河了貂や媧燐もハマった?キングダムの時代の占いはテキトーで過激だった!

2016年12月16日


 

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光武帝

 

21世紀の現在でも占いは結構盛んですよね?

当たるも八卦と言いながら、運が悪いと何となく気にしてしまう。

そういう小心者な人も多いのではないでしょうか?

ましてや、それが2200年前のキングダムの時代であれば、

占いの結果に賭ける切実さは、今よりずっと強かったでしょう。

ところが、当時の占い、今に比べて相当テキトーで過激だったのです。

今回は、河了貂(かりょうてん)媧燐(かりん)もハマった?

日書占いを紹介してみましょう。

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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大きな市場にはすでに占いストリート「卜肆」があった

媧燐

 

春秋戦国の時代、すでに大きな都市には、区画を区切った市が存在し、

そこには、肆という列ごとに色々な商売が成立していました。

その中には卜肆(ぼくし)といい、占い師が集まる通りもあったのです。

占い師は日者(にっしゃ)と呼ばれ、遥か楚の国に起源をもつという

日書(にっしょ)という本を所持していました。

何かを占いたい人は、数十銭から数百銭を支払えば、

誰でも、望みの日者に占ってもらう事が可能だったのです。

 

日者の占いバイブル、日書

光武帝

 

日者は、日書という中国の星座である二十八宿に対応した占い表を持ち、

それと占いに来た人の日取りを調べて、吉凶を判断していました。

しかし、この日書占い、平凡な事も書いてあるのですが同時に、

かなり過激な事も平気で書いている、とんでもない占い書なのです。

 

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日書のお告げ 大凶! 人が必ず五人死ぬ

 

例えば、二十八宿の東井(とうい)では、こんな強烈な事が書いてあります。

 

“すべて凶である 死ぬとすれば必ず五人、生贄を殺せば必ず五匹、

そして妻を娶れば子が多い”

そんなアホな、身内に不幸がある位なら分りますけど、

死ぬとすれば五人って、下手すると一家全滅じゃないですか!

しかも生贄を殺せば必ず五匹、そんな状況なのに、

妻を娶れば子が多いって、正直、わけわかりませんけど・・

でも、日書、変な記述はこれだけじゃないんです。

 

日書のお告げ 子供が死ぬ、死ななくても生かすな

孫権

 

次に二十八宿の須女(すじょ)を見てみると、こんなトンデモナイ事が、、

 

“祭祀、商い、妻を娶るのは吉である、しかし、子を産めば三ヶ月で死に、

死ななくても生かしてはならない”

序盤の祭祀、商売、妻を娶るのは吉なのですが、次が重過ぎます。

子供を産めば、3か月で死に、死ななくても生かしてはならない

殺せって事?100%占いは的中しますが、殺人犯ですよ。

 

日書のお告げ 戦争に行こう!

騎馬兵にあこがれる歩兵

 

二十八宿の斗(と)には、このような事が書いてあります。

 

“祭祀、行商、商いに利あり吉、妻を娶ればシャーマンとなる。

子を産めば三歳にならないうちに死ぬ、戦争すべし“

序盤は商売繁盛としても、奥さんがシャーマンになっちゃうと困るし

子供は三歳にならない間に死ぬし、最期の戦争すべしは、

こうして、人生滅茶苦茶になるから戦争でストレス発散なんでしょうか?

 

まあ、春秋戦国時代、戦争は頻繁で攻め込んで勝つと掠奪という

ボーナスもあるので、稼げるという意味なのかも知れません。

 

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日書のお告げ 助太刀致す!

 

二十八宿の此嶲(ひしゅん)には、江戸時代か?というような文言

 

すべて凶、人を励まして仇を討たせるべし 子を産めば正となる”

 

なんだか、他人の仇討ちを励まさないといけないらしいです。

そこまでしないといけないのに、結果は凶(笑)

 

日書のお告げ 余計なお世話じゃ!!

袁紹の妃05 劉氏

 

二十八宿の奎(けい)には、こんな余計なお世話も・・

 

“祀り、旅行には吉、妻を娶れば女の子は愛されるけど口が臭い、

子を産めば役人となる“

女の子は愛されるけど口が臭い、なんじゃそりゃ!!

まだ、生まれてもいない娘の口臭なんかお前に分るんかい!

余計なお世話じゃボケ!!

こんな風に日書には、それ占い?というようなプライベートな事や、

殺人を唆す内容まであり、飛びぬけて変な感じです。

 

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キングダムライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

もちろん、日書には、お金持ちになる、子供が役人になる、

夫婦仲が円満になるというような内容や、貧しくなる、妻に捨てられる、

恐妻家になる等、今でも通用しそうな内容も入ってはいます。

それらを見るとキングダムの時代から人々は、子供を公務員にして、

安定した人生を送らせたい、お金持ちになりたい、貧しくなりたくないなど、

今とあまり変わらない願望を持って生きていた事が分りますね。

 

本日も悠久の春秋戦国のロマンに乾杯!

 

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