絶対に開けてはいけない呪いの箱があったらあなたはどうしますか?
RPGではお馴染みのアイテムである呪いの箱ですが、それが現実に存在しているとしたら、開けたくはないにしても見てみたいですよね?
実は、現実の世界に悪霊が封じ込められたとされる呪いの箱があるのです。その名をディビュークの箱と言います。
この記事の目次
ポーランド人移民の女性がスペインで落札したワインセーラー
ディビュークとは、古代ヘブライ語で、日本語の意味ではしがみつく、憑りつくという物騒な意味があります。元々、ディビュークの箱はユダヤ教徒のポーランド人女性の持ち物でした。彼女はスペインで降魔術で現世に召喚した悪霊を封じ込めたといういわくつきの小さなワインセラーを購入します。
けど、なんで、こんなものを買ったんでしょうね?
Kawausoとしては、そっちの方が気になるんですが、それはさておき、信心深い彼女は悪霊が封じ込められているという事を信じました。
そして、アメリカに移民して後も、死ぬまでディビュークの箱を開けず、自分が死んだら一緒にお墓に入れてと遺言していました。しかし、ユダヤ教の慣習で、箱を一緒に埋葬する事は許されなかったそうで、ディビュークの箱は、そのまま遺品整理でアンティークショップに売られます。
ネット検索で調べてみるとユダヤ教では、柩というのは使わず信者が死ぬと白い布に包んで、司祭が列席して土葬にする習わしのようですから、いかに小型とはいえ、ワインセラーが共に埋められなかったのは分かります。
でも、不思議なのは、このポーランド女性はディビュークの箱が共に埋葬できないという、そんな基本的な事も知らなかったのかな?って事ですね。
2番目の所有者から次々と怪異が襲う
アンティークショップに売られたディビュークの箱は、最初に骨董品収集家に購入されました。その骨董マニアは、商品が美品であるかどうか確認する為に中を確認します。
マニアなら、誰でもする行動ですが、これによりディビュークの箱に閉じ込められた悪霊が出てきてしまったのか、購入したその日から心霊現象や体調不良が自分の周辺で相次ぎました。怖くなって遺族に返却を申し出たものの断られ、骨董マニアはそのまま箱をネットオークションに出品します。
3番目の持ち主の元でも怪奇現象が・・
ネットオークションでディビュークの箱を落札したのは大学生でした。しかし、大学生が手にした途端に家電がスパーク、部屋から悪臭や害虫がわらわらと這い出してくるなど異変が発生します。
悪霊は完全に目覚めたようですが、ディビュークの箱が骨董マニアから大学生の下に移動する時、怪奇現象は起らなかったのでしょうか?もしかすると悪霊は箱の所有者にしか災厄をもたらさない律儀なヤツかも知れませんね。
大学生も、早々にディビュークの箱を手放す事に決めて、大手オークションサイトのebayに自分のエピソードを添えて出品します。でも、こんな怪奇現象を書き込んで出品するなんて大学生も大胆で勇気がある人です。オーディエンスが恐がって落札しなかったらどうしたんでしょうか?
けれど安心して下さい!オーディエンスは勇敢な人ばかりのようで尋常ではないアクセス数を叩き出し、箱は結局、医療関係の博物館館長の手に渡ったそうです。
医療関係者から超常現象研究家へ
しかし、医療関係の博物館長の手元でも怪奇現象が発生します。そこで彼は、最初の持ち主と同じユダヤ教の宗教指導者であるラビに相談し、悪霊を再度封印してもらったそうです。
これで怪奇現象は収まったそうですが、博物館長は、手元に置きたくなかったのか、超常現象研究家であるザック・バガンス氏の元へ箱を寄贈し以後は、彼の博物館で保管されているそうです。
呪いの連鎖は終わらない・・・
しかし、ディビュークの呪いはこれで終っていませんでした。注目の若手ラッパー、ポスト・マローンがディビークの箱に触れ呪われていたかも知れない事が発覚したのです。
米TMZによると、マローンは2018年6月にリアルゴーストハンターとして知られるザック・バガンス氏がアメリカラスベガスに所有するホーンテッド・ミュージアムを見学、そこでショーケースの中に展示されていた「呪いの箱」を目にしたそう。
それだけなら、なんでもない筈ですが、この日、なぜかザック氏は、何故かこれまで一度も箱に触りたくないと思っていたにもかかわらず、急に箱に触れたくなり、ショーケースを取り払い、悪霊が憑りついているいわくつきの箱にタッチしたのです。
この後、マローンはザック氏にタッチし、そこで呪われてしまったかも知れないとザック氏は言います。
現にそこからマローンは災難続き、8月にはプライベートジェットのタイヤが離陸時に2本同時に破裂し緊急着陸。次には愛車のロールスロイスが大破する交通事故に巻き込まれ、さらには旧自宅に武装した強盗まで入ったとか・・・一方、2017年からディビュークの箱を所有するザック氏には、なんともないようです。
恐ろしい話です。何が恐ろしいですって!いつの間にか箱を開けなくても触れただけで呪われると、しれっとルールが変更されていますよ!だとしたら、このガラスケースに箱を収納した人も呪われているのではないでしょうか?
しかも、直接、箱に触れなくても、箱に触れた人に触れるだけで呪いが感染するとなると、マーロンに触れた人も、悪霊に呪われるのでしょうか?恐ろしい事ですね。でも、安心して下さい!マーロンもザック氏も、2020年8月現在、元気なようですよ!
けど、油断は出来ません、大金を稼ぐラッパーのマーロンには危険な誘惑が沢山あります。それだって災難に見せかけた悪霊の呪いかも知れないのです。
ディビュークの箱の中身
では、ディビュークの箱の中には何が入っているのでしょう。過去に箱を開けたことがあるケヴィン・マニスによると、箱の中には以下の物が入っていたそうです。
・ペニー硬貨2枚
・ブロンドの髪の束
・黒、茶色の髪の束
・ヘブライ語が彫られた金メッキの彫像
・乾燥したバラのつぼみ1個
・金色のワインカップ1個
・キャンドルホルダー
悪霊祓いをするには、憑りつかれた本人が持っている所持品が必要なようで、髪の毛や硬貨やワインカップは、その悪霊祓いの為に使われたアイテムだと考えられています。
本当のディビュークの箱が撮影に使用された映画ポゼッション
2012年に撮影されたアメリカ映画、ポゼッションでは、このディビュークの箱の本物が使用されていると話題になりました。なんでも、この箱を手にした家族の事実に基づく29日間が描かれているそうなのです。
そのせいか撮影現場では、
・撮影中に密室なのに冷たい風を感じた
・いきなり電球が割れた
・箱を保管していた倉庫が突如炎上した
このような超常現象が起ったそうで、kawausoはマジか!と思い、早速ポゼッションのWikipediaを見てみましたが、撮影現場で起きたという超常現象については記述がなく映画のあらすじだけで終わりでした。
これはどうした事でしょう?もしや都合の悪い事実の為に、何度書いても修正されるのでしょうか?
ゆるい都市伝説ライターkawausoの独り言
悪霊が封じ込められたディビュークの箱の話、いかがでしたか?もし、夜中にトイレに行けなくなったりしたらすみません。ゆるい都市伝説では、今後も視聴者の皆さんが思わず、おちびりあそばすような怖い都市伝説を次々と紹介しますよ。
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