大人気春秋戦国時代漫画キングダム前回588話では、鄴城に王翦の兵が避難民に紛れて潜入していた事が明らかになりました。
まるで動かなかった朱海平原の戦いが、今回、いよいよ動きます。
王賁は?河了貂は、鄴に忍び込んだ伏兵はどうなるのか?
では、キングダム589話のレビューを始めてみましょう。
※この記事はキングダム589話のネタバレが含まれる記事ですのでご注意ください。
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この記事の目次
キングダム589話最新ネタバレ 鄴の食糧倉庫が大炎上
漫画の冒頭からいきなり大事件が発生しました。
鉄壁の守りを持つ鄴城の東西南北にある食糧倉庫が一気に焼かれたのです。
これを行ったのは王翦が放った十二人の潜伏兵でした。
彼らはもちろん死を覚悟し、王翦の勝利を確信しての行動でした。
十二人は駆け付けた趙兵に切り刻まれて戦死します。
呑気に就寝していた鄴の城主、趙李伯は報告を聞いて顔面蒼白になりました。
すべての食糧倉庫が焼かれたという事は、ただでさえ多い人口がそのまま飢餓に直面するという事です。
これを民衆が知れば、食糧危機と前面の秦軍との板挟みからパニックを起こすでしょう。
ただちに緘口令を敷こうとする城主ですが、残念ながら夜を焦がす炎を
多くの住民が目撃していました、、アウチ・・
城主は、ただちに邯鄲と朱海平原に必要な救援を求める伝令を出すと同時に現在残っている兵糧の正確な残量を出すように命じました。
ここで、李牧の言っていた勝利の方程式、補給の優位が崩れ去ったわけです。
この時、桓騎は外から食糧庫の炎上を「遅かったな」と余裕で見ています。
どうやら、桓騎だけは作戦のあらましを王翦から聞かされていたようですね。
思っている以上に、鄴の陥落は近いようですよ。
キングダム589話最新ネタバレ ええっ!羌瘣が河了貂にあんなイヤらしい事を
一方で翌日の戦争の指揮を任された河了貂は重圧に押しつぶされていました。
そう、明日こそが最後の戦い、食料から見ても明日に趙の左翼を撃滅しないと秦軍の右翼が崩壊してしまいます。
しかし、だからこそ、明日は秦軍の右翼に最大の出血を強いる事になるのです。
兵士の命を握り、死地に赴かせる権力を持つ軍師の責任の重さに苦しむテンちゃん
そんな河了貂の緊張を解きほぐそうと、羌瘣が出現し胸を揉みしだきます。
何すんだ!と怒る河了貂に羌瘣は「象姉はこうすると喜んだぞ」と一言。
その後で、信も「じゃあ俺も」と言い出し、河了貂に殴られました。
もちろん、それもこれも、河了貂の思い重圧を取り除こうという二人の配慮です。
「半端な事はすんな、俺達はいつだって命がけで勝利を掴んできた」
信が力強く河了貂にアドバイスします。
そうです、そうなのです、信や羌瘣だけではなく、飛信隊の全員が河了貂の作戦に命を投げ出し死んでも悔いない覚悟をしているのでした。
ここは戦場、勝つにしても負けるにしても、明日多くの命の炎が消えてしまう事は間違いないのです。
そして、それを積み重ねる事が天下の大将軍への道、ひいては中華統一の道です。
キングダム589話最新ネタバレ 趙峩龍 秦軍は半日持たぬ
一方の趙軍左翼では、趙峩龍が明日が秦軍右翼の最期になると見越しています。
そして、部隊編成上は唯一戦えそうな飛信隊が軍の中核になるであろうことを予見しました。
しかし、もちろん趙峩龍は、王賁が実は生きている事も羌瘣の存在も知りません。
また、両者とも今晩、鄴の食糧倉庫が王翦の放ったモブ兵士十二名により焼かれた事も知らないわけです。
ではありますが、諸々の事態の変化を考慮しても、まだ飛信軍の方が不利でしょう。
事態が逆転した事をメリットに変える為にも、秦軍右翼は趙峩龍、堯雲、そして馬南慈を撃破するしか道がないのです。
煽り:明日の日没までに、朱海平原を染めているのは、趙軍兵士の血か、それとも秦軍兵士の血か?
朱海平原の最後の戦いの火ぶたが切られる!キングダム590話を刮目して待て!
キングダム590話予想
李牧は、補給の優位性をもって必ず趙が勝利すると豪語していました。
しかし、間もなく鄴で食糧が焼かれた事が伝令により伝えられる事で、これまでの待ちの姿勢は大きく変化する事になるでしょう。
鄴は餓えた民衆と外の桓騎軍の両方に包囲され間もなく開城するでしょうしそこには桓騎軍が入り込み、李牧の敗北は確定という事になります。
考えられる方法としては、王翦軍に突撃して殲滅する事により秦軍を物理的に壊滅する事ですが、すでに鄴が落ちる事が確定している以上
そんな事をしても戦略的に意味がありません。
また、飛信軍により趙軍左翼が撃破された場合、逆に李牧本隊が王翦と飛信軍に挟撃される事になり不利になります。
つまり、一度奪われた鄴城が奪還できない限り失われた勝利条件は戻りません。
手打ちの方法としては、李牧が鄴城を明け渡し和睦して双方が軍を解いて朱海平原を去る事が考えられます。
王翦とて、これ以上の自軍の消耗は望まないでしょうから、鄴さえ陥落させられるなら、それ以上の力攻めは不必要です。
また紀元前236年に死ぬ事になっている趙の悼襄王の存在も、早期の和睦を促す呼び水として作用するかも知れません。
ただ、散々に思わせぶりに王翦の奇策を引っ張っておいて最後、伏兵がノーマークの食糧庫を焼いて終りにつなげるのはウーンですね。
ストーリーの都合としても、実際には、そう簡単に食糧庫は焼けないですよ。
ここを焼かれれば終わりという事は、どんな無能な城主でも分かっていますからね。
それが郊外になるというなら兎も角、城内ですから
一体、守備兵の目はどこを見ているんだという話なんですが・・
追記:キングダム590話が発表されました。
王翦の本隊と李牧の本隊は接近し、完全なにらみ合いに入っています。
その理由は、お互いの兵力が互角で手を出せないというわけです。
必然的に、朱海平原の戦いの帰趨は飛信軍と趙軍左翼の戦いになりました。
その中で河了貂は非情な決断を下します。
今回の戦いでは、攻めに特化し守備側には援軍を送らないというのです。
かくして、守備軍の采配は、渕副長と松左に委ねられますが、
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キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言
そういう事でしてkawausoは、李牧vs王翦の直接対策はないと思います。
ここは、一度、痛み分けになり、幕間を挟んで次の本編では赤麗・宜安の戦いで桓騎が討たれるというキングダムの目玉が描かれるでしょう。
史実において、李牧が雁門を離れて中央で活躍するのは紀元前233年ですから、これに被せてきて桓騎の没落がストーリーを盛り上げるのでは
ないでしょうか?
そして遺恨を挟んで、次には李牧vs王翦の最期の激突、李牧の死という堯雲の予知夢が的中するという流れになるのではないかと考えます。
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