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キングダム660話休載SP「いよいよラスボスは昌平君に決定」

2020年11月5日


 

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内容に納得がいかないkawauso様

 

大人気春秋戦国時代漫画キングダム、主人公を置いてけぼりで戦いが続いていた、ある意味攻めている歴史チャンバラアクション漫画キングダムですが、錯綜しそうに見えた月知平原の戦いは、ファルファルが楚の本陣の寿胡(じゅこおう)を捕えた事で何故か終結。

 

満羽(まんう)千斗雲(せんとうん)玄右(げんう)の什虎3将軍は、項翼や白麗と共に、すでに陥落させられた什虎城(じゅうこじょう)に退却するというマヌケな状態になっていきました。しかし、そんな中でキングダムのラスボスは昌平君に違いないという事実も浮かび上がってきたのです。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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キングダム660話休載SP「最期は身内が敵という王道」

昌平君

 

漫画の中で主人公の背中を押していた存在が、最期には敵になるというのは、それこそ巨人の星の星飛雄馬(ほしひゅうま)星一徹(ほしいってつ)の父子の戦い以来の王道パターンです。

 

それ以外にも、幼馴染がラスボス、血を分けた兄弟がラスボス、行方不明だった父親が実は悪の組織のラスボスだった、このような展開は、具体名を挙げなくても想像がつきます。

 

しかし、ベタなだけに「ああ、身内が敵ね、はいはい」で読者に飽きられてしまう可能性も高いのですが、そこは、特盛の人間関係汁で溢れるキングダム

 

ええええ!!昌平君がラスボスぅ!そんなの嫌だァ!!

 

みたいな展開になる事は請け合いです。どうして、そうなるのかと言えば、これまでの戦いの中で培った絆が切れてしまう心の痛みによるものです。

 

キングダム660話休載SP「満羽を使う事でラスボスは昌平君と暗示」

kawausoさんのキングダムがキター!

 

主人公不在の月知平原の戦い、それを650話から659話までおよそ2カ月も引っ張ったのは何故でしょうか?

 

それは、什虎4将というトリックスターを漫画内に放つ事と、身内に裏切られて虚無を背負った満羽というキャラクターを蒙武に対峙させる事で、将来に起きる昌平君と蒙武の関係の崩壊、そして、事実上、最期の戦いとなる紀元前223年の対楚戦を暗示させる為に、他ならないと思います。

 

幼馴染であり、共に中華統一を誓った男が、お前の前に立ちはだかる最後の敵になる。満羽は、その語り部役を果たす為に登場したのです。マチガイナイ!

 

キングダムネタバレ考察

 

キングダム660話休載SP「寿胡王が話すのは心構え」

孟獲に変装する帯来洞主(南蛮族)

 

ところで、騰に軽々と捕まってまで、蒙武に満羽について語りたがっている寿胡王は何を話すのでしょうか?

 

これは、満羽にも蒙武のように幼馴染がいて、それに裏切られてしまった経緯を説明するのだと思いますが、恐らく、満羽は裏切られたその幼馴染を斬殺してしまい、その虚無感から現在の、正露丸を飲み過ぎた顔になってしまったのでしょう。

 

いみじくも満羽が断片的に蒙武に語ったように、人を信じるならたった1つ、裏切られる事を覚悟しろという事を寿胡王の口を通して語るのかも知れません。

 

「満羽は、ああなってしまったが、蒙武、貴様はそうなってくれるな。麻の如く乱れる、この乱世を終わらせる為に、貴様は、その痛みを乗り越えねばならぬ」

 

寿胡王は、そのように熱く語るのかも知れません。

 

キングダム660話休載SP「死んで名を残すグハ!」

病に倒れる始皇帝

 

寿胡王は、それだけ告げると、すでにお茶に仕込んでいた毒により、グハア!となり、「返事がない、ただの屍のようだ」になるのです。

 

こうする事で寿胡王は、軍師と言う割に、特になにもしないで死んだという汚名で終らず、中華の未来を見据えていた藺相如なみの頭脳派軍師に早変わりですね。なーんちゃって

 

キングダム660話休載SP「史実の昌平君は李信に牙を剥く」

 

あくまでもWikipediaの記述で、秦始皇本紀には見出せませんが、史実の昌平君は、秦王政が李信と蒙恬に楚攻略を命じた時に、秦王政が王翦を罷免した事に抗議して怒りを買い、丞相をクビになったようです。

 

その後の昌平君は、旧韓で起きた反乱を鎮圧し、さらに、旧楚の領地であった郢陳の動揺を抑える為に派遣されたのですが、紀元前225年、李信が蒙恬と楚で快進撃をしている途中に、郢陳で反乱が起き、急遽反乱鎮圧を命じられた李信は、敗走する形になり、そこを項燕に襲撃されて大敗したとなっています。

 

つまり、昌平君が最初に牙を剥くのは李信で、おそらく軍師としてついている河了貂も相当なショックを受けるでしょう。

【次のページに続きます】

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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