コメント機能リリース
馬超


はじめての三国志

menu

三国志の雑学

三国志の隠れた英雄・皇甫嵩(こうほすう)に起こった事件とは!

皇甫嵩にコンプレックスを抱く董卓




 

ハイ、それでは、三国志の世界をいろいろな角度から掘り下げていく

「ろひもと理穂の三国志この人にはそんな側面が!」のコーナーです。

 


三国志のお話はだいたい西暦184年に発生した宗教反乱「黄巾の乱」から始まります。

太平道の教主・張角が数十万の信徒とともに一斉蜂起したものです。

劉備曹操孫堅もまだ若く、この黄巾討伐で武功をあげて名前を知られるようになっていきます。

三人の英雄の登場の舞台です。

この黄巾の乱の討伐で活躍したのは三人だけではありません。

皆さんは「皇甫嵩(こうほすう)」という男をご存知でしょうか。

知っている方は間違いなく三国志マニアの一員ですね。

今回はこの皇甫嵩について触れていきましょう。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【三国志の素朴な疑問】蜀が北伐を止められなかった理由とは?




党錮解禁を主張

 

党錮事件については後日にまたお話しますが、まあ、簡単に言うと、

汚職などに立ち向かった正義の政治家たち(清流派知識人)を禁固刑に処して封じ込んだ事件です。

黄巾の乱が発生したときに皇甫嵩はその解禁を霊帝に訴えています。

側近の宦官・呂強も清流派と黄巾党が結びつくと手がつけられなくなると考え、

皇甫嵩の意見に賛成します。霊帝は嫌々解禁します。

霊帝は汚職派の宦官たちを可愛がっていたので、清流派が好きではなかったようです。

当時の皇甫嵩は北地郡太守でしたが、左中郎将に任ぜられ、

朱儁とともに黄巾の主力が集う潁川郡(清流派のメッカ)へと出兵するのです。

 

関連記事:【よくわかる】SEALDsは後漢時代にも存在した?党錮の禁とSEALDsの共通点




大活躍の皇甫嵩

 

潁川、長杜と黄巾の兵を破った皇甫嵩は豫州や兗州の黄巾も倒して快進撃を続けます。

ここで朝廷から指示されたのが、冀州の広宗の攻略です。

官軍の盧植董卓はその討伐に手こずっていました。

皇甫嵩は広宗を攻略し、張角の弟である人公将軍・張梁を討ちます。

さらに冀州の北、下曲陽を攻めて張角の弟、地公将軍の張宝を討ちました。

それ以前に、病死していた張角の棺を掘り出してその首を刎ねて都に送ったのも皇甫嵩です。

この大活躍があって、皇甫嵩は左車騎将軍となります。

 

董卓との因縁

 

黄巾の乱では董卓の代わりに広宗を攻略しましたが、

西暦188年に発生した王国の反乱でも互いに功を競い合っています。

ちなみに皇甫嵩が上司でした。皇甫嵩は董卓の提案する作戦をことごとく拒絶し、

自分の信じる戦略を貫いて見事に反乱を鎮圧します。

董卓は皇甫嵩コンプレックスに陥ったようです。

反乱は次々と発生します。漢帝国の落日を見るようです。

しかも朝廷では霊帝を廃位させようとする動きすら出てくる始末でした。

そこで皇帝に名乗り出るよう皇甫嵩のところに要望がくるのです。大事件です!!

 

関連記事:蓋勲(がいくん)とはどんな人?霊帝に信頼され董卓が恐れた硬骨漢

関連記事:羽林騎(うりんき)とは何?董卓を輩出した近衛部隊を分かりやすく解説

 

もしかしたら皇甫嵩が皇帝になっていたかも

 

これは驚きの話ですね。名士とはいえ、皇甫嵩は皇族ではないのです。

皇甫嵩が皇帝になるということは完全に帝位の簒奪です。

曹丕が西暦220年に魏の皇帝に即位し、献帝禅譲したことで漢は滅ぶのですが、

それ以前にこんな動きがあったとは・・・・・・。

もちろん皇甫嵩は断ります。

霊帝は帝であるにもかかわらず「無上将軍」と称し始め、朝廷はさらに混乱することになるのです。

そして西暦189年に霊帝は病死します。その隙に中央に飛び込んできたのが董卓でした。

 

反董卓連合に参加せず

 

