水は生き物の生命維持になくてはなりません。だから水に感謝するのは当然なのですが、一方で水を飲むだけで難病が治るとか、そのような詐欺まがいの事が多いのも事実です。
奇跡の水を信じていた魏の3代目皇帝・曹叡ちゃん
実は、魏の三代皇帝曹叡もこの奇跡の水を信じていた事がありました。曹叡は晩年、巫女の宣託を受け入れるようになり(巫女にハマりだすのは暗君のテンプレ、どこかの劉禅みたいなモノ)巫女が勧める用水法を信じて実践していました。それでも自分ひとりで信じている分にはまあ、いいのですが、卞太后の親族で糖尿病に苦しんだ卞蘭という人に曹叡は善意で奇跡の水を持たせて飲むように勧めたのです。
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奇跡の水を飲む事を拒否した卞蘭
しかし、卞蘭は奇跡の水を飲む事を拒否しました。曹叡は不思議に思い、「どうして?」と詔して意図を尋ねると「病気は薬で治します。どうしてこんなものを信じましょう?」と全否定します。
曹叡は顔色を変え、なおも勧めたようですが卞蘭も頑固な人でついに飲まず、最後は糖尿が悪化して亡くなりました。
当時はインシュリンもなく、悪化した糖尿病を治す事は出来ないので奇跡の水を飲んでも卞蘭の寿命が延びたとは思えませんが、仮に飲んでも信じていないのでは、プラシボ効果も期待できずやはり意味はなかったでしょう。
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