キングダム590話は、李牧と王翦の本隊同士がにらみ合いを続け動かず、また、お互いに右の戦場には援軍を出さないという方向で一致しました。
つまり、朱海平原の戦いは飛信軍が勝つか、趙軍左翼が勝つかで最期の勝敗が決まります。
それだけ河了貂の責任は重大ですが、ここで河了貂は守備を極限まで薄くし助からない部隊は助けないという非情な決断を下しました。
しかし、もちろん、それだけではとても天才軍師とまでは呼べないでしょう。
何かあっと驚く秘策で趙峩龍をギャフンと言わすに違いありません。
そこで今回は、河了貂が隠している秘策について考えます。
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この記事の目次
キングダム591話ネタバレ予想vol1 王賁は死んだと思っている趙の面子
590話では、趙軍に大きな伏線が張られています。
それは、李牧から趙峩龍から堯雲などに至るまで王賁は死んだと根拠なく思い込んでいる事です。
だからこそ、李牧はあとは信を殺せば勝利は確実と断言しています。
すでに、秦軍の兵糧は底をついて二日目であり、王翦とは戦わずとももう自滅するだろうと見ているのです。
痛い話として、すでに鄴では王翦の放ったスパイによって兵糧が焼かれているので、今頃は、もう桓騎軍の前に開城しているかも知れませんが、、
何にしても、王翦と直接事を構えなくても飛信隊さえ撃破すれば、朱海平原の戦力のバランスは、大きく趙に傾くと考えています。
もちろん、これは神(作者)の前フリというものであり、ここには王賁が何らかの形で登場し状況を変化させる事が示唆されます。
キングダム591話ネタバレ予想vol1 王賁が語られないからこそ怪しい
瀕死の状態だった王賁を治療した羌瘣ですが、十三日の夜の段階で元気に本営に復帰して河了貂の胸を揉んでいます。
もし、王賁手遅れでしたというなら、こんな展開にはならない筈なので治療はつつがなく終わり、王賁は死地を脱したと見ていいでしょう。
次の問題は、王賁が復帰できる程に回復したのか?意識は取り戻したものの、戦える状況ではないのかという問題です。
しかし、単純に瀕死を抜けただけだった場合、それは描写されるでしょう。
あたかも亜光将軍が昏睡状態である事が紹介されたようにです。
すると、王賁はかろうじて戦える能力を保持していて、河了貂の作戦の途中に投入されるという事ではないでしょうか?
キングダム591話ネタバレ予想vol1 王賁はどこで投入されるのか?
では、王賁がある程度、戦える程度に回復しているとして、一体どこで、投入されるというのでしょうか?
現在、河了貂は、攻撃に偏重した戦い方をしています。
飛藨、楚水騎兵隊、崇原歩兵団、羌瘣、それに信が先陣を切って趙軍左翼を撃破します。
それに対して趙峩龍は笑い、個別の部隊ごとに動くことができる我が軍を相手に守備を疎かにするのは、命とりであると豪語しました。
ハイ!賢明な読者ちゃんなら、趙峩龍の発言の意味が分かるでしょう。
そうです、堯雲と雷雲隊と十槍を小人数組み合わせた小規模の部隊で王賁を急襲したあのやり方の事を意味しています。
趙峩龍は、飛藨、楚水騎兵隊、崇原歩兵団を攻めるだけ攻めさせて自軍の懐深く誘い込み、その間に致命的に防御が弱い部分を見極め、
再び、堯雲と十槍をパッケージして飛信軍の本営を急襲するつもりです。
これにより、作戦を立てる河了貂等を殺してしまえば、飛信軍は総崩れになるという事になるからです。
ですが、そこにこそ、河了貂の狙いがあるとしたらどうでしょう?
趙軍左翼の事実上の武力の核である堯雲を薄い守備隊に誘い込み、そこに密かに選抜した王賁と玉鳳隊を配置しておく。
前回、堯雲にやられた事をそっくりそのまま返すという方法です。
キングダム591話ネタバレ予想vol1 片腕が使えない堯雲は王賁の敵ではない
王賁という武将は、何度も負けながら力をつけていくキャラクターです。
一種、スーパーサ〇ヤ人的な立ち位置にあるでしょう。
前回は、堯雲と二度交戦して二度敗れていますが堯雲は右腕を負傷しています。
とても、前回のような力攻めは出来ないと見ていいです。
さらに、こちらが多数で堯雲を包囲する形であれば得意の雷獄も使えません。
ですので今度は、かなり楽勝で王賁が堯雲の首を刎ねるでしょう。
何度も何度も堯雲に挑んだ結果、勝ち取った王賁の大金星です。
多くの仲間の命を奪ってきた憎っくき敵として堯雲はやはり王賁に討ち取られないと納得できません。
信も今回は岳嬰しか討っていないではありますが、堯雲に関しては瀕死にまでなった王賁に花を持たせると推測します。
趙峩龍は河了貂を侮り、その守備の薄い部分を突破しようとして、逆に盟友である堯雲を失う事になるのです。
そして、失意の間に趙峩龍の本陣まで辿り着いた羌瘣により、首を刎ねられてしまう事になります。
キングダム591話ネタバレ予想vol1 堯雲を誘い込んだ代償
しかし、そうウマウマと事は運びません、飛信軍も強烈な打撃を受ける事になります。
堯雲が正面突破に選んだのは、飛信隊でも最弱の新米兵の守備隊でした。
あっというまに十槍と雷雲隊の餌食になり干斗や惇角、惇告、平来、それに蒼仁、蒼淡は窮地に陥ります。
「助からない部隊は見捨てて」という河了貂の言いつけを守ろうとする松左ですが新米兵達の全滅を見るに忍びずに救助に向かい
堯雲に殺害されてしまうのです。
これにより、逆上した蒼淡が放った矢が堯雲の右肩に命中し、時間を割く事の不利を悟った堯雲は新米兵士を置き捨てて本陣に突撃
そこで、待ち受けていた王賁と玉鳳隊に逆に包囲されるのです。
堯雲を討ち取るのですから、飛信隊もこれくらいの損害は覚悟しないといけないそういう典型として松左の死が効果的に使われると思います。
キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言
kawausoの予想では、堯雲と趙峩龍は戦死確定です。
馬南慈については、李牧の史実上の本格的な活躍がこれからである事から、打ち倒される事はないと思います。
飛信軍により趙軍左翼が撃破されたという情報が李牧に届くと同時に、鄴の兵糧が無くなり開城を余儀なくされたという最悪のニュースと、
悼襄王が急死したという趙の一大事を知らせるニュースが届けられ、ここで李牧は戦争を断念し秦と和睦して王都に帰還するという
なかなか、しょっぱい結末を迎えてしまうのです。
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