中原での戦いは苦手だけど異民族討伐戦なら強い董卓

2017年2月26日


 

はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

 

洛陽(らくよう)・長安で暴虐の限りを尽くした董卓(とうたく)。

彼は若い頃中原で起きた黄巾の乱鎮圧戦に参加することになるのですが、

ボコボコにされてしまい敗退してしまいます。

しかし涼州で後漢朝廷に反乱を起こしていた韓遂や漢土に侵入してくる異民族の

討伐戦では非常に強い武将でした。

 

関連記事:【三国志あるある】懐かしい!と思った人は40代!昭和では当たり前だった三国志事情

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


【誤植・誤字脱字の報告】 バナー 誤字脱字 報告 330 x 100



【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



左右両方から弓矢を放つことができた董卓

 

董卓は漢気があって羌族(きょうぞく)の顔役たちからも非常に慕われている存在でした。

そんな彼は馬に乗って弓矢を放つ騎射の術にたけており、

左右両方から弓を放つことができるほど騎射が得意でした。

また非常に武術に秀でていた人物であったそうです。

武術が得意であった董卓はその後軍の司馬(しば)という官職を与えられることになります。

 

匈奴中郎将と一緒に討伐戦に参加して武功を得る

 

董卓は軍の司馬に任命された後後漢王朝の匈奴中郎将(きょうどちゅうろうしょう)で

ある張奐(ちょうかん)に従軍して幷州討伐戦に参加することになります。

この時董卓は大いに戦で武功を上げて恩賞として絹をいっぱい貰うのですが、

彼は一緒に闘ってくれた仲間達に全部上げてしまいます。

さらに董卓は武功を挙げたことによって新しい官職である郎中(ろうちゅう)の職に就任します。

 

黄巾軍に敗北してしまい官職を奪われる

 

董卓は幷州討伐戦をきっかけに次々と官職が上がっていきます。

しかし彼はある戦で大敗してしまったことで官職を全て奪われてしまいます。

その戦は黄巾賊の反乱を鎮圧するための戦でした。

董卓は異民族や辺境の反乱軍討伐戦においては非常に強いのですが、

なぜか中原での戦いは不得手であり、

反董卓連合軍との戦いでも董卓自らが敗北したのではないのですが部下達が敗北しております。

黄巾軍に敗北したことによって彼の官職は剥奪されてしまうのですが、

涼州が荒れるとすぐに彼に官職が与えられることになります。

 

韓遂VS羌族連合軍に一人だけ負けない董卓

 

董卓はその後、韓遂(かんすい)が反乱を起こしたことによって中郎将の職に復帰します。

この時に董卓は韓遂討伐軍に参加することになります。

韓遂の軍勢が東に出張ってこないようにするために激戦を繰り広げていると

官軍の北方から羌族が反乱を起こして董卓ら韓遂討伐軍に襲いかかってきます。

この韓遂と羌族の挟撃によって補給路は絶たれてしまい、

兵糧は不足することになり董卓はすぐに撤退を行います。

羌族はすぐに董卓軍へ追撃を行ってきますが、撤退軍の先行隊にある命令を出しておりました。

その命令は董卓軍が撤退するとき川が流れているのですが、その川の上流で水をせき止め、

合図があったらすぐに堰を切れとの命令でした。

そのため先行部隊はすぐに川を塞き止めて董卓が渡る頃には水位は大いに減っておりました。

そして彼はすぐに合図を出して川を氾濫させて羌族軍の追撃を阻むことに成功します。

この戦いでは董卓軍のほかに官軍がおりましたが、

董卓軍以外の官軍は韓遂と羌族の連合軍に大敗してしまいます。

後漢王朝は董卓が軍勢を失わないで撤退したことを評価して前将軍(ぜんしょうぐん)に任命し、

侯の位を与えるとともに幷州の牧に任命します。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

董卓は異民族討伐戦や涼州地方で起きた反乱軍の討伐戦では無類の強さを発揮。

異民族討伐戦では上記の他にも北方の異民族である胡が侵入してきた際、

騎馬隊を率いて大いに活躍して捕虜や討ち取った数は数千人にも登る大活躍をしております。

このように大活躍をしていた董卓なのですが、

なぜ中原での戦になると滅法弱くなってしまうのか不思議ですね。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志魏書1 今鷹真・井波律子著など

 

関連記事:何から読めばいいの?三国志入門向けの小説と漫画を紹介!

関連記事:天地を喰らうという漫画があまりにもカオス!裏三国志入門書 Part 1

 

まだ漢王朝で消耗してるの?

まだ漢王朝で消耗しているの

 

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

三國志が大好きです。オススメのマンガは曹操を描いた蒼天航路がオススメです。三國志の小説のオススメは宮城谷昌光氏が書いた三國志です。好きな食べ物はマグロ、ぶり、アジが大好きな猫です。

-董卓
-,