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法正が「隗より始めよ」のことわざを引用して劉備に進言したけど、どういう意味?

この記事の所要時間: 212




 

春秋戦国時代の燕(えん)の昭王(しょうおう)の時代。

昭王に仕えていた郭隗(かくかい)は人材を集めていた昭王へ

「私を重く用いていれば、「郭隗ですらあんなに重く用いられているのだから」と

言って各国から人材が多く集まってくることでしょう。」と進言。

昭王は彼の意見を採用した事で、各国から優秀な人材が集まってくることになります。

上記のエピソードを「隗より始めよ(かいよりはじめよ)」と

言うことわざとして知られることになります。

さてこの「隗より始めよ」のことわざを引用して進言していた人物が、

蜀にいたことをご存知でしょうか。

このことわざを引用して劉備に進言したのは法正(ほうせい)と言う人物です。

彼はどのような時にこのことわざを引用して劉備に進言したのでしょうか。

 

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関連記事:孔明とは陰と陽!漆黒の軍師、法正が蜀獲りに大活躍




成都城包囲戦の最中・・・・

 

劉備は益州の大半を攻略し劉璋(りゅうしょう)が篭城している成都(せいと)城を包囲します。

彼はこの包囲戦の最中、

涼州(りょうしゅう)の錦と呼ばれた名将・馬超(ばちょう)が劉備軍に参加。

彼の軍勢を包囲戦に組み込んだ事がきっかけで、

劉璋の戦意が無くなってしまい降伏することになります。

しかし劉璋が降伏する少し前に成都城からダイブして、

脱走を図ろうとしていた人物がいました。

その人物の名は許靖(きょせい)といい、

従兄に人物評価の達人で若かりし頃の曹操を評価したことで有名な

許劭(きょしょう)がいたことで許靖の名声は天下に轟いておりました。

そんな彼が成都城からダイブして脱走を図ろうとしていた事を劉璋降伏後に知った

劉備は彼に嫌悪感を抱くことになります。




法正の進言

 

劉備は許靖が成都城からダイブして脱走しようとしていたことを知って彼を起用することを

やめてしまいます。

そのことを知った法正は劉備に彼を起用するように説得。

劉備は法正の進言を聞いて彼を任用することになるのですが、

一体どのような進言を行ったのでしょうか。

 

「隗より始めよ」by法正

 

法正は劉備へ「許靖は成都城からダイブするほど臆病者で、

何か能力に秀でたところがあるかと聞かれれば無いと言うしかないでしょう。

しかし彼にもたった一つ誰にも負けない武器があります。」と述べます。

すると劉備は「やつが誰にも負けない武器など持っているわけがなかろう」とイラつきながら

答えます。

すると法正は首を振って「いやいやそれがあるのですよ。

それは名声です。

彼に優秀な能力があるわけではないのですが、名声においては殿を上回るモノを持っております。

彼が持っている名声は天下に知らない者はいないと言っていいほど響き渡っており、

殿がもし彼を任用しなければ、天下の優秀な人材達は殿の元に集まってこないでしょう。

また春秋戦国時代の郭隗も昭王へ「私を用いれば、人材が集まってきましょう」と

言っているではないですか。

ここは我慢して許靖を任用することによって人材を集めることにしたほうが得策だと

思います。」と進言。

劉備は法正の進言を取り上げて許靖を厚遇することに決めます。

その結果益州に潜んで劉備がどのような人物であるのかを観察していた人材達が、

許靖を厚遇したことによって彼の元に集まることになるのです。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

許靖は劉備が漢中王になると鎮東将軍(ちんとうしょうぐん)に任命され、

劉備が皇帝に即位すると司徒(しと)へ昇進することになります。

許靖が昇進するに伴い有為の人材が蜀になだれ込んでくることになるのです。

春秋戦国時代のことわざを上手く用いて劉備へ進言した

法正をご紹介させていただきました。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三國志蜀書 今鷹真・井波律子著など

 

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関連記事:【意外な事実】劉備は孔明よりも法正を用いてた

関連記事:法正は名軍師だったの?性格が最悪な徳性なき蜀の天才参謀

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

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横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

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