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老齢でも現役武将として戦っていた夏侯覇
老齢でも戦場で戦っていた武将で真っ先に思いつくのは黄忠(こうちゅう)だと思います。しかし夏侯覇もかなりの老齢であった事は間違いありません。夏侯覇は生年月日も亡くなった年も不明です。ですが、生年月日を知る手がかりは羊祜(ようこ)の奥さんにありました。
羊祜の奥さんの情報から分かる夏侯覇の生年月日
羊祜の奥さんは夏侯覇の従妹です。歴史書を調べると羊祜の奥さんは200年当時13~14歳だったそうです。従兄弟の定義として年齢の関係で上下が決まるそうです。すると200年当時羊祜の奥さんが13~14歳だとすると、夏侯覇は187年より前に生れていたことになります。次に没年ですが、こちらは最短でも255年まで姜維の片腕として北伐に参加していたと史書に記載されています。その後259年に蜀漢の車騎将軍の位が新たに制定されます。あれ、車騎将軍の夏侯覇はどうしたの?
夏侯覇は259年より前に亡くなってた可能性
理由として考えられるのは、夏侯覇は259年より前に死んでしまったのかもしれません。それならば新たな車騎将軍が新たに制定された事にも合点がいきます。仮に258年が夏侯覇の死亡した年だとします。生まれた年を187年だとした場合、258-187=71です。仮定の話ですから信憑性に欠けますが、71歳頃で死亡した可能性があります(もう少し若い可能性もありますが、60歳後半から70前半で亡くなった可能性は高いです)。しかし60歳ぐらいまでは戦場に出て、戦っていた可能性は高いと思います。夏侯覇は優れた武将として重宝されたため、蜀では引退が許されなかったのでしょう。
三国志ライター黒田廉の独り言
60歳後半でも戦いに出ていた夏侯覇はすごいです。引退を許されなかったのか、それとも夏侯覇が戦いたかったのかはわかりません。蜀軍には老齢でも現役で戦っていた将は数多くいます。私の推測ですが、蜀軍には戦場指揮官の人材が底をついていたのではないでしょうか。そのため老齢になっても退役できず、戦場で戦い続けたのではないでしょうか。皆さんはどう思いますか?