魏の2代目皇帝・曹叡(そうえい)はいったいどんな仕事をしていたの?

2016年7月7日


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曹叡の仕事内容

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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蜀の丞相・諸葛孔明との戦いその2:自ら長安に赴く

 

基礎知識 馬謖04 張コウ

 

蜀の諸葛孔明は孟達(もうたつ)の寝返りに失敗すると大軍を率いて、魏の領土に侵攻してきました。曹叡は魏の領土を守るため、曹真(そうしん)に魏の勇将・張郃(ちょうこう)をつけて蜀軍迎撃に向かわせ、自らは長安に赴き、この地方の動揺を鎮める事に腐心します。

 

 

 

蜀の丞相・諸葛孔明との戦いその3:曹真・張郃のコンビが蜀軍を打ち払う

基礎知識 馬謖03

 

曹真は曹叡から軍権を預けられ蜀軍迎撃に出陣すると、張郃に先鋒を任せ、自らは後方に駐屯して蜀軍に対応できるように指揮。張郃(ちょうこう)は蜀軍が街亭近辺の小高い山に陣取っていると知ると全軍で包囲し、蜀軍が陣取っている山の水を補給できないようにします。

 

水路を断たれ残念がる馬謖

 

 

蜀軍は水が補給できなくなると、全軍で山を下ってきますが、張郃は見事に蜀軍を撃破し、孔明の第一次北伐に勝利を収めます。曹叡はこの報告を聞くと大喜びし、曹真に大司馬の位を授けて大いに褒め称えます。

 

 

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曹真の進言を取り上げる

曹叡

 

 

曹叡は蜀軍北伐の功績者である曹真から「蜀軍は連続で攻撃を仕掛けており、蜀の国は疲れているはずです。今こそ大軍を率いて蜀へ侵攻するべきです。」と進言。曹叡は彼の進言を聞くと少し考えた後、「分かった。蜀を見事に討伐して来い!!」と彼に大軍を与えて出兵を許可します。

 

 

蜀へ攻撃をかけるが…

司馬懿

 

曹真は曹叡から出陣の許可を貰うと、司馬懿(しばい)・張郃ら歴戦の諸将を従えて、3つの道から蜀へ攻撃を仕掛けます。こうして魏の国始まって以来の大規模作戦を発動させましたが、漢中を中心とした大雨が降った事によって、魏軍は蜀の国土を進んでいく事が困難になっていきます。曹真はこの大雨によって当初の進軍予定より大幅に遅れて、半分未満しか進めませんでした。

 

雨の中進軍する曹真

 

魏の行軍速度が遅々として進まない事に危険を感じた魏軍の幕僚達は、総大将である曹真へ「総大将。このままでは蜀と戦う前にこちらが疲弊してしまい、蜀軍に勝利する所か敗北する可能性もあるでしょう。わが軍に損害が出ていない今、速やかに撤退なさるべきです。」と提案します。曹真はこれらの意見に反対をしておりましたが、漢中を中心として降った雨は、全く止むこと気配を見せず、ついに曹真は撤退を決意。

 

諸葛亮の北伐に苦戦する曹真

 

こうして一切戦果を挙げずに撤退することになった曹真は、撤退途中で病にかかってしまいます。曹真は長安に病にかかりながらもなんとか撤退してきますが、その後病が回復する事無く、亡くなってしまいます。

 

 

司馬懿に軍権を与えて、蜀軍迎撃に当たらせる

司馬懿

 

曹叡は曹真が亡くなると、司馬懿に蜀軍迎撃の総司令官として任命し、孔明が魏の領土に侵入してくると、彼に出陣させます。司馬懿は孔明に挑発され蜀軍に決戦を挑みますが、大敗北をしてしまいます。しかしその後は守りを固くして蜀軍を見事に迎撃していきます。

 

 

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黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

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