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始皇帝が眺めていた星空から星座が分かる。凄い!ギリシャ神話にも劣らない中国の星座




始皇帝と星空

 

私達は、星座と聞くと、乙女座とかてんびん座とか獅子座などの

ギリシャ神話に由来する西洋の星座を連想してしまいます。

しかし、当然、大昔には民族の数だけ星座があったわけで、中国ではギリシャに勝るとも劣らない程の天体観測が行われ、そして星座が造られてきました。

では、2200年の昔、秦の始皇帝(しこうてい)が眺めた星空はどんな姿をしていたのでしょうか?

 

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中国の星座は大きく分けて二つ存在する

photo credit: Sunset via photopin (license)

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中国における天文学は遥か殷(いん)の時代に遡りますが星が星座という形で纏められたのは紀元前7~8世紀の事だと言われています。

西洋の天文学が黄道を回る太陽を基礎にした黄道十二宮(獅子座、やぎ座、)に対し、中国は天の赤道を回る月の周期に沿って二十八宿(角、亢、柳)という星座を定めました。

 

二十八宿は、青龍、玄武、朱雀、白虎の4つの方角で七宿ごとに分けられ今でも、結婚や習い事、家の建築などの吉凶を占う時に利用されます。

 

そして、もう一つ、二十八宿とは別に北極星を天の皇帝として、

同心円状に皇族、官僚、軍隊や建物、庶民をかたどった250余りの星座を造りました。

これが紀元前4~5世紀だと言われています。

 

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中国の星座は三国時代に陳卓(ちんたく)にまとめられた

 

こうした星座は、 甘徳(かんとく)、巫咸(ふかん)、石申(せきしん)という人々に造られていましたが、三国の呉から晋の時代の天文学者の陳卓がこれらを統合してまとめ、283星座、1464星の星図を造ります。

以後、中国の星図は増減を繰り返しつつも陳卓のまとめた星図を基本に発展していきます。

 

中国の星座には、どんなものがあるのか?

photo credit: Nijima stars via photopin (license)

photo credit: Nijima stars via photopin (license)

 

さて、中国の星座には、どのようなものがあるのでしょう。

ギリシャ星座がギリシャ神話に即しているオリオン座やさそり座等が登場するのに対して、中国の星座は、地上の官僚機構を、そのまま星図に当てはめてしまった所に特徴があります。

 

まず、北極星の部分に天帝の星があり、その付近に皇太子である太子の星が鎮座しています。

そして、天妃(てんひ)、宦官(かんがん)、家臣の最高位である三師(さんし)や

三公(さんこう)や五諸候(しょこう)、尚書(しょうしょ)、九卿(きゅうけい)、

車騎(しゃき)、将軍、虎賁(こほん)、という三国志ファンなら

一度は見たであろう名前の星座が同心円状態に並んで、まるで、

ひな壇のような整然とした官僚機構を表現しているのです。

 

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天帝の星から離れる程、グレードが下がる

孔子 儒教

 

中国は儒教に則った華夷秩序に基づき、皇帝を中心に円を描いて、

そこから離れれば離れる程に野蛮で卑しく未開になっていきます。

なので、星座も、天帝からもっとも離れた地点では、

天厠(トイレ)や屎(ウンチ)など、不浄な名前がつけられています。

 

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えっ!始皇帝が見ていた北極星は今とは違う星?

 

私達は、北極星は不動の星だと思っていますが、それは人間の寿命で考えた場合の事で、実は北極星の位置も数千年の単位だと動いています。

実は地球は、真っ直ぐに自転しているわけではなく、例えば、コマ回しをした時、コマが首を振るように上がブレています。

 

これを歳差と言い、約25800年掛けて一周しています。

現在の北極星は、小熊座の柄の先にあたるαポラリスですが、

紀元前1000年頃の北極星は、β星のコカブでした。

 

古代中国においての天帝星は、このβコカブを意味していて、

もちろん、始皇帝の時代にもβコカブを天帝星としていました。

つまり、始皇帝はβコカブを自分と見做していたのです。

 

中国人は、何故星座に官僚機構を当て嵌めたのか?

photo credit: Meditation via photopin (license)

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古代ギリシャ人が星空に神話の物語を託したのにどうして中国人は、星座に官僚機構を当て嵌めたのでしょうか?

やはり、これは、星と星の間は動かず不動であるという事が大きいと考えられます。

つまり、星の世界では、天帝の星に九卿の星が変わる事はない、

全てが秩序を保って永遠に運行されている事が王朝の永続と重なったのです。

始皇帝も天上の星座のように、自分が立てた秦帝国が不滅であれと願い

見上げる星空に願いを託した事でしょう。

 

始皇帝陵の地下にも描かれた星図

photo credit: Warrior via photopin (license)

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また兵馬俑などの発掘品で知られる始皇帝陵にも

天井を天空に見立てて、極彩色の星図を描いたと考えられています。

現在は発掘する事により遺跡が大気で損傷する事を考慮して、

始皇帝陵の全貌解明は進んでいませんが新技術が開発されれば、

始皇帝が肉眼で見た2200年前の極彩色の星空が

私達の目の前に現れるかも知れません。

 

 

三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

星空は、時代を問わず、人類に見果てぬ夢とロマンを与えてきました。

現在では、その関心は、地球外生命体など科学的なものに変わりましたが

未知なるものに対する知的好奇心は昔も今も変わらないかも知れませんね。

 

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どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

 

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