三国志平話
if三国志




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

述志の令をもとに曹操の若かりし頃の夢を考察してみる




曹操と羊

 

三国志最大の領土を保有して他の二国を圧迫し続けた魏。

この魏を作り上げたのはみんな知っている天才・曹操(そうそう)です。

彼は戦に明け暮れて時に危機的状況に陥りながらも魏の国を作り上げることに成功します。

そんな彼、実は魏を作る事なるとは思っていなかったようだったのです。

では曹操はどの程度を望んでいたのかをご紹介したいと思います。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【三国志あるある】懐かしい!と思った人は40代!昭和では当たり前だった三国志事情




銅雀台を気付いた頃

曹操と魏軍と呉軍

 

曹操は赤壁の戦いに敗北した後、鄴(ぎょう)まで退却していきます。

その後彼は「ウチの国力は赤壁で敗北したくらいじゃ全然ダメージないんだかんね」と

言わんばかりに超高層の銅雀台の建造にかかります。

この銅雀台が完成したのは建安15年でした。

曹操はこの銅雀台が完成すると早速登って過去を振り返ることにします。

 

関連記事:銅雀台(どうじゃくだい)ってなに?どんな建物で何をするところだったの?

関連記事:【建安文学】文学史に残る名文を記した陳琳の魅力ってなに?




自分の夢は

曹操の三顧の礼03 曹操、荀

 

曹操は自らの過去を振り返りながら、「述志の令」というものを書きます。

この内容は自らの過去を振り返る作業を行います。

ここで曹操は二十歳の時に孝廉に推挙された時の自らの志を述べております。

曹操曰く「俺は二十歳の時に孝廉に推挙された。

この時に俺が考えた理想はどこかの太守となってしっかりとした治世を行い、

中華全土に俺の名声を轟かせること」だったそうです。

この理想は済南の長官に任命されることになり、理想のスタートラインに立つことになるのです。

彼は理想通りに住民に対してしっかりとした善政を行い評判は上々でしたが、

中央政府に侍って権力を欲しいままにしていた宦官達が曹操を陥れようとしていることを知って、

彼は官職を捨てて実家に帰ってひきこもりになってしまいます。

 

人生プランの変更

三国志大学 曹操

 

曹操は実家に帰ると毎日部屋にこもって本を読んで、狩りに出かける毎日を過ごします。

そして述志の令によると曹操はここで人生プランの変更を行います。

曹操曰く「俺って今30くらいじゃん。

だけど周りの孝廉の推挙された奴らってもうすぐ50歳か50を超えているおっさんばっかりじゃん。

てことは俺も50までは残り20年あるし、そこまで春・冬は狩りに励んで、

夏・秋は読書に励むことにしよう。

そして50になったら必死こいて仕事に打ち込めば、

それなりの名声を手に入れることができるのだろう。」と人生プランを変更することにします。

実家が超金持ちである曹操ならではなの考え方と言えるのではないのでしょうか。

 

人生プラン変更するも・・・・プラン崩壊。そして新しいプランを建てる

曹操

 

曹操は自分が考えた人生プランに沿って生きていくことに決めますが、

政情が彼を放っておきませんでした。

50歳まで引きこもっていようと考えていた曹操が再び世に出ることになってしまうのです。

曹操はせっかく考えたプランが破綻してしまい残念がりますが、

再び人生プランを考えることにします。

曹操は「こうなったらしょうがない。後漢王朝のために反乱を企てている軍勢を滅ぼして、

征西将軍位の官職を手に入れることを目指そう。

そして自らの墓碑には「漢之征西将軍曹操之墓(かんのせいせいしょうぐんそうそうのはか)と

打ち込んでもらうことを目指そう。」と決めます。

が・・・・。彼の人生プランはまたも崩壊してしまいます。

 

各地の豪族達を討伐し続けている内に・・・・

曹操

 

曹操は再び世の中に出ると群雄の一人として挙兵し、呂布袁術袁紹兄弟、劉表などの

群雄を討伐してあっという間に天下のほとんどを握る覇者となってしまいます。

そして彼は「もし俺がこの世界に生まれていなかったとしたら、

どれだけの群雄が王を名乗っていたのであろう。

そのような事態にならなかったのは俺が居たからである。

この考えをおこがましいという奴もいると思うが俺の考えを知らないからそのようなことが言えるのだ。

俺が後漢王朝に取って代わるのではないかと思っている奴もいるだろう。

しかし俺は天下の半分を手中に収めながら現在の地位に甘んじているのは、

滅び行く殷王朝に忠義を尽くした周の文王のように有りたいと考えているからである。」と

述べます。

こうして色々と自分の過去を振り返りながら今の自分の心情を述べたこの文章は、

献帝から爵位をもらうことを辞退するための理由として書いた手紙でありました。

 

