ファティマの聖母とは?神の奇跡なんてほんとにあるの?

はじめての三国志_ページネーション

こちらは2ページ目になります。1ページ目から読む場合は、以下の緑ボタンからお願いします。

ファティマの聖母とは?(1P目)




3人の牧童のその後

 

3人の牧童のうち、フランシスコ8歳、ジャシンタ7歳は1919年、1920年にそれぞれ当時猛威を振るったスペイン風邪で10歳と9歳で早世します。これは、ロザリオの聖母に預言されていた事だったそうです。

 

しかし、10歳のルシアは、ロザリオの聖母より生きて神の存在を広く世界に伝えるように命じられ修道女になり2005年97歳で亡くなりました。ただ、本当の彼女は死んで、ニセモノに入れ替わったという説もあります。




太陽のダンスは本当にあったのか?

 

10万人が目撃した太陽のダンスですが、本当に起きたのでしょうか?

 

第1には、これが本当に太陽が動いた奇跡だったのかという点ですが、1917年の10月13日には、太陽の異常な動きというのは、世界中、どこの天体観測所でも記録していません。

 

考えてみれば当たり前で、太陽が地上に近づいたり、ジグザグに動いたり、七色の光を放てば、コーバ・ダ・イリアの丘どころか、世界中、何億人の人間から奇跡の報告があるでしょう。この点から、太陽のダンスはコーバ・ダ・イリアの丘に集まった人々だけが見た奇跡だと考える事が出来ます。

 

しかし、実際には太陽のダンスは、目撃者によっても内容にかなり違いがあり、同時に全く見なかったという人も存在していて、丘に集まった人でも全員が見たわけではないのです。




それは集団幻覚ではないか?

 

10万人が目撃したとも言われる太陽のダンスですが、それは集団幻覚かも知れません。集団幻覚とは暗示の力で誘導される知覚上の幻覚の事で、情緒的に昂揚した状態と宗教的没入の中で発生しやすいと言われています。つまり奇跡を目撃できるかも知れない、出来れば目撃したいという期待と願望が引き起こす幻覚です。

 

1913年の春、何ヶ月にもわたりイギリスとアイルランドの全土で謎の飛行船が上空を飛んでいるという報道がありました。それはあらゆる島で何百という目撃証言が、何千人という規模で報告されたのです。

 

やがて、イギリスのデイリーメール紙は、

「外国の軍事勢力がおそらく規則的に系統だった飛行を繰り返しているようだ」と書きました。

 

当時のイギリスの仮想敵と言えば、後に対決する事になるドイツでした。しかし、1913年当時、ドイツには少なくとも飛行船が1機ありましたが、歴史上、どの記録もドイツの飛行船がイギリスやアイルランドの上空まで飛行したとは書いていません。

 

もちろん、目撃証言のように数百回もイギリスとアイルランド上空を往復するのは不可能でした。当時はドイツだけでなく、民間が所有する飛行船もありましたから、すべての目撃例が嘘とは言えませんが、数か月もの間イギリス上空を定期的に飛んだ飛行船などは存在しません。

 

これは集団幻視によって引き起こされた幻なのです。実際、当時のイギリスには、第1次世界大戦に向かう不穏な空気があり、テクノロジーの長足の進歩に対する恐れがありました。

 

ドイツの科学は世界イチィィーーーー!ではありませんが、新興の重工業国ドイツに対する恐れが、当時のテクノロジーの最先端、飛行船に結実し、ドイツが飛行船で攻めてくるかも知れないという心理的恐怖をイギリス人に与えた可能性は否定できません。

 

ファティマの奇跡は奇跡を求めた人々が産んだ幻覚?

 

実は、ファティマの奇跡が起きた頃のポルトガルでは、王党派の失政が続いて過激な共和主義者が台頭し、国王カルロス1世と王太子のルイス・フェリペが殺害されて革命が起きポルトガル共和国が誕生しています。

 

しかし、その後もポルトガル国内は王党派と共和派の間で揺れて政情不安であり、教会は弾圧され財産を没収、第一次世界大戦勃発後には、ポルトガルも失ったアフリカの植民地を求めて参戦します。一方で、国内は凶作が続き、戦費の負担で税金は重くなり農村から都市まで、暴動が頻発しました。

 

そして、1917年の12月には、ポルトガル陸軍少佐シドニオ・パイスが軍事クーデターによって政権を掌握し、翌年には独裁体制を敷くという事態になりますが、国内にはスペイン風邪が持ち込まれて1万人の死者が出て、食糧不足による生活苦からストライキが頻発しています。ポルトガル国内には将来の見えない混乱に対し、神の救いを求める人々が多く生まれる下地があったのです。逆に言えば、ロザリオの聖母は突然にやってきたのではなく、ポルトガルの人々の救いを求める心が産み出した集団幻覚だったのかも知れません。

 

【ゆるい都市伝説】ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

ファティマの聖母は本当に出現し、太陽のダンスをはじめとする奇跡は本当に起きたのでしょうか?

 

宗教は内面的なものですから、起きたと信じる人にとっては確かに起きたのですし、信仰よりも科学的な解析を重視する人から見れば、それは客観的には起きていないと断じる事も出来るでしょう。

 

しかし、人間が際限ない欲望を捨て信仰に限らず、身を律して謙虚になり世界的に取り組まなければ人類の将来は暗いとする預言は決して外れてはいないと思います。ファティマの奇跡から得られる最大の教訓はそれではないでしょうか?

 

関連記事:シモ・ヘイヘとはどんな人?射殺人数世界一のスナイパー

関連記事:ルシタニア号沈没で世界史はどんな変化が起きた?

 

【世界中の有名な都市伝説を愉しむ】

ゆるい都市伝説 特集バナー

 




< 1

2

関連記事

  1. ベンジャミン・フランクリン
  2. 悪魔が封じられた箱「ディビュークの箱」
  3. チャーチル

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。




はじめての三国志企画集

“はじめての三国志企画特集"

“楚漢戦争

“荀彧

“3冊同時発売"

“魏延

“馬超

“官渡の戦い"

“馬謖"

“郭嘉

“if三国志

“三国志人物事典

まるっと世界史




PAGE TOP