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春秋戦国時代

冒頓単于(ぼくとつぜんう)とはどんな人?漢帝国の宿敵で匈奴の名君Part.1

この記事の所要時間: 744




02 冒頓単于

 

前漢・後漢の時代は常に異民族に脅かされていた時代です。

特に精強な異民族は、前漢の劉邦(りゅうほう)や武帝(劉徹「りゅうてつ」)、を悩ませ、

中国の北方にあるモンゴル高原~ユーラシア大陸を領地としていた

匈奴(きょうど)という異民族です。

匈奴最大の勢力を築き、前漢の皇帝を恐れさせた、匈奴の冒頓単于(ぼくとつぜんう)

紹介していきたいと思います




匈奴の先祖とは?

騎馬兵 騎馬軍団

 

漢帝国を常に脅かしてきた匈奴(きょうど)の先祖は、

元夏王朝(かおうちょう)の王族です。

この王族は民を率いて、北方で暮らし始め、山戎(さんじゅう)と呼称されます。

彼らの生活はヒツジや馬などの家畜を飼育し、草や水を求めて移動する遊牧民族でした。

また馬に乗ったまま弓を射る騎射の術に優れており、

春秋戦国時代になると、中国に乱入し、略奪を始めます。




秦帝国時代の匈奴

漢帝国の宿敵で匈奴の名君Part.1 01 匈奴族

 

匈奴は春秋戦国時代に入ると民族を一つにまとめ上げ、

単于と言われる君主が上に立ち、秦や趙などの国々に攻め込みます。

 

蒙恬

 

匈奴の単于頭曼(とうまん)は秦の天下統一直後に国境へ大挙して攻寄せますが、

秦の蒙恬(もうてん)将軍に大敗北。

その後秦は匈奴との国境線に築いた長城に大軍を駐留させ、

匈奴がいつ侵攻してきてもいいように防備を固めます。

匈奴は秦に大敗北した事で、秦に侵攻する兵力が激減。

その後、国力を回復させる為、十年以上北方に逼塞する事になります。

 

匈奴の脅威

 

北方には匈奴以外にも二つの強力な異民族がおりました。

秦が天下統一をした当時、匈奴の東側に東湖(とうこ)と言われる民族と

匈奴の西側に月氏族が強大な勢力を保持し、匈奴を圧迫しておりました。

匈奴は二国に挟まれ厳しい状態を余儀なくされます。

匈奴にとって厳しい状況が、十年以上も続くことになりますが、

この厳しい状況が打開される事件が秦で起きます。

 

秦が大きく乱れる

始皇帝 死ぬ

 

秦は始皇帝が亡くなると、中国各地で反乱が勃発。

中華は大きく乱れ秦の長城にいた兵士達は反乱軍討伐に

駆り出され、匈奴と秦の国境は手薄になります。

匈奴の単于は秦の国境に侵攻し、河南地方に領土を拡大していきます。

 

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息子の殺害を画策

張良 貴族 復讐

 

頭曼単于は長男である冒頓を次世代の太子に指名します。

しかし、頭曼が可愛がっていた妻妾が男の子を出産。

彼はこの男の子を次世代の単于にしようと考え、

長男で太子である冒頓を殺害する計画を画策します。

その計画とは冒頓を西の強国である月氏に人質として

差し出した後、月氏族を攻撃し、冒頓を殺して月氏の領土を

削り取る計画です。

早速冒頓を月氏族へ人質に出し、同盟を結びますが、

すぐに月氏族との同盟を破棄し、攻撃を開始。

 

計画は失敗に終わる

南蛮族 儀式

 

月氏族の王は匈奴が同盟を破棄していきなり侵攻してきたことに怒り、

冒頓を殺害しようとします。

しかし冒頓は危機を察知し、月氏族の名馬をパクって、匈奴へ逃げ帰ります。

冒頓殺害に失敗した頭曼は、悔しがりますが、彼の勇気ある行動を認め、

兵士一万人を率いる大将に任命します。

冒頓は一万人の大将に任命されますが、父に殺されそうになった事を忘れず、

復讐を誓います。

 

冒頓の復讐その1:臣下が命令に服するように教育

 

冒頓は父に復讐するべく、臣下を教育します。

彼は選抜した配下を率いて、騎射の訓練を行うために原野へ向かいます。

この時彼は配下や兵士達に「俺が矢を射る物に矢をうたない者は

斬首する。」と命令を下した後、兵を率いて狩りに出かけます。

獲物を見つけると、冒頓はすぐに矢を射かけます。

この時矢を射かけなかった配下を見つけると、彼は命令に服従しなかったとして、

斬首します。

その後も冒頓が射かけた矢の後に、矢を射かけない者を見つけると、

その都度斬り捨てます。

毎日狩りに出かけて、配下が自分の命令に従う事を確認した冒頓は

本当に自分の命令に従うのかを確認する為、実験を行います。

 

冒頓の実験

 

冒頓は配下を率いて、原野に向かいます。

その後側近に自らの名馬を連れてこさせると、冒頓はその名馬に向かって矢を

射こみます。

すると配下は一斉に矢を放ちますが、少なからず、矢を射かけなかった配下が

おりました。

冒頓は矢を射かけなかった配下を斬り捨て、次の実験を行います。

次の実験は父の名馬に矢を射こむ事です。

冒頓は父と狩猟に出かけた際、父の乗っている名馬に矢を放ちます。

するとすべての配下が、頭曼が乗っている名馬に向かって矢を射こみます。

冒頓は配下が自らの命令に服従した事を確認すると、

父頭曼に復讐を行います。

 

頭曼を殺害し、復讐を果たす。

 

冒頓は頭曼に誘われて、狩猟へ出かけます。

この時冒頓は配下を林の中に隠しておきます。

彼は頭曼が配下を隠している林を通り抜けようとした時、

父に向って裂帛の気合いと共に一矢を放ちます。

彼が父・頭曼に矢を放つと配下は、頭曼目掛けて斉射。

冒頓は頭曼が亡くなった事を確認し、復讐を果たします。

その後、弟と継母を殺害し、新たな単于として匈奴を率いる事になります。

【次のページに続きます】




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