監修者
kawauso 編集長（石原 昌光）
「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。
コンテンツ制作責任者
おとぼけ（田畑 雄貴）
PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。
この記事の目次
韓非失望！性善説の匂いがする
韓非は、李信の話を美しいとしますが、同時に李信には失望したと断じます。理由は人間の醜さを直視せずに、キレイゴトばかりを述べている点が性善説的で危ういとしたのです。仮に秦により中華が統一されても、統一された中華は李信が考えているような理想郷にはならず、人の私利私欲がうごめく惨たらしい世界になると断じました。
キングダム760話ネタバレ「韓非こそ性善説」
李信は自分を性善説かもなと認めつつも、人間はバカだから、ちゃんと法で公正に治める必要があるんだろうと言いました。韓非は、そうだ人は愚かであるゆえに法で制御する必要があると答えます。
しかし、李信は愚かであるというのと悪であるというのは意味が違う、悪と断じるのは、完全に諦めているんだから放っておけばいいのに法家の人間はそれをしない。人間は悪だ、愚かだと言いながら、それでも諦めきれずに、毎日、法で人を治める方法を考えているんだから、人間に絶望していない。俺なんかよりも韓非のほうがよっぽど性善説であり心の中では思いの炎が誰よりも燃え盛っているはずだと指摘します。
韓非が大笑いする
李信に性善説者だと言われた韓非は大笑いし、これほど愉快な問答は初めてだと言います。そして同時に、これほど怒りを覚えた問答も初めてだが、こんな乱暴な話なのに、妙に納得させられるのは李信の中に思いの炎があるからだろうと言いました。
韓非は楽しい問答であったと言うと身を翻します。どこへ行くと李信に止められると、秦王に興味が少しだけ湧いた。今日、君に性善説者と言われた鬱憤を秦王に晴らしたいと答えました。こうして李信の大活躍で韓非を秦に連れてくる計画は成功します。
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