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執筆者:黒田廉

【春秋時代ミステリー】春秋時代に残るホラー話

曹操




曹操

 

今回は春秋時代に残るホラー話をしたいと思います。

春秋戦国時代の名刀匠・干将・莫耶(かんしょうばくや)。

彼らの名前は現代でもゲームやアニメ、歴史モノのマンガなどで知られている刀匠です。

しかし色々な歴史の書物で彼らは紹介されていますが、

出身国がまちまちで史実で存在した人物なのかそれとも歴史上の伝説なのかはっきりしない

二人です。

そんな彼らが作った最後の剣は二振りの剣でした。

楚王に献上するための剣でしたが、干将の独断で一本しか献上しませんでした。

なぜ彼は一本しか献上しなかったのでしょうか。

そしてもう一本はどこにいなくなってしまったのでしょうか。

この剣にまつわるホラー話が始まります。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:『うしおととら』の獣の槍の元ネタは孫子の時代にあった?古代中国の名剣・干将と莫邪




楚王からのミッション

月 f

 

時は春秋時代の後期。

南方の超大国である楚はある刀匠に剣を作れと命じます。

その刀匠こそ、今回の主人公である干将・莫耶です。

彼らは楚王から剣を作れと命じられると色々なやり方を試しながら最高の剣を作り出すことに、

成功します。

この時、妻である莫耶が妊娠。

干将は妻に「莫耶よ。多分楚王は私たちが剣を制作するのが遅かったので、

私は激怒した楚王に殺害されてしまうだろう。

だから私は二本ある剣のうち一本しか献上しないつもりだ。

もし君が男の子を出産して成長した彼に家の裏にある松を見ろと伝えてくれ。

私はそこにもう一本の剣を隠しておくから」と言って楚王が待つ宮殿に向かっていきます。



激おこ楚王は干将を殺害

血 病気

 

楚王は干将が来ると顔を真っ赤にして激怒。

彼が怒っている理由は干将が剣を献上しに来るのが遅かったことと

二対の剣を作れと命じたのに一対しか剣を献上しなかったからです。

その為楚王はブチギレて干将を処刑してしまいます。

 

莫耶と赤

莫耶は見事男の子を出産しますが、旦那である干将は楚王に殺害されてしまいました。

彼女は出産した男の子に「赤(せき)」と名前を名づけます。

そして莫耶は必死になって働き赤を養っていきます。

赤が青年期を迎えると莫耶は旦那である干将の遺言に従って、

楚王に献上するはずであった雌雄一対の片割れである剣が隠されている場所へ案内します。

彼は莫耶に案内されて隠されている剣の場所に行くと、そこには一本の剣が隠されていました。

そして莫耶は「赤よ。あなたはこの剣で父を殺害した楚王を殺すのです。」と

父の復讐をするように伝えると莫耶はその数日後に亡くなってしまいます。

赤は母の遺言に従って楚王殺害のための旅に出ます。

 

楚王の夢

毒 f

 

楚王はある夜眉間が広い男に殺害される夢を見ます。

しかも一度ではなく何度も同じ夢を見たため、

彼はすぐに楚の国内に眉間が広い男を指名手配します。

赤は生まれた時から眉間が広かった為、役人が赤の家にやってきますが、

赤は旅に出たあとで行方をくらましておりました。

彼は旅の途中でその事を知ると、役人に見つからないようにするため、山の中を歩いておりました。

彼は寂しさとゆく当てが無い悲しさを紛らわせるために、歌を口ずさみながら歩いておりました。

 

運命の出会い

photo credit: Atardecer via photopin (license)

 

赤の歌を聞いて一人の旅人が彼に声をかけてきます。

旅人は「若いのに悲しい歌を歌ってどうなさった」と質問してきます。

赤は自分が指名手配されて行く当てがない事と父を殺した楚王に復讐をするために旅をしていると話します。

すると旅人は「君を捕らえて役所へ突き出せば千金もらえるそうだ。

そんな君が楚王へ到達するのは不可能であろう。

そこで君の首と君の剣を私にあずけてくれれば必ず楚王を殺害してやろう」と提案。

すると赤は「お願いします。」と頭を下げてから、干将が作った宝剣で自分の首を切り落します。

旅人は彼の首を受け取ると「必ず楚王を殺害してきてやる」としたいに向かって話しかけると、

彼の胴体は旅人の言葉を聞いたのかどんもりうって倒れます。

 

楚王の殺害を果たす

三国志 裏事情 闇

 

旅人は赤の首と宝剣をもって楚王のいる宮殿へ出向きます。

楚王は赤の首を見ると旅人を褒めて褒美を与えようとします。

旅人は褒美を受け取る前に「王様。この首をこのままにしておけば、王に祟るかもしれません。

そこで大きな釜でこの首を煮てしまうのはどうでしょう。」と提案。

楚王は旅人の提案を受け入れて早速、煮えたぎった湯がたくさん入っている大きな釜を用意して

赤の首を投入します。

三日三晩に続けても赤の首は爛れず綺麗なままでした。

そこで旅人は楚王に「王がこの首を見れば、王の威光にひれ伏してただれることでしょう。」と

釜の近くで赤の首を見るように進言します。

王は釜へ身を乗り出して首を見ているそのときでした。

旅人は赤から預かった宝剣で王の首をバッサリ落として、自らの首も宝剣で打ち落します。

すると三つの首は釜の中でドロドロに溶けて誰の首かわからなくなってしまいます。

楚王・・・・の配下は・・・・楚王かもしれ・・・・ない達の首・・・・の墓を作って・・・・祀ったそうです。

この話を見たそこのあなた!!後・・・・ろに・・・・彼・・・・らの首・・・・が・・・・。

ァァァァァァァ!アアアァァァァアアア!!!!・・・

 

春秋時代ライター黒田レンの独り言

黒田廉さん02a

 

さていかかでしたでしょうか。

今回のホラー話。

このお話は捜神記(そうしんき)と言われる歴史書に乗っているお話で、

彼の首の墓も現在の汝南県(じょなんけん)宜春市(ぎしゅんし)にあるそうです。

興味のある方は行ってみてはいかがでしょうか。

ですが呪われても知りませんよ・・・・。

「今回の春秋時代のお話はこれでおしまいにゃ。

次回もまたはじめての三国志でお会いしましょう。

それじゃあまたにゃ~」

 

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横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

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