三国志ライター黒田レンのひとりごと

黒田廉さん02b 背景あり

 

曹操は天下の半分を手に入れながら後漢王朝から皇帝の位を譲り受けようとしなかったのは、

彼が上記の手紙の中に書いた周の武王に倣ったからだと言えるのではないでしょうか。

それにしても若かりし夢が叶ったほうが曹操としては良かったのか、

それとも何度も自分の人生プランを組み立てるもが崩壊して(曹操的には良くない方向へ?)、

魏の領土を作り上げることに成功したのとどっちが良かったのでしょうか。

彼が生き返ったらぜひ聞いてみたい質問ですね。

 

参考文献 講談社現代新書 三国志と日本人 雑喉潤著など

 

関連記事:【意外と知らない?】孫子の兵法を読んだ偉人達!曹操やビルゲイツも愛読、人生や経営に役立つ名言が詰まった兵法書

関連記事:【諸葛孔明の兵法】魏を苦戦させた知られざる孔明のアメーバ戦術

関連記事:【はじめての孫子】第1回 そもそも孫子って、何?

 



よく読まれている記事

曹操01

 

よく読まれている記事:曹操を好きになってはいけない6つの理由

 

朝まで三国志

 

よく読まれている記事:朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第1部

kawauso 投壺

 

関連記事:三国時代の娯楽にはどのようなものがあったの?タイムスリップして当時の人に取材してみた

 

袁紹 曹操

 

よく読まれてる記事:【三国志if】もし袁紹が官渡の戦いで曹操に勝ってたらどうなってたの?

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 豊臣秀吉 戦国時代2 豊臣秀吉による惣無事令って何?わかりやすく解説
  2. 自称皇帝、袁術のトホホな部下列伝 Part.4
  3. 赤鎧を身に着けた曹操 【真田丸】幸村だけじゃない!曹操、孔明も使った赤備え!ザクとは違…
  4. 後悔する孫権 孫権老害!魏は曹叡の代で潰れるとドヤって大失敗
  5. 夏侯惇 夏侯惇が鏡が嫌いなのはブサイクだから??
  6. 張遼・楽進・李典 李典と楽進の仲って本当に悪かったの!?
  7. 【シミルボン】兵士達の心のオアシス、軍市とはどんなモノだったの?…
  8. 【三国志平話】俺って凄いだろ?赤壁の戦いで諸葛亮が嫌な人に変身

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 出世した韓遂
  2. 幕末極悪な尊攘派志士と正義の新選組
  3. 諸葛均 孔明の弟 ゆるキャラ
  4. 豊臣秀吉 戦国時代2
  5. 魏曹操と魏軍と呉軍

おすすめ記事

  1. 蜀滅亡後、安楽公として余生を楽しんだ劉禅の最期と心情
  2. 曹操は容姿が貧相だったって本当?正史から読み解くよ
  3. 世説新語の「荀巨伯のお見舞い」の友情話が熱い!
  4. 三国志の時代には戦象がいた!象さんパオーンと大活躍 三国志 象兵
  5. 北条早雲の家臣は無名だけど有能揃いだった
  6. 孫呉を滅亡させた晋の将軍は誰だったの?杜預それとも王濬?

三國志雑学

  1. 株式会社三国志で働く劉備と孔明
  2. 反対する賈充
  3. 袁術と呂布
“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 姜維
  2. 東京五輪のボランティア いだてん
  3. 張飛が使う蛇矛
  4. 始皇帝
  5. 疫病が流行った村

おすすめ記事

キングダム586話ネタバレ雑学兵士達の暇つぶしは? 袁家をイジメる董卓 董卓の墓は存在するの?三国志観光旅行 兵士と禰衡 やる気ゼロ!三国志の軍隊が弱すぎた理由 武神と恐れられていた関羽は結婚していたの? 本多忠勝 本多忠勝の身長はどれくらい?愛用の蜻蛉切や黒糸威胴丸具足から身長推測 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース17記事【9/25〜10/1】 【発見】諸葛亮の軍略の後継者は姜維だけではなかった! 【無職の力恐るべし】漢帝国をぶち壊したのは清流派官僚とニートの袁術だった!?

はじさん企画

“if三国志" “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“水滸伝"

“三国志人物事典"

PAGE TOP