ログイン | 無料ユーザー登録


キングダム
歯痛の中国史


はじめての三国志

menu

三国志の雑学

どうやったら蜀は魏を滅ぼして天下統一を果たせたの?【ろひもと理穂の考察】

劉備と曹操


はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

劉備玄徳が眩しい理由 三国志

 

劉備(りゅうび)が益州にて漢中王から皇帝に即位したのは西暦221年のことです。

前年の西暦220年1月に最強にして最大のライバルであった曹操(そうそう)が死去しています。

その跡を継いだ曹丕(そうひ)が皇帝に即位したのが同年の10月です。

ここでついに漢は滅びます。

劉備は年号を章武(武は光武帝の武を意味し、

王莽のような国の簒奪者・曹丕を討って王朝を復興するという意思を示しました)にあらためています。

すなわち「蜀」という名称は他称であって、本来の国名は漢です。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら


蜀成立の背景

朝まで三国志 劉備

 

蜀の建国後、どうすれば魏を滅ぼせたのかを考える前に、

蜀建国時の背景を振り返ってみましょう。

西暦219年に劉備は義弟である関羽(かんう)を失っています。

それは同時に重要拠点である荊州を失ったことを意味しています。

また、重臣である孟達(もうたつ)が兵を引きつれて魏の曹丕に降っています。

この時、劉備はかなり危機的状況に追い込まれていたのです。

しかも4月に皇帝に即位した劉備は、同年の7月に関羽の敵討ちと称して呉に向けて軍を起こしています。

話が前後しますが6月には劉備のもうひとりの義弟である張飛が暗殺されています。

蜀という国自体がとても不利な状況であったことは間違いありません。


劉備の我慢が必要だった

朝まで三国志 劉備

 

劣勢の蜀が魏を滅ぼすには相当な努力が必要です。

まず呉の討伐に向った劉備を止めなければなりません。

西暦222年6月に劉備は呉の陸遜に大敗し、白帝城に逃げ込みます。

このとき劉備は八万の兵を失いました。

諸葛亮孔明をもってしても劉備の呉との決戦の決意を変えられなかったわけですが、

蜀と呉が手を結ばない限り魏に勝つことは難しく、

この戦いはいたずらに魏の曹丕を喜ばせるだけの結果になってしまいました。

劉備がここで自重し、本来の建国の志をまっとうしようと動いていたら

歴史は変わっていたかもしれません。

蜀はこの夷陵の戦いのダメージを回復するのに5年もの月日を要することになるのです。


孟達がカギを握っていた

孟達 曹丕

 

劉備を裏切り、魏に降った孟達は曹丕に気に入られて、重要な拠点である新城郡の太守に任じられます。

西暦226年に曹丕が死去すると孟達は不安にかられるようになります。

魏には孟達を信用していない司馬懿らの存在があったからです。

プレシャーを感じた孟達はさらに自分を高く売り込もうと今度は魏を離反し、

蜀に内応しようと試みます。

孟達の新城郡は魏への突破口になり、かつ効果的な一撃を与えることになります。

諸葛亮孔明は孟達の内応を許しました。

 

諸葛亮孔明の準備

孔明

 

西暦223年に劉備が死去した蜀は、後継者の劉禅のもと呉と再度同盟を結びます。

そして西暦225年には南征を成功させ、蜀の勢力は復興していました。

魏に攻め込む準備が整ったのです。

魏の曹丕が死去したことも混乱に乗じて攻め込む格好の好機だったことでしょう。

西暦237年、諸葛亮孔明は出師の表を奉り、漢中に出兵することになります。

新城郡の孟達が内応を露わにしたのもこの年の12月です。

ここから第6次北伐まで続く蜀と魏の長い戦いが始まります。

 

関連記事:甘過ぎるおかん孔明!部下に厳しく出来ない事実が発覚!

