大人気春秋戦国時代漫画キングダム。
724話では、李牧が「桓騎は正攻法が出来ないから奇襲ばかりなんだよ!だから、このまま攻め殺しても何も出来ないんだチョコラータ~!」とモブ幕僚にドやった瞬間、桓騎が奇想天外な陣を敷いて赤っ恥をかいていました。
李牧も見た事がないという桓騎の風車のような陣形は何を狙ったものなのでしょうか?
この記事の目次
キングダム725話ネタバレ予想「回転による遠心力」
桓騎の陣営は、見た目通り風車陣だと考えられます。この風車陣は左へ向かって回転していき、包囲陣を敷いて突っ込んでくる趙軍を遠心力で左へ弾いていく事になります。
沖縄空手にも「回し受け」という技術があり、左腕を左旋回する事で相手の突きを左に逸らす事が出来ます。回し受けはこちらの体力の減少を最小限に留め、逆に相手の体力を奪う一石二鳥の戦い方です。
キングダム725話ネタバレ予想「少ない力で敵を弾く」
回し受けの長所は相手の力をそのまま受け止めずにすむので、こちらのダメージが小さい事です。相手の直線の運動エネルギーは逸らされて左に行き無駄になります。
キングダムの陣形で言えば斜めに進む桓騎軍に対し、趙軍が正面からぶつかる事でエネルギーを受け流され、軍勢そのものが左へずれていく事になります。
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キングダム725話ネタバレ予想「風車陣は先端が一番強い」
風車陣の場合、一番強い力が掛かるのが先端部分なので、ここの勢いが一番強くなります。
日本の戦国時代に発達した槍なども同じで、長い槍を振り下ろすと、その破壊力は敵の骨を折り、脳震盪を起こさせるほど強力です。織田信長や斎藤道三は、5メートル、6メートルもある長い槍を足軽に装備させ、振り下ろして敵兵をブッ叩く事で戦争を有利に進めました。
趙軍は歩兵なので、風車陣の奥に突き進む前にどうしても先端部分に衝突し、強力な勢いに押されて、力が曲げられて左に流れていくのです。数においては、遥かに劣る桓騎軍ですが、常に一定の速度で左旋回している限り、直線でぶつかってくる趙軍を左へ左へ押し返して、陣を崩す事が可能です。
キングダム725話ネタバレ予想「李牧は日没までに騎兵を投入する」
いかに風車陣でも、人力ですから体力が尽きればおしまいです。
しかし、キングダムの戦闘は日没と共に終息します。終息しなかった場合、桓騎が暗闇に乗じて本陣を抜け出す恐れがあるので危険です。
だから、桓騎軍の兵士が疲れ果てるまで、兵力を逐次投入するのは現実的ではありません。また包囲したまま昼夜を問わず桓騎軍が飢えるのを待つのも、夜間に桓騎が仕掛けてくるのを考えるとリスクがあります。
また、そんな事をしている間に閼与の王翦軍がやってくれば兵力差が縮んだ上に、王翦とも戦わねばならず、これまでの情報統制が無意味になります。そこで李牧は温存しておくつもりだった馬南慈や傅抵率いる自慢の騎兵を投入せざるを得なくなると推測します。
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