はじ三のマスコットキャラである袁術ですが、kawausoが記事の中で色々イジっている間に、とにかく見栄を張る虚栄心の強い人物になってしまいました。
しかし、呂布伝が引く英雄記に面白い記述があります。
呂布は袁術から裏切らせた楊奉と韓暹(かんせん)と共に袁術の本拠地の寿春に向かい、
各地で略奪を働いて鍾離まで行き、大いに戦利品を得て、淮水の北に渡り袁術に手紙を出した。
足下(そこもと)は軍隊の強大さを誇り、勇猛な武将、勇猛な兵士が敵を完全に破滅させようとするのを、
つねに抑制しているのだぞと常々言っておられた。
私は武勇なきものだが、淮南の地を虎の如く歩き回ると、わずかな間にもかかわらず、
足下はネズミのように寿春にこそこそと逃げ込み、頭を出す者さえいない有様だ。
いつも自慢しておられた勇猛な武将、勇猛な兵は一体、どこに行ってしまったのか?
足下は、大言壮語して天下の人をたぶらかすのがお好きのようだが、
天下の人をどうして残らずたぶらかす事ができようか?
英雄記は陳寿が信憑性が弱いとして、省いた文書だから嘘かホントか微妙だが、この後、袁術が呂布軍が淮水を渡ったのを確認して歩兵・騎兵5千を淮水の辺まで出陣させ、気勢を上げ、それを見て呂布軍が嘲笑うというオチになる。
淮水を渡り、もう呂布軍が戻って来ないと確認してから、せこせこ軍を動かし
「今日は、これくらいで勘弁してやるが、次はこうはいかんぞ!」と虚勢を張る袁術の
転んでもタダでは起きないぶりが逞しい。
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