魏の二代目皇帝である曹叡(そうえい)。
この時代魏は国外・国内に問題を抱えておりました。
国外問題として蜀の諸葛孔明の度重なる攻撃を受けており、
孫呉からも蜀軍に呼応するように攻撃を受けている状態でした。
国内では度重なる蜀軍の攻撃によって少しずつ財政が圧迫し始めているにも関わらず、
蜀へ攻撃を仕掛けた曹真軍が敗北。
さらに曹叡が土木工事にハマり金をじゃんじゃん使っていきます。
こうした中状態である魏の国内に不思議なことが何度も発生しております。
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この記事の目次
魏の国内で起きた不思議なことその1:350年以上前の奴隷が出現
中国では時々なんじゃこりゃ!!と言うような不思議な出来事が度々発生しており、
今回は魏で起きた不思議な出来事をご紹介していきたいと思います。
まず初めにご紹介するのはなんと350年以上も前の奴隷が出現したことです。
明帝の時代、幷州(へいしゅう)の近辺にいた鮮卑族(せんぴぞく)が反乱を起こします。
この反乱は小規模であった為すぐに鎮圧されることになるのですが、
この時に反乱軍と一緒にいた鮮卑族の奴隷となっていた漢人を捕虜にします。
この捕虜は「俺は前漢時代から生きており350歳だ」と言います。
この奴隷を捕らえた将校は「お前証拠もないのにおかしなことを言うな」と頭を叩きます。
すると彼は「証拠を見せてやろう。前漢の度遼将軍(どりょう)・范明友(はんめいゆう)の奥さんは、
前漢の宰相であった霍光(かくこう)の奥さんの娘なんだぞ」とおかしなことを言います。
この事を聞いた将校は上司に相談すると「中央へ送れ」と
言って彼を朝廷に送ることにしたそうです。
それにしても調べるすべがないので何とも言えないですが本当なのでしょうか。
かなり不思議な出来事です。
魏の国内で起きた不思議なことその2:太りすぎて動けなくなった人を見た村人は・・・・
魏の国内で起きた不思議なことその2は太りすぎて動けなくなった人を見た村人は・・・・です。
魏の都である洛陽(らくよう)に大食いの男がおりました。
彼は大人10人前くらいの飯を常に食い続け太りすぎて動けなくなってしまいます。
この事を知った役所の偉い人が彼の身元を調べると
以前父親が遠い場所の県役人だったことを突き止めて彼をその地へ送ります。
そしてその役人は手紙に「君のとこの県で役人をやっていた時の息子である。
面倒を見てやりなさい」と書いて彼に渡します。
そして県に到着した肥満で動けなくなった男は県から村に移されて養われることになります。
男は村に到着すると早速飯を食い始めます。
するとこの村の住人達は初めのうちはよく食うやつだ位にしか思っていなかったのですが、
次第に大量に飯を食い続けているその人物がきみ悪くなり、
村の人々は一年すると食欲が一切なくなってしまうのでした。
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魏の国内で起きた不思議なことその3:30年間地中生活!?それとも死者が復活!?
魏の国内で起きた不思議なことその3は30年間地中生活!?それとも死者が復活!?です。
魏の北方に太原(たいげん)と言われる場所があります。
この地で村人がある墓から声がするということで墓を破壊するとなんと女性が生きたまま出てきます。
体調に別段以上はなくしっかりと話すことができたので、
太原の役人は彼女に色々と尋ねることにします。
まず役人は「どうしてこんな所にいたのだ。」と訪ねます。
しかし彼女は「私にも分かりません」と困惑した表情で返答。
その後も色々と質問するのですが、彼女はほとんど満足に答えることはできませんでした。
しかし一つハッキリしていることは彼女が埋まっていた墓の上に茂っていた樹は
樹齢30年以上たっていたことだけはしっかりと把握することができたそうです。
三国志ライター黒田レンの独り言
魏の明帝の時代にも色々不思議なことが発生しております。
この他にも摩陂(まは)に青龍が出現したことによりこの地名を龍陂(りゅうは)と変更しております。
このように色々と不思議なことが起きている魏の明帝時代をお送りいたしました。
参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志魏書 今鷹真・井波律子著など
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