法正特集
if三国志




はじめての三国志

menu

はじめての蜀

黄忠(こうちゅう)ってどんな人?華々しさとは真逆、家族に恵まれなかった人生

黄忠の様子を見に行く趙雲




黄忠

 

黄忠(こうちゅう)と言えば、老いてますます元気な人の代名詞として知られ、

弓の名手、若者と比較されると発奮して奮戦する頑固+勇敢な老武将

として知られています。

三国志演義では戦場で討ち死にするという武人の名誉を遂げた彼ですが、

華々しい戦場での活躍とは逆に家族の縁には恵まれなかったようです。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:黄忠と黄蓋は親族なの?黄忠と黄蓋の違いと共通点をわかりやすく解説

関連記事:老黄忠に迫る!黄忠が夏侯淵を討ち取ったのは本当に法正のおかげ?

 

 

荊州の劉表(りゅうひょう)に仕え、後に曹操に仕えた黄忠の履歴

関羽 死

 

黄忠は字を漢升(かんしょう)といい、荊州南陽郡の出身だと言われています。

生年は不詳ですが、蜀書、費詩(ひし)伝によると前将軍に任命された関羽(かんう)が、

同じく黄忠が後将軍に任命されたと聞いて機嫌を悪くし、

 

「大丈夫が老兵(おいぼれ)と同列になどなれるものか!」

 

と言ったという事から、関羽よりはずっと年上だと考えられています。

 

中郎将として、荊州の劉表の配下であった韓玄(かんげん)に長年仕えたあと、

劉表が没して荊州を併合した曹操(そうそう)により仮の裨(ひ)将軍に任命され、

仕事はそのまま存続という形になります。

 

しかし、赤壁の大敗で荊州での影響力を低下させた曹操の隙を突いて、

劉備(りゅうび)が荊州南郡を制圧すると、黄忠はその配下になります。

 

黄忠VS夏侯淵

 

この辺りは演義の記述とほぼ同じで、以後、定軍山で夏侯淵(かこうえん)

討ち取るという所まで同じです。

 

関連記事:実は面倒くさい性格?関羽のクレーマー事案を紹介

関連記事:黄忠・厳顔の老将コンビ大活躍|年寄りをなめるな!

関連記事:黄忠vs夏侯淵|定軍山の戦い

関連記事:夏侯覇(かこうは)ってどんな人?夏侯淵の息子でもあり蜀に亡命した勇将

 

 

1人息子を失い、寂しい生活を送った黄忠

1人息子を失い、寂しい生活を送った黄忠

 

華々しい手柄を挙げて、新参ながら関羽と並んで後将軍にまでなった老将黄忠

ですが、彼の私生活について三国志演義は何も伝えていません。

 

普通に考えると頑固老人なのですから、家でも頑固ジジイで、

息子や孫達に反発しながらもワイワイ楽しくやっていると思ってしまうのですが、

本当の黄忠は、私生活ではとても寂しい生活を送っていました。

 

関連記事:三国時代やキングダムの時代にもお風呂はあったの?

関連記事:三国志時代の兵士の給料と戦死した場合、遺族はどうなってたの?

関連記事:【素朴な疑問】三国志の時代にも居酒屋ってあったの?

 

黄忠の息子は、黄叙(こうじょ)

 

黄忠の息子は、黄叙(こうじょ)と言います、誰それ?という人が大半でしょう。

それもその筈で、黄叙の名前は蜀書の黄忠伝以外には出てきません。

しかも、黄叙について知られているのは、名前と黄忠よりも先に亡くなった

という事だけ、さらに黄叙には子孫もいなかったので黄家は黄忠の死後に

断絶してしまっているのです。

 

つまり、晩年の黄忠には、孫はおろか息子もなく、もしかすると、

長生きだった黄忠の最晩年には、妻も先立ったのかも知れません。

 

黄忠ほどの名将の家なら、劉備や同僚の武将が養子を入れてでも

家を存続させそうですが、黄忠が断ってしまったのか、それは実現しませんでした。

 

人に話したくなる三国志の一騎打ち特集
一騎打ち

 

奮戦した黄忠には家族に恵まれなかった寂しさがあった

奮戦した黄忠には家族に恵まれなかった寂しさがあった

 

どのような武将も、ある程度の年齢を経ると隠居して家督を譲るのが普通です。

しかし、黄忠は当時の平均寿命では考えられぬ程の老齢でも前線に立つ事を望み

その為に大きな手柄を立てる事が出来ました。

 

でも、その裏側には、独りぼっちの寂しい家庭にはいたくない。

戦場で、多くの同僚や部下に囲まれて生命の燃焼感を味わっていたいという

寂しさが隠れていたのではないでしょうか?

