大人気春秋戦国時代漫画キングダム。
最近は劇的な李牧ロスに備えてか
李牧とカイネの出会いの場面が何週にも
分けて続いています。
史記の記述によれば、この後李牧は
襲い掛かってきた匈奴を大軍で待ち伏せして
十余万を討ち取る大戦果を挙げます。
でも、ちょっと待ってください(コロンボ風)
いかに富を蓄積していてもですよ。
あんな貧乏くさい雁門にどうして匈奴が
大軍で攻め込むんですか?
一体なんの見返りがあるってんです?提督
今回は漫画キングダムが描くと興ざめする
雁門の真実と李牧の実像を解説するよ。
匈奴はなぜ雁門を攻めるのか。交易の富と李牧の軍備、そして不戦の狙いを、記事全3ページの要点からたどります。家事や移動の合間にどうぞ。
- 作品と史実に関するネタバレを含みます
- 891話公開前の予想・筆者の考察です
- 史記の紹介と筆者の推測を区別
音声について:AIによる全3ページの音声要約です。原文の朗読ではありません。
この記事の目次
キングダム891話大予想「実際の雁門は貧しくない」
最初からぶっちゃけると雁門が含まれる代の地は
北方の馬・牛・羊・毛皮などの交易品が行き交う
一大交易地でした。
その事は前漢時代の歴史家司馬遷の記した
貨殖列伝にも記録があります。
もちろんそれは、雁門に貧乏人が
1人もいないって意味ではないです。
そら、大勢いたでしょう。
でも、漫画のように貧しく、
匈奴に奪われる事を恐れて
戦々恐々としている人ばかりがいた
というわけでもないのね
匈奴はビジネスパートナーでもあった
漫画ではカイネの家族を殺し、
家を焼き払い好き放題悪態をつく匈奴ですが
実際には李牧の大事なビジネスパートナーでした。
そもそも匈奴は遊牧民ではありますが、
キングダムの当時は統一国家ではなく
緩やかな部族連合でした。
匈奴の中にも略奪をもっぱらにする部族や
趙人との交易を重視する友好的な部族
状況次第でどっちもやる部族
色々いて一枚岩ではないのです。
また匈奴は完全な遊牧民なので農業をしません。
というより、ステップで農業は不向きです。
なので匈奴は食べるモノに困ると
牛や馬、羊を連れていき
農耕民の趙人と取引をしていたのです。
趙人にとっては、牛や馬、羊を手に入れられるチャンス
匈奴にとっては穀物を得られるチャンス
お互いが無くてはならない存在でした。
もちろん、それは李牧にとっても同じです。
李牧が集めた大軍は交易の富で生まれた
李牧が匈奴を撃退した時に、
揃えていた兵力は
| 戦車 | 1300 |
| 騎兵 | 13000 |
| 勇士 | 50.000 |
| 弓兵 | 100.000 |
このように膨大なものです。
しかも史記によれば李牧は兵士を訓練させるのに
毎日、牛を数頭潰して振る舞い
兵士はなんとか李牧に報いようと
それぞれが百金に値する勇者になったとか
でも、それだけのお金はどこから出たのか?
まさか李牧がD4Cのスタンド能力に目覚めて、
並行世界の趙から兵士を呼び出したのか?
もちろん違いますよ。
ドッジャアアアアアアアアン
これも史記に記述があり、趙は李牧が徴税の役人を置いて
交易から税金を取り、それを国庫に入れずに
軍備に当てる事を認めていたとあります。
つまり、李牧が大軍を用意できた理由も
交易の莫大な富によるものであり、
そのビジネスパートナーに匈奴もいたのです。
【次のページに続きます】











