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武神関羽も虜!人妻杜夫人が[心]を掴んだ方法

2024年6月7日


関羽

 

関羽(かんう)といえばどんなことがあっても主君・劉備(りゅうび)一筋!といったイメージの男の中の男。武に生きた彼は、女っ気を全くと言っていいほど感じさせません。ところが、そんなストイックな彼の心を射止めた女性が存在したのです。

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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秦宜禄の妻・杜夫人

杜夫人

 

呂布(りょふ)に仕えた秦宜禄(しんぎろく)という男には杜夫人(とふじん)というそれはそれは美しい妻がおりました。しかし、その2人を引き裂く悲劇が起こります。

 

袁術に助けを求める呂布

 

下邳(かひ)曹操(そうそう)によって崖っぷちに追い込まれた呂布は、助けを求めて秦宜禄を袁術(えんじゅつ)の元へ送ります。ところが、袁術は助けに応じるどころかイケメンの秦宜禄を監禁、「私には妻が!」と抗議する秦宜禄を無視し自分の親族として無理矢理政略結婚させてしまうのです。

 

袁術

 

 

なんと重婚、はちみつオジサン相変わらず無茶苦茶です・・そんなこととはつゆ知らず、息子と共に下邳で夫の無事を祈る杜夫人…。

 

呂布のラストウォー 処刑される呂布

 

しかし、呂布が曹操に投降。杜夫人も捕虜として曹操に捕まってしまったのでした。

 

 

 

関羽の目に留まった杜夫人

曹操と呂布と劉備

 

曹爽が呂布を捕らえたとき、ちょうど劉備は曹操に身を寄せていました。当然、劉備と共に曹操に身を寄せていた関羽。ぞろぞろと連れてこられる捕虜をなんとなくぼやーっと眺めていたのですが、その目にある女性を映した瞬間、関羽の心臓がドキッと跳ね上がったのです。

 

関羽の目に留まった杜夫人

 

ある女性とは、秦宜禄の妻・杜夫人。生まれて初めてわき上がるその感情に動揺しながら、このままではあの女性も処刑されてしまう!と思った関羽は急いで曹操の元に走ったのでした。

 

杜夫人を(めと)りたい!

関羽

 

関羽は曹操に今回の戦での自らの功績を告げ、その褒賞として杜夫人を自分に下賜(かし)するように願い出ます。このままでは杜夫人が殺されてしまうと思った彼はそれはもう必死で懇願したのでした。いつもと違う様子で興奮しまくっている関羽に若干ビビりながらも関羽が杜夫人を(めと)ることを承諾した曹操。無事、杜夫人を手に入れてホクホクの関羽。

 

関羽

 

 

それにしても、あの関羽がここまで夢中になるなんて、一体どんな女なんだ?

 

王芬のクーデターが失敗すると見抜く曹操

 

関羽の尋常ではない様子を見て、曹操も杜夫人が気になりはじめたのでした。

 

 

曹操も一目惚れ

一目惚れする曹操

 

どれどれ…。関羽の心を射止めた女性に興味を持った曹操は、さっそく杜夫人を覗きに行きます。ふと目があった瞬間、曹操の胸も急に高鳴りはじめます。なんて美しい女なのだ…!なんと曹操も杜夫人の美しさに一撃でやられてしまったのでした。

 

貂蝉を取り合う関羽と曹操

 

杜夫人が好きになってしまった曹操は、関羽にくれてやるのが惜しくなり、杜夫人を自分の妻として迎えてしまったのでした。

 

 

夫と引き離された杜夫人のその後

何晏と曹操

 

秦宜禄と無理矢理引き離された杜夫人。泣き暮らしていたかといわれると、決してそうでは無かった様子。曹操から存分に愛され、その後3人の子どもを授かりました。そのうち2人の男子、曹林(そうりん)曹袞(そうこん)は王侯として封ぜられ、1人の女子は、『論語集解(ろんごしっかい)』という『論語』の注釈書を著したことで名高い何晏(かあん)に嫁いでいます。皆それぞれ幸せな人生を送ったといいます。

 

また、曹操は杜夫人の連れ子も自分の子のように可愛がったそう。これらのことに鑑みると、彼女は決して不幸ではなかったのではないでしょうか。

 

 

妻を奪われた秦宜禄のその後…

張飛

 

曹操の妻として幸せな生涯を送った杜夫人でしたが、妻を奪われた秦宜禄はその後どのような余生を送ったのでしょうか。袁術の元からようやく帰ってきたものの、主君の呂布が処刑されたと知った秦宜禄は、あろうことか自分の妻を奪った曹操を主君と仰ぐことになってしまいます。

 

その後、小沛(しょうはい)に封ぜられていた劉備が曹操に謀反を起こすと、秦宜禄の元に張飛(ちょうひ)が訪ねてきます。

 

張飛

 

「お前、自分の嫁を略奪した男に仕え続けるなんて馬鹿馬鹿しいことしてないで俺について来い!」

 

確かにそうだな…と思った秦宜禄は張飛にホイホイついていきます。ところが、先のことを考えると恐ろしくなってきたのか、秦宜禄は弱音を吐いて帰りたいとごね始めました。

 

これには気が短い張飛もイライラ。

 

「何女の腐ったようなこと言ってんだ!」

張飛

 

それでもウジウジしている秦宜禄にブチギレた張飛は、秦宜禄を殺してしまったのでした…。妻を略奪された挙句、哀れな死を遂げた秦宜禄…。来世では幸せになっていてほしいものです。

 

※この記事は、はじめての三国志に投稿された記事を再構成したものです。

 

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はじめての三国志 編集部

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