、今回はちょっと違う、曹操とお酒のお話について話していきましょうか。
この記事の目次
曹操は実はお酒が大好き?
さて曹操ですが、実は結構なお酒好きであったと思われる逸話が多いです。その代表とも言えるのが曹操の書いた詩集である「短歌行」。この短歌行では「酒に対しては当に歌うべし、人生幾何ぞ」と歌っており、これは簡単に訳すと「酒を前にしたらまずは歌うべきだ。人生はなんてなんぼのもんじゃい!」というもの。
しかもこの短歌行では更に「人生の憂いは何で解き放つべきか?その答えはお酒!!」とも歌っているので、曹操はかなりのお酒好きであったと思われます。
実は気さくなおじさんだった?
いや曹操もお兄さんの時代はあったでしょうが……いやいやそんな話ではなく。ダークヒーローのようなイメージがある曹操ですが、酒宴ではいつも朗らかに笑っていたと言います。
また生粋の詩好きであったため、酒の席でも詩は欠かさず、皆で即興で作っては披露しあったりしていたそうです。これだけでも曹操がお酒の場を楽しんでいたことが分かりますね。お酒の場でご機嫌に酔ってしまう曹操、何だか可愛らしく感じては来ませんか?
お酒のミスも少しだけ……
三国志と言うとお酒に酔って失敗というエピソードに事欠きませんが、やっぱり曹操もお酒の場でミスをしています。それは客人を招いての宴の時のこと。飲み過ぎてしまったのかフラフラになった曹操は目の前の食器に顔面から突っ込んで顔も衣服もべっとべと!
しかし曹操はそれでも大笑いしていたというので、笑える失敗の範囲と言えるでしょう。
曹操にとって酒は楽しむものであり、酔って暴れたり無茶苦茶な命令で部下を困らせたりはしていなかったようですよ、呉王様!
曹操と日本酒
さて曹操と日本酒のお話をしましょう。
曹操はお酒の場もお酒も好きだったようですが、なんと酒造りを自分でもやっていたそうです。そして曹操はその製造方法、「九醞春酒法」を献帝に上奏しているのですが、このお酒の造り方、つまり醸造法はが日本酒の製造方法である「段掛け方式」の元ではないか、という説があるのです。
真偽のほどは分かりませんが、そう思うと思わぬ繋がりを感じてちょっと面白いですよね。
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