4コマ漫画の三国志
4コマ漫画といえばギャグ要素を盛り込んだ面白い作品が多いですが、「夢話三國(ギャグ三国志)」という漫画は正に台湾版のギャグ4コマ漫画と言えるでしょう。
三国志関連のストーリーを簡略化し、そこにギャグ要素を盛り込んでいるので小学生でも楽しめるのが特徴。4コマという時点で日本漫画の影響を大きく受けているのがわかりますが、ギャグの中に日本の漫画のネタが盛り込まれています。
例えば劉関張の三人がそれぞれの武器を紹介する際に、劉備がオチとなって黄金聖衣を纏うなど。発売されたのも随分前なのでネタは少し古めですが、日本漫画へのリスペクトが感じられる作品です。
関連記事:【感想・ネタバレ】劉備徳子は静かに暮らしたい 1巻 三国志の武将たちが現代の高校生に転生!?
関連記事:『真・三國無双8』プロデューサー鈴木亮浩が絶賛する三国志×学園ラブコメ『劉備徳子は静かに暮らしたい(仲野えみこ/白泉社)』第2巻を販売開始。
三国志ライターTKのひとりごと
台湾では早期から日本漫画の翻訳版が発売されていたので、年配の人たちはドラえもんなど昭和の名作を読んで育ちましたし、若い層も最近の人気作品を読んでいるので目が肥えています。
しかし、日本ほど漫画家が多くなく技術的にも未熟な印象があるため、書店に並ぶ漫画の大半は日本製が大半です。三国志関連の作品も「横山三国志」や「天地を喰らう」など日本でもメジャーな作品が未だに高い人気を博しています。
ただ、中には陳某(香港の漫画家ですが)のように日本に逆輸入される漫画を書く人もいますし、何よりも文化の異なる人の作品は新鮮さがあります。
日本的な解釈だけでなく海外の解釈が入ったものを読むとまた新たな気づきがあるかもしれません。よほどの人気作品でなければ翻訳版がないケースも多いですが、機会があれば読んでみてはいかがでしょうか。
関連記事:劉備も関羽もイスラム教徒?中東シリアで流れる三国志アニメ
関連記事:天地を喰らうという漫画があまりにもカオス!裏三国志入門書 Part 1