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本格的な諜報道具
忍者と言えば、しのびという位ですから、敵地にしのびこんで情報収集や攪乱工作をするのも仕事でしたが、この諜報道具もなかなか本格的でした。
岡山藩の伊賀忍者が残した門外不出の「忍秘伝」によると、盗聴器の元祖であるサヲト聞金というものがあり、真鍮製で耳に当てると、100m先の話声も聞こえるそうで、しのび第一の重宝とされているとか、、
もう一つは、変装ですが、屋敷や城に忍び込むときには、小男が猿に扮装して忍び込み、実際に猿の皮を被って完全に猿に化ける事もあったようです。
現在より緑が多く、日本猿も多く生息していたから猿に化けるのが一番自然だったのか、なんにしても本格使用ですね。
戦国時代ライターkawausoの独り言
磯田道史氏によると、忍者は知名度こそ高いものの、その存在は秘匿されるものとして記録が残らず、記録が残らないので、当然、史料に乏しく、あまり研究が進んでいるとは言えないジャンルなのだそうです。
kawausoも、忍者の戦場での任務、瀬踏みについては、これまで全く知りませんでした。今後も研究が進んでいけば、意外な事が忍者の重要な役割だったという歴史の新発見に繋がっていくのかも知れませんね。
参考文献:磯田道史 歴史の愉しみ方 中公新書
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