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執筆者:黒田廉

【古代中国の伝説の聖剣】欧冶子が作った宝剣がとんでもない高価なモノだった!?

この記事の所要時間: 250




 

春秋戦国時代に作られた干将と莫耶(かんしょうばくや)が作った宝剣干将・莫耶。

うしおととらやスマホゲームで人気の高い

フェイトグランドオーダーのアーチャー・エミヤが使っている宝刀も干将・莫耶であり、

アーチャー・エミヤが好きな方なら一度は聞いたことのある剣だと思います。

さてこの夫婦には刀鍛冶を教えてもらったお師匠様がおりました。

その名を欧冶子(おうやし)と言います。

彼は五つの宝剣を作り、天下に轟くほど有名でした。

欧冶子が作った五つの宝剣を手に入れた越王・勾践(こうせん)は、

剣の鑑定士に見せて自慢話をします。

勾践は剣の鑑定士に自慢話の一つとして彼の持っている宝剣がとんでもない値段で、

売って欲しいと言われていたそうです。

欧冶子が作った宝剣の値段は一体いくらだったのでしょうか。

 

関連記事:『うしおととら』の獣の槍の元ネタは孫子の時代にあった?古代中国の名剣・干将と莫邪

関連記事:【刀匠干将・莫耶】二人が作った剣、実は三国志にも関わり合いがあった!




鑑定士を呼ぶ

 

越王勾践は欧冶子が天下に名高い宝剣を献上されます。

彼は欧冶子が作った宝剣を手に入れると毎日自らの手で一生懸命磨き、

群臣達にも自慢話ばかりをしていたそうです。

そんな彼は食客の一人で剣の鑑定家である薜燭(せつしょく)を呼び寄せて、

どのくらい価値があるものなのかを鑑定してもらうことにします。




五本の宝剣:豪曹・巨闕を見せると・・・・

 

越王勾践は薜燭がやってくると「君に私の自慢の宝剣を鑑定して欲しい」と伝えます。

そして彼は薜燭に豪曹(ごうそう)と巨闕(きょけつ)の二振りの剣を持ってきて見せます。

薜燭は二振りの剣をしっかりと鑑定し、越王勾践へ「これは宝剣ではありませんな」と

述べてます。

勾践はちょっとイラっとして薜燭へ「そうか。鑑定士の目には宝剣とは写らないのか。

では次の二つの剣はどうかな」と言ってもう二振りの剣を持ってきます。

 

五本の宝剣:純鈎を見せると

 

勾践は先の二振りの剣を下げて新たに純鈎(じゅんこう)と言う宝剣を渡して、

薜燭に鑑定させます。

薜燭はため息をつきながらこの宝剣をしっかりと見定めていきます。

そして鑑定が終わると勾践へ「これが噂の純鈎ですか。

とんでもない代物ですな。

剣身に散りばめられているつぶ状の飾りはまるで星座を連想させる物であり、

光沢を観察すれば水が溢れ出るようなつやと輝きを保持してますな。

そして刃文に目を向けると氷が溶けるような刃文をしており、

まさに宝剣にふさわしい逸品であると思います。」と絶賛。

勾践は鑑定士から絶賛されると大いに喜び薜燭へ「私の食客がこの宝剣を観察して、

「郷三つ、馬千匹、都市を二つ出してくる者が居れば売ってもいいのではないのでしょうか。」

と進言してきた奴がいるのだ売ってもいいような気がするのだが、

お主はどのように思う」と相談します。

勾践からこの相談を受けた彼は大反対するのです。

 

その程度では売らない方がいいでしょう

 

薜燭は勾践へ「欧冶子はこの剣を作り出すために心血を注いで、

作り上げた代物です。

今彼は存命ではなく、この剣を作り出すことは不可能であります。

そのため先ほど王がおっしゃった値段で売り出すのは勿体のうございます」と反対。

勾践は薜燭の意見を採用して宝剣・純鈎を売りに出すことをやめたそうです。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

干将・莫耶が作った宝剣:干将・莫耶も非常に有名な剣ですが、

彼の師匠である欧冶子が作った剣も春秋戦国時代において、

非常に有名な剣であったそうです。

欧冶子が作った宝剣を手に入れた越王勾践ですが、

勾践が亡くなった後どうなったのかは誰も知りません。

もしかしたら三国時代の孫呉の誰かが持っていたかもしれませんね。

理由は孫呉が領有していた会稽は越の国の領土に当たるからです。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志蜀書 今鷹真・井波律子著など

 

関連記事:【三国志作家】伴野朗のとんだ災難、事実は小説より奇なり?

関連記事:海音寺潮五郎の小説『孫子』ってどんな作品なの?【はじめての孫子 番外編】

 

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黒田廉(くろだれん)

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横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

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