皇甫嵩はやがて権力を握った董卓の軍門に降ります。

反董卓連合が清流派官人たちによって結成されましたが、涼州出身の皇甫嵩は董卓の味方をしています。

董卓は皇甫嵩を殺害しようとも試みますが、皇甫嵩の息子とは仲が良かったようで諦めます。

やがて太師となった董卓。皇甫嵩はなかなか頭を下げて礼をしなかったといわれていますが、

最終的には董卓にこれまでのことを謝罪し、許しを乞うことになるのです。

董卓はようやく復讐できて、内心ほくそ笑んでいたことでしょう。

皇甫嵩は董卓が呂布に殺された後も生き続け、西暦195年に没しました。

 

三国志ライター ろひもと理穂の独り言

 

あの皇甫嵩が皇帝になるかもしれなかったとはビックリですね。

董卓との因縁もなかなか見どころがあります。

しかし、董卓に頭を下げたのだけが残念。とことん抵抗して欲しかった。

 

皆さんはどうお考えですか。

 

■記事の内容に関するお問い合わせ(誤植等のご報告など)はこちら

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:何から読めばいいの?三国志入門向けの小説と漫画を紹介!

関連記事:天地を喰らうという漫画があまりにもカオス!裏三国志入門書 Part 1

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

ろひもと理穂

ろひもと理穂

投稿者の記事一覧

三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。

自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください!

好きな歴史人物:

曹操、蒲生氏郷

何か一言:

袁術は凄いひとだったかもしれませんよー!!

関連記事

  1. 荀彧 荀彧と曹植はオシャレ男子だった?三国時代の男子は化粧をしていた
  2. 蒯越(カイ越) 蒯越(かい越)とはどんな人?天下三分の計を初めて提唱した蒯通の子…
  3. 赤鎧を身に着けた曹操 【真田丸】幸村だけじゃない!曹操、孔明も使った赤備え!ザクとは違…
  4. 曹丕 【火鼠の皮衣】曹丕、とんだ赤っ恥!燃えない布などあり得ない(キ…
  5. 関羽 関羽が打った囲碁は、今の囲碁と同じものだったの?
  6. 趙雲 今まで有難う趙雲!劉禅や姜維の感謝の言葉に感涙
  7. 孔明君のジャングル探検 李恢ってどんな人?北伐を物資面で支えた南中統治のスペシャリスト
  8. 【江南八絶】孫呉を支えた!絶技を持った八人のプロとはいったい誰?…

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 曹操
  2. 項羽
  3. 近藤勇 新選組
  4. 董卓
  5. はじめての三国志編集長kawauso
  6. 劉備 呂布 裏切り
  7. 曹操

おすすめ記事

  1. モンゴルの漢族支配から生まれた名物料理「刀削麺」 辮髪(べんぱつ)
  2. 【官渡決戦間近】曹操軍の陣中で慎重論と積極論を進言をしていた代表者達 荀彧
  3. 日本人にとっての『三国志』の原点……吉川英治『三国志』 吉川英治様表紙リスペクト
  4. 前漢の外交官・張騫(ちょうけん)は大月氏と同盟を結ぶために西の国へ
  5. 「キングダム」に学ぶ成功哲学!先んずれば人を制すって何? 項羽
  6. 司馬炎の息子は一体何人いたの?? 悩む司馬炎

三國志雑学

  1. 劉備の黒歴史
  2. 董卓
  3. 曹丕に喧嘩を売る曹植と楊脩


“はじめての三国志コメント機能" “はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 徳川家を守った篤姫
  2. 徐福
  3. 曹操から水攻めを受ける呂布
  4. 徳川慶喜(幕末)
  5. 胡亥
  6. 皇帝・劉禅が住んでいる宮殿や成都を警備する伊賞

おすすめ記事

封神演義(ほうしんえんぎ)って何?殷末の武将たちの戦いをもとに書かれた小説 キングダム595話ネタバレ予想「羌瘣修羅場で信と急接近!」 朱然と陸遜 朱然って夷陵の戦いでどんな活躍をしたの? おんな城主 直虎 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第九話「桶狭間に死す」の見どころ紹介 新選組の土方歳三 土方歳三、新選組副長の刀はどんなモノ? ゴールデンカムイネタバレ予想 130話 誘導灯 徐盛(じょせい)呉の将軍 勇気ある武将・徐盛!そのイケメンぶりを徹底解説 ツンデレ曹丕 曹植に死んで欲しくなかった正史から見える曹丕の配慮とは?

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム はじめての三国志コメント機能
“西遊記"

“三国志人物事典"

“はじめての三国志コメント機能"
PAGE TOP