この記事の目次
キングダム791話ネタバレ「青歌の黄金精神」
李牧の詭弁に動揺する青歌の人々に、李牧はさらに畳み掛けます。青歌が自分たちだけの平和や安定を選び、そのまま静かに滅ぶならそれもいい。だが、青歌の民が決起して、秦の侵略に断固抵抗する意思を示したなら、青歌の黄金精神は中華の歴史に刻まれ、何より、これから産まれてくる青歌の子孫たちの心に誇りとして生き続けると煽ります。元々、難民や流民として、誇りなどとは無縁に生きてきた青歌の民は、李牧の詭弁によって、自分たちの血と汗で築いた繁栄を他人の犠牲の上にあぐらをかいたものと否定されて動揺し、同時に青歌の心が趙を救い得ると持ち上げられ、田舎者らしい純真な心を手玉に取られて、秦を倒して趙を救うという大義の罠に嵌ったのです。そして、李牧の詭弁に一番心を動かされたのが城主である司馬尚でした。このようにして青歌は李牧の舌先三寸で丸め込まれ、現在、秦と激闘をしているというわけでした。キングダム792話に続きます。
キングダム792話ネタバレ予想
編集長は李牧が嫌いです。それはこいつが私利私欲塗れだからではありません。むしろ逆で清廉潔白で人の為に生きているからです。このような聖人は得てして、自らが持つ清く正しい生き方を他人に知らず知らずに強制します。人が自分の為に生きる当たり前の権利を決して許容しません。人を救えるのに救わない事は悪であり、疚しい事だと煽りたて、人が幸福に生きる権利を「道徳的正しさ」を理由に取り上げます。李牧があくまでも秦に抵抗するのは勝手ですが、秦に降伏しても平穏な暮らしを求める民の声を意図的に無視するのは止めて欲しいものです。そうでありながら李牧は、味方の犠牲を増やしても自分を慕うカイネを救おうとし戦局を窮地に陥れるエゴイストであり、結局、今回の戦いに勝利した後は、雁門に帰り、カイネと子作りに励みまくるわけですから、実際の所、キングダムの李牧は、秦の侵略を許さないという己の信念のために大義を利用し趙人を振り回す大迷惑な男だとも言えるのです。あ!李牧が憎過ぎて今回は来週の予想をしていない…、まあ、いっか(笑)
キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言
はい、そういうわけで結局、李牧の舌先三寸で騙された青歌の民衆が、独力で営々と積み上げてきた繁栄を捨てて、自分たちを救いもしなかった趙の他人のために、秦と戦い、多大な血を流すという図式が今回も出来上がりそうです。というわけでまた次回。ばいちゃ!
キングダム最新記事更新:キングダム792話ネタバレ「脱出の責任」レビュー考察
前回記事:キングダム790話ネタバレ「青歌の血」レビュー考察
関連記事:キングダム789話ネタバレ「最後の壁」レビュー考察
関連記事:キングダム788話ネタバレ「王翦の想定」レビュー考察
関連記事:キングダム787話ネタバレ「狼血の契り」レビュー考察