 

迅速な司馬懿の対応が魏の危機を救う

孟達 司馬懿

 

孟達の寝返りが効果を発揮していたら諸葛亮孔明の北伐は成功していたのではないでしょうか。

しかし、ここで魏の司馬懿が一月かかる道のりをわずか八日で行軍し、

油断していた孟達の軍を討つのです。

孟達が裏切ることを見抜いていた司馬懿の用意周到さが諸葛亮孔明の予想を上回ったのです。

これにより蜀は漢中から漢水を東に下って荊州から攻め込む道を失うことになります。


三国志ライター ろひもと理穂の独り言

ろひもと理穂さん02b 背景あり

 

「泣いて馬謖を斬る」ことになる街亭の戦いの敗北や、

魏延の子午谷道からの長安奇襲作戦を取り上げなかったことなど、

北伐を成功させたかもしれない分かれ道は様々あります。

しかし、一番のチャンスであった孟達の内応を成功させられなかったことが北伐を長引かせ、

引き分けに終わらせてしまうことになった最大の要因ではないでしょうか。

結論としては、劉備が呉を攻めず、さらに孟達の内応を慎重に成功させていれば、

蜀は魏を滅ぼしていたかもしれません。

さらに司馬懿を事前に暗殺できていれば間違いなかったのではないでしょうか。

 

三国志ライターkawausoが考える、蜀が魏に勝つには?

三国志ライターkawausoが魏を斬る!蜀が中華統一をする方法

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:初めてでも大丈夫!楽しい正史 三国志の読み方

関連記事:リアルな正史三国志の特徴って?ってか正史三国志は需要あるの?

 

【もしも三国志が○○だったら特集】
if三国志

ろひもと理穂

ろひもと理穂

投稿者の記事一覧

三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。

自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください!

好きな歴史人物:

曹操、蒲生氏郷

何か一言:

袁術は凄いひとだったかもしれませんよー!!

関連記事

  1. 梁冀(りょうき) 【三国志の原点】董卓を超えた暴虐者・梁冀と宦官の争いが後漢末の群…
  2. 周瑜の魅力 名将周瑜は政治のセンスもあった?戦に強いだけじゃない周瑜を考察
  3. 孔明 【諸葛亮孔明の心に残る名言】「好尚同じからずと雖も公義をもって相…
  4. 曹丕 曹丕のグルメエピソードがまたひとつ鍾繇が送った五熟鍋とは?
  5. 周瑜はナルシスト 周瑜がかっこいい理由は?周瑜の青春はいつだって親友孫策、大喬小喬…
  6. 三国志の女性 思ったよりエロい?…三国志時代の女性の下着
  7. 黄巾賊を退治する曹操 黄巾の乱が英傑たちにどんな影響を与えた?蒼天すでに死す!黄巾の乱…
  8. 陳宮 どうして陳宮は呂布に従えたの?呂布を見捨てなかった天才軍師の生涯…

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


google検索フォーム

過去記事を検索できます


“ながら三国志音声コンテンツ開始" “読者の声" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム" “はじめての三国志コメント機能"
“はじめての三国志読者の声"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 劉備と孫権
  2. 曹操に命乞いをする呂布と反対する劉備
  3. 曹操の元から離れる関羽
  4. 孔明君のジャングル探検
  5. 西郷隆盛像
  6. 凌統
  7. 孫権の髭
“朝の仕度にながら三国志ver3"

おすすめ記事

第6話:袁術くん「自己効力感」の高め方を学ぶ キングダム54巻amazon キングダム最新604話ネタバレ予想「リミットは2日李牧は間に合うか?」 董卓 中原での戦いは苦手だけど異民族討伐戦なら強い董卓 曹純 曹仁の弟である曹純は相当強かった?英雄記をもとに曹純の趣味や戦績を紹介 統 蜀のブサメン軍師、龐統は魯粛のスパイだった?劉備と龐統、仮面主従の真実 陶淵明はどんな人?働きたくないでござる酒を愛したニート系詩人 三国夢幻演義バナー 龍の少年 【PR】一味違った「三国志」をどうぞ 大船団を率いて呉を攻める王濬(おうしゅん) 王濬(おうしゅん)とはどんな人?呉を平定し、三国時代の終焉させた功労者【晋の将軍列伝】

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “はじめての三国志企画特集" “つながるはじめての三国志" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
“歯痛の歴史"
“三国志読み放題サービス"
まだ漢王朝で消耗してるの?
君主論
ビジネス三国志
ながら三国志音声コンテンツ
春秋戦国時代
架空戦記
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム はじめての三国志コメント機能
“西遊記"

“三国志人物事典"

“つながるはじめての三国志

“はじめての三国志Youtubeチャンネル"

“ながら三国志音声コンテンツver3"
PAGE TOP