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日本の外交官も参考にすべき?三国志の外交交渉能力ベスト10

2017年3月27日


 

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ハイ、それでは、三国志の世界をいろいろな角度から掘り下げていく

「ろひもと理穂の三国志外交諸問題を考える」のコーナーです。

 

 

さてこれまで「ベストコンビネーション賞」「一騎打ち最強賞」「家臣にするのは難しい賞」

などを決めてきましたが、今回は文官に注目し、「外交交渉能力最高賞」を決定いたします。

戦争が政治手段の一つであれば、外交交渉も政治手段の一つです。

外交官の巧みなしゃべりが戦争を回避し、友好関係を結び、領土を守るのだとすると、

戦場で武功をあげる将軍たちに匹敵する功績といえます。

それでは始めていきましょう。

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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第10位から第6位

 

第10位は、蜀の憎めない男「簡雍(かんよう)」です。

ユーモアがあり、胸襟を開いて相手と話をすることができました。

あの諸葛亮孔明とすらもタメ口をきいています。

劉備が益州を攻略する際に成都の劉璋を降伏させる使者となり、見事に成功させています。

 

 

第9位は、益州のブ男「張松(ちょうしょう)」です。

曹操への使者としては自らの知識をひけらかし失敗するも、

劉備に対しては益州を餌にして見事に動かしています。

張松の外交なくして劉備の益州入りはなかったことでしょう。

 

 

第8位は、魏の名士「鍾繇」です。

混乱する長安に入り、西の問題児である韓遂や馬騰を交渉のすえに懐柔しています。

韓遂と馬騰は鍾繇に説得されて子息を人質に出すことも約束したのです。

 

 

第7位は、呉の名将「魯粛」です。

彼自身がどこまで外交交渉していたのかは定かではありませんが、

孫権や周瑜と諸葛亮孔明の間に入ってその調整に奔走しています。

魯粛なくして互いの平和が続くことはなかったでしょう。

 

 

第6位は、呉の大将軍「諸葛瑾」です。

劉備と孫権が荊州の地を巡ってトラブルを起こしたときに外交の使者となって解決へと導きました。

公私のけじめがしっかりできており、

相手の陣営にいる弟の諸葛亮孔明にはプライベートでは決して会おうとしなかったそうです。

 

第5位と第4位

 

では気になる第5位は、二張の一角「張紘」です。

有名なのにあまりその仕事ぶりは知られていません。

孫策の使者となり曹操に会見し、孫策の偉業と人となりを紹介して曹操を感心させています。

曹操は張紘の言葉を聞いて孫策とは友好関係を結んでおいたほうがいいと判断したそうです。

 

 

第4位は、呉の太子太傅「張温」です。

以前に紹介したことがありますが、蜀の諸葛亮孔明相手に感心させる使者ぶりをしています。

極度のプレッシャーに襲われながらも、平和の掛橋として立派にその使命をやり遂げています。

 

第3位と第2位

 

さあ第3位です。蜀の名外交官「鄧芝(とうし)」です。

劉備が亡くなったときの呉の弔問に対して、答礼の使者に選ばれました。

呉は張昭の画策で武装兵などを並べて鄧芝を怯えさせようとしましたが、

鄧芝はひるまずに両国の同盟の利点を伝えました。

かなり思い切った発言で孫権に切り込んだそうです。

孫権は大いに感心したといいます。

 

 

第2位は、三国志の英雄「諸葛亮孔明」です。

なんといっても弱小劉備の勢力と孫権の同盟を結び付けた人物です。

反論する呉の名士のことごとくを論破し、孫権に曹操と戦う決断をさせました。

そんなことは彼にしかできません。

 

外交交渉能力最高特別賞(GST)

 

それでは外交交渉能力最高特別賞の発表です。

ジャジャジャジャーン!!!

第1位は、呉の伝説的外交官「馮熙(ふうき)」です。

劉備が亡くなった際に弔問の使者として蜀に赴きました。

関羽を殺され、荊州を奪われ、夷陵の戦いで大敗し、

呉に憎しみを持つ蜀に出向いて素晴らしい口上と振る舞いで諸葛亮孔明を感心させました。

さらに侵攻してくる魏の曹丕への使者にもなり、その口上を聞いて曹丕も大いに感心しました。

曹丕は馮熙を配下に加えようと帰国を許さなかったといいます。それを知って馮熙は自害します。

まさに外交交渉に命をかけた男です。

 

三国志ライター ろひもと理穂の独り言

 

ということで、結構マニアックなキャラも登場した外交交渉能力ベスト10。

呉と蜀の活躍が目立ちました。それだけ外交交渉をしていたということでしょうか。

逆に曹操はあまり同盟などを好まなかったので外交官が活躍する場もなかったようですね。

まだまだ外交官として活躍した人物はいたのかもしれませんが、皆さんはこの順位どうお考えですか。

 

 

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ろひもと理穂

三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。 自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください! 好きな歴史人物: 曹操、蒲生氏郷

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