役人に言ってはいけない三不肯【三国志ミニコラム】

2021年11月19日


監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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役人達に指示を出すを顔斐(文官)

 

三国志の時代の庶民には、役人の横暴を訴える権利があったようですが、それでも決して口にしてはいけない3つの言葉がありました。

 

役人と犬

 

これを三不肯と言い、①降格処分、②免職、③死刑です。訴える時には、この3つは外しておかないといけないので、どうしたって役人を代えて下さいとか、厳しく叱って下さいとかしか言えない事になるのですが、そのものズバリは言えなくても三不肯と書けば、いかにその役人が酷いかという事が伝わりました。

 

孔明

 

諸葛孔明は北伐の失敗で自ら降格を願い出ましたけど、降格はかなり重い処分である事がここからも分かります。人の心が少しでもある役人は、三不肯と落書されると、それなりに恐れ慄いたようです。もっとも、意に介さない冷血な役人もいましたけどね。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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