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五禽戯(ごきんぎ)とは何?華陀が生み出した元祖ラジオ体操が凄すぎる!

2016年7月5日


 

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華陀

 

小学生時代の夏休みの思い出と言えば、朝っぱらからのラジオ体操です。あの頃は、嫌々やっていましたが、実はラジオ体操あんなスローな動きでも速い速度のウォーキングと同じくらいのカロリー消費量なのです。そんな、元祖ラジオ体操を、三国志の時代の名医、華陀(かだ)が生み出していました、その名も五禽戯(ごきんぎ)と言います。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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未病を理想とする漢方の考えから生まれた五禽戯

華陀 麻沸散

 

 

中国医学の理想は、病気の初期段階で病を癒してしまう事です。それを未病といい、名医は、その病の初期段階でこれを見極めました。しかし、それがどんな病気だとしても、その切っ掛けは、バランスの悪い食生活や、喫煙、飲酒、運動不足などから起こります。そこで華陀は、毎日、体操を行う事で体を動かして心身を健康に保ち病気を未然に防ごうと考えたのです、そこで編み出されたのが元祖、ラジオ体操とも言うべき五禽戯でした。

 

 

名医華陀が推奨する五禽戯

西遊記 孫悟空

 

 

陳寿(ちんじゅ)の編纂した魏書の方技伝 第二十九 華侘伝によれば、華陀はこのように言っています。

 

「私にも一つ長生法があり、それを五禽之戯と名づけている。第1が虎、第2が鹿、第3が熊、第4が猿、第5が鳥である。この5種類の動物の動きを真似る事で病気が予防できるだけでなく、足腰も鍛えることができて導引の用に当てることができる。

 

※導引とは、不老長寿に繋がる呼吸健康法の事身体に調子の悪い所がある時には、試しに起き上がって、どの動物でもよいから戯を行えば、大量に汗をかき身体は軽々とし腹も減って食欲がわくだろう」

 

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虎、鳥、猿、鹿、熊、五種類の動物の動きを真似た五禽戯

五禽戯と華佗

 

 

五禽戯とは、五種類の獣の動きを真似した体操です。それは、虎、鳥、猿、鹿、熊で、自然界で動き回り、運動不足とは無縁な動物達の動きを体操として取り入れる事で体を動かして肥満を解消しようというのです。

 

 

五禽戯の効能

五禽戯 華佗

 

では、五禽戯のそれぞれの効能について見てみましょう。

 

・虎戯:勇猛果敢に獲物に襲い掛かる虎の動きをイメージしています。効能は手の握力増強、全身の骨と関節を丈夫にし、特に背骨、肺、腰、生殖泌尿器を丈夫にする。鍛えられる臓器は、腎臓と膀胱。

 

・鹿戯:軽快な動きでのびのびと草原を駆ける鹿をイメージしています。効能は血管や筋肉の収縮力を高めてしなやかにする。股関節を強化し、背骨の歪みを矯正し腰椎を強くする。鍛えられる臓器は、肝臓と腎臓。

 

・熊戯:鈍重沈着でゆっくりと動く熊の動きをイメージしています。効能は胃腸など消化器系統を強くし、下痢や便秘を予防して股関節を強化する。鍛えられる臓器は脾臓、肝臓、胃。

 

・猿戯:動きがすばしっこく、機敏な猿の餌を取る動きをイメージしています。効能は、脳を刺激して反射神経と判断力を高める首や眼の動きを円滑にし、精神的緊張や、鬱状態を予防し治療する。鍛えられる臓器は、心臓と小腸。

 

・鳥戯:優雅に羽をはばたかせて空を舞う、鶴をイメージしています。効能は、肺活量を増加して呼吸力を強化し、手首、膝、股関節を強化し、平衡感覚を養う。鍛えられる臓器は肺と大腸。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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