対蜀戦を任される前の曹真はどんな活躍していたの?

2017年4月26日


 

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対蜀戦で司馬懿が活躍する前に諸葛孔明と戦っていた曹真(そうしん)

彼は諸葛孔明が陳倉城(ちんそうじょう)へ攻撃を仕掛けてくると読み切って、

この城の防備をしっかりと固めた後、郝昭を陳倉城の守将として配置。

曹真の読み通り孔明は陳倉城へ攻撃を仕掛けてくるのですが、

曹真が施した防備と郝昭の粘りつよい戦い方によって、

孔明は撤退していくことになります。

対蜀戦で活躍していた曹真ですが、

対蜀戦で活躍する前はどのような活躍をしていたのでしょうか。

 

前回記事:三国志と日本史の『名城対決』真田丸と陳倉城が激アツすぎる!

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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孤児になった曹真

 

曹真は曹操の一族にあたる人物です。

父・曹邵(そうしょう)は曹操が挙兵した際彼と一緒に挙兵しようと考え、

兵を集めておりましたが殺害されてしまいます。

また一説によると曹真は秦氏であり、

曹真の父と曹操は非常に仲が良かったそうです。

そんなある日曹操が袁術の軍勢に追い詰められた時曹真の父が曹操の逃亡に協力。

袁術の配下達は曹操が曹真の父の所に逃げ込んだことを知ると

「曹操がこの家に入ったのは知っている。やつはどうした」と厳しく追及。

すると曹真の父親は曹操の顔を知らない袁術の兵士達に「俺が曹孟徳だ」と

曹操の身代わりになって殺されてしまったそうです。

曹操は曹真の父親が自らの犠牲になって亡くなったことに恩を感じて、

孤児となった曹真を引き取られます。

曹真は曹操に引き取られたことによって秦姓を捨てて曹姓を名乗ることになるのです。

 

虎豹騎を率いて各地で活躍

 

曹真は曹家に引き取られてから曹操と一緒に狩りに出かけた際、

虎に追い回されることになります。

この時曹真は全速力で馬を疾駆させ虎を追い抜いた後、

後ろ向きになって弓矢を放ち虎を殺害。

曹操はこの曹真の弓矢の上手さに感嘆し、

彼に精鋭騎馬隊である虎豹騎(こひょうき)を任せることにします。

曹真は虎豹騎を任せられると各地の戦で活躍し将軍の位を与えられ、

劉備軍が漢中で夏侯淵を討ち取った際曹操は曹真に徐晃(じょこう)らを指揮。

曹真は徐晃ら歴戦の武将達を指揮して劉備軍の武将を撃破する活躍を見せております。

その結果、曹真は侯の位と鎮西将軍(ちんせいしょうぐん)の位を与えられることになります。

 

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孫権討伐戦でも活躍

 

曹真はその後も涼州の賊徒討伐戦などで武功をあげ、

魏の初代皇帝である曹丕が孫権討伐を行った際に従軍することになります。

彼はこの時に上軍大将軍の位を与えられ、

軍事を指揮する証であるマサカリと旗を曹丕から与えられることになります。

曹真は曹丕の孫権討伐では孫権軍の軍事拠点の一つである

牛渚(ぎゅうしょ)を陥落させて手柄を上げており、

曹家の重鎮としての力を国内外に見せつけるのです。

曹丕が病にかかって亡くなった時には曹丕から遺命を受け、

曹叡を補佐する四人のうちの一人に任命されております。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

対蜀戦では蜀のスーパー丞相諸葛孔明と戦いますが倒すことができませんでした。

また蜀へ攻め込んだ際には大雨にあってしまい、

蜀へ侵攻することができずに何の戦果を上げることができずに撤退することになります。

対蜀戦ではあまり華々しい戦果を挙げることができなかった曹真ですが、

彼も曹休と同じく無能な将軍ではなく、

曹氏を背負って立つ人材としては申し分ない実力を持った人材ではないのでしょうか。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志魏書2 今鷹真・井波律子著など

 

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黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

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