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【麒麟がくる】戦国時代に実際にあった薬を紹介

2020年9月25日


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戦国時代に実際にあった薬(1P目)

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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織田信長の薬草園

徳川家康は織田信長に脅されて息子の松平信康に切腹を命じる

 

戦国大名と言えば、徳川家康が薬マニアとして有名ですが、一見、病気に縁が無さそうな織田信長も、ポルトガルの宣教師、フランシスコ・カブラルの勧めで伊吹山に薬草園をつくらせ50平方メートルの敷地には西洋の薬草3000種類が栽培されていたと言われています。

 

この薬草園は、現在存在しないものの、ヨーロッパ原産のイブキノエンドウ、キバナノレンリソウ、イブキカモジグサが、日本では伊吹山にのみ自生している事が有力な証拠になっているそうです。こうしてみると織田信長も、自身は健康であるものの、病人が多い事に気を配っていた事が分かります。もしかすると、岐阜で大量の西洋薬を製造し、南蛮渡来の妙薬として、全国に売り出そうと考えただけかも知れませんけど…

 

解毒薬 底野迦

 

戦国時代と言えば、権謀術数(けんぼうじゅつすう)渦巻く時代であり、戦国大名は常に毒殺の危険と隣り合わせでした。そこで、底野迦(てりあか)と呼ばれる解毒剤重宝されます。

 

底野迦(てりあか)という、変な名前から分かるように、これは日本でも中国でもなく、紀元前1世紀に黒海の南にあるポントス王国の王ミトリダテスが造った解毒剤ミトリダトが原型であるそうです。その後、底野迦は、ローマ皇帝ネロの侍医であるダモクラテスが改良し、同じく侍医のアンドロマコスが毒蛇の肉を加えて完成させました。

 

蛇神ナーガ(神話)

 

底野迦はアラビア人に盛んに用いられ、そこから中国に伝わり唐代の書物「新修本草」の中に底野迦として収載され日本の医心方にも収載されました。しかし、実際のテリアカは16世紀の戦国時代にポルトガル人によって日本に伝えられたと推定されます。

 

鉄甲船

 

そう言えば、前述のカブラルもポルトガル人の宣教師でしたが、もしかして信長の薬草園にも、テリアカの材料になる薬草があったのでしょうか?

 

処方は、毒蛇の肉以外は不明で、60種類以上の薬草や土、動物の糞が混ぜられているとされ、毒蛇や動物の咬傷の治療に用いられました。

 

麒麟がくるライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

今回は、戦国時代に実際にあった薬について紹介しました。戦国時代は、医師の数も少ないですし掛かれるとしても健康保険もなく診療費も高額でした。そんな貧しい庶民でも、薬なら買えるので庶民にとっての薬は健康を維持する為に欠かせない存在だったのでしょうね。

 

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織田信長スペシャル

 

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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