 

同僚の武将達が、成人して配下に加わる息子達を見て目を細めている時

黄忠は、どのような顔をしていたのだろうと思うと、

とてもいたたまれない気持ちになってしまいます。

 

 

三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

三国志演義では夷陵の戦いで戦死した事になっている黄忠ですが、

史実では西暦220年に病死したという事になっています。

 

私はそこに三国志演義のライター達の愛を感じます。

 

「家族に恵まれなかった黄忠が病気で独り寂しく死ぬなんて可哀想だ。

もう少し、長生きさせてあげよう、華々しく戦死させてあげよう。

どうせなら、張笣(ちょうほう)や関興(かんこう)のような

ジュニア武将とも絡ませてあげようじゃないか」

 

こうして、黄忠は物語の中でその寿命を数年延ばして、

寂しく病死するのではなく戦死して、仲間に見守られながら世を去った

という事にされたのでしょう。

 

黄忠は季漢輔弼賛(きかんほひつさん)の9番目に評伝があり

性格は義に厚い壮士であったと書かれています。

 

本日も三国志の話題をご馳走様でした。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:黄忠や厳顔のような老兵は実際に戦争では最前線に立っていたの?

関連記事:益州の牧・劉璋の配下で最強の武将は誰か?魏延や黄忠を打ち破ったあの武将

 

【蜀のマイナー武将列伝】
魏のマイナー武将列伝

 




kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. 董允(とういん)ってどんな人?蜀の黄門様、劉禅の甘えを許さず!
  2. 関羽と張飛と劉備 なぜ関羽は神様になったのか?忠義神武霊佑仁勇威顕関聖大帝
  3. 劉璋と劉備 88話:劉備を大歓迎する劉璋だが張松の失策で崩壊する
  4. 93話:名将 張任、遂に堕ちる
  5. 白い象に乗っている木鹿大王(南蛮族) 木鹿大王とはどんな人?白い象を操る南蛮のウィザードが色々カオス
  6. はじめての三国志 4コマ劇場 「長坂橋を死守する張飛くん」
  7. 趙雲子龍 趙雲は何で桃園義兄弟ではないのか?
  8. 李意其(りいき)とはどんな人?「劉備は夷陵の戦いに敗れて亡くなる…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 許攸 兵糧のありか教えますひひひ
  2. 怒る陳宮
  3. 孫呉(孫権・黄蓋・陸孫・周瑜・周泰) 
  4. ゆるキャラ龐統
  5. 魏延
  6. 曹操と夏侯惇
  7. 楽進

おすすめ記事

  1. 織田信長は非常に騙されやすいお人好しだった。 織田信長
  2. 樊城の戦いの始まり、その原因は関羽に合ったって本当? 関羽に無視される孫権
  3. 徐邈(じょばく)とはどんな人?曹操の禁酒令を破ったのに逆に出世した男 徐邈(じょばく)は曹操の禁酒令を破った
  4. 初めてでも大丈夫!楽しい正史 三国志の読み方
  5. 【衝撃の事実】実は三国志には桃園の誓いなんてものは無かった 桃園3兄弟
  6. 今どき三国志が流行らない理由 キングダムと三国志 信と曹操のはてな(疑問)

三國志雑学

  1. 水面に弱気な自分が映る周瑜
  2. 魏みんなで魏志倭人伝(夏侯惇、典偉、夏侯淵、許長、張遼、曹操)
  3. 孔明による出師の表
“はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 朶思大王
  2. 篤姫
  3. 公孫瓚と劉備
  4. 君たちはどう生きるか?劉禅
  5. 孟嘗君
  6. 人望のある劉備

おすすめ記事

土いじりをする劉備 劉備は本当に景帝の末裔なの? 王昭儀 王昭儀列伝|曹操に最も寵愛された女性 何晏 何晏(かあん)とはどんな人?三国志一のナルシストで歴史に名を残した男 魏延 魏延の戦績はほぼ無敗?三国志での魏延の輝かしい戦績を紹介 劉雄鳴は三国志の仙人 劉雄鳴とはどんな人?仙人だけど世渡りが下手な関中軍閥 東方明珠って、何者? 孫子の兵法 曹操 【はじめての孫子】第1回 そもそも孫子って、何? 四川の孔明史跡(成都武侯祠・剣門蜀道・明月峡・都江堰)を調査してみた【三国夢幻紀行 諸葛孔明篇1】

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集
“水滸伝"

“三国志人物事典"

PAGE TOP