編集長日記
北伐

はじめての三国志

menu

はじめての変

末っ子は努力が足りない!?馬謖の素性を探る

この記事の所要時間: 310




 

ハイ、それでは、三国志の世界をいろいろな角度から掘り下げていく

「ろひもと理穂の三国志・泣いて馬謖を斬る」のコーナーです。

 

 

「泣いて馬謖を斬る」のフレーズがあまりにメジャーなので話題にするのをずっと避けてきましたが、

今回は初めて馬謖(ばしょく)を主役にお話をしていきます。

馬謖を好きか嫌いかと問われると、圧倒的に嫌いと答える人が多いのではないでしょうか。

彼の街亭の敗戦がなければ諸葛亮孔明の第一次北伐はかなりの成果をあげていたからです。

しかも敗戦の理由が自分勝手な判断で命令違反をしたのですから目も当てられません。

日本の戦場でも似たような事例はありますね。

第二次世界大戦時には、無謀なインド侵攻を独断で進めた「インパール作戦」の牟田口司令官や、

「レイテ沖海戦」で独自の判断で反転した栗田司令官も同じような評価を受けています。

大事な局面を任された将であるからこそ期待される一方で、

その期待に応えられない采配を見て周囲には大きな失望感が広がります。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:登山家・馬謖の山登りにはちゃんと意味があった!




馬氏の五常

 

荊州の地で評判になっていたのが馬氏の五兄弟です。

五人とも字に常の字を含めていました。

その中でも長男の馬良(ばりょう)、字は季常はもっとも評判が良く、

眉に白毛が多かったことから「馬氏の五常、白眉、もっとも好し」といわれています。

劉備は人材不足もあり、この五兄弟を全員召し抱えようとしましたが、その父親に断られました。

一人だけなら承諾してくれるということなので、二十三歳になる長男の馬良季常を採用しました。

馬良は左将軍掾のポストに就いています。

さらに劉備が荊州を離れることになった際には留守役の関羽の主任参謀に抜擢されています。

間違いなく白眉は優秀だったわけです。




末子、幼常

 

そんな兄の活躍を聞いて末子の幼常は父親にせがみます。

自分も劉備に仕えて才能を発揮したいと願ったのです。

当時の劉備は益州を平定し、漢中王に即位していました。絶頂のときです。

父親も末子には甘かったのか、幼常の要求に応えます。

こうして五常の末子、馬謖幼常は劉備に仕えることになるのです。

その才能に驚いたのは諸葛亮孔明です。

馬謖は経書、三史、孫子、呉子、六韜などの兵書に精通していましたし、

諸葛亮孔明の問いに即答できるキレも持っていました。

諸葛亮孔明は馬謖を育てるためにエリート教育を施します。

 

【PR】三国志の武将に特化したデータベース「はじめての三国志メモリーズ」を開始しました

 

馬謖の主張

 

馬謖が南征に向かう諸葛亮孔明にアドバイスをしたことは有名です。

「用兵の道は心を攻めるを上策とする」というものです。南征はこの方向性で成功しました。

いよいよ第一次北伐の際に、魏延が子午道を抜けて長安近郊の郿城攻略を提案します。

ここでも馬謖は口を挟みその危険性を主張しました。魏延の提案は却下されています。

このとき諸葛亮孔明は上庸を囮にし、

本隊は天水郡を迂回し長安へ向かう予定でしたが誰にも明かしてはいません。

しかし予想外の事態が起き、上庸の孟達が司馬懿によって討たれます。

諸葛亮孔明は冷静に対処し、上庸には趙雲が向い敵を引き付け、

子午道には孟獲を向かわせ長安の兵力を割くことに成功します。

後は天水へ本隊を進軍させれば勝敗を決することができるのですが、

そのためにはどうしても固めておかねばならない道がありました。

それが街亭という丘陵の町です。

馬謖は諸葛亮孔明にすがりついて街亭の指揮を任せて欲しいと懇願しました。

 

三国志ライター ろひもと理穂の独り言

 

絶対に敵を通さぬように命じられた馬謖でしたが、南に山があることに気が付き、

「高きより低きを攻める」というマニュアルに従って布陣場所を独断で決め、

水源を断たれ敗北します。

重要拠点である街亭はあっさり突破され、占拠されたのです。

 

 

諸葛亮孔明はあまりに大事に馬謖を育てすぎ、負ける経験をさせず、

挫折感を味わせなかったために、馬謖は大事な局面で自分の才を過信して大敗しました。

兄である馬良は「幼常には経験というより苦労を知らない」と危ぶんでいたそうですし、

劉備も生前に同じような危惧を抱いていました。

諸葛亮孔明は北伐失敗の責任をとる形で降格し、

敗戦の要因を招いた馬謖を斬りました。

諸葛亮孔明の人を選ぶ判断、馬謖の命令を遂行する判断、

どちらかの判断が正しければ、北伐は成功していたかもしれませんね。

 

皆さんはどうお考えですか。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:【悲報】泣いて馬謖を斬る!は嘘だった?馬稷の死は敗戦の責任のみでは無かった!?

関連記事:馬謖痛恨のミス!!泣いて馬謖を斬る孔明

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




ろひもと理穂

ろひもと理穂

投稿者の記事一覧

三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。

自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください!

好きな歴史人物:

曹操、蒲生氏郷

何か一言:

袁術は凄いひとだったかもしれませんよー!!

関連記事

  1. びっくりするような遅咲き!天下の賢者 太公望
  2. kawausoって、何者?
  3. 三国志の主人公の劉備の魅力について、これでもかというほど語るよ
  4. 三国志に登場する兄弟最強は誰だ!?三国志最強兄弟賞(SSK)
  5. 三国志に出てくる鮮卑族ってどんな民族?
  6. 思ったよりエロい?…三国志時代の女性の下着
  7. 「燕」ってどんな国?キングダム戦国七雄を徹底紹介
  8. 三国志の人々の精神に影響を与えた論語(ろんご)って何?

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース34記事【2/6〜2/12】
  2. 【ビジネス三国志】みんな真似で天下を取った!群雄に学ぶ生き残り戦術
  3. 自称皇帝、袁術のトホホな部下列伝 Part.5
  4. はじめての三国志チャンネル 第2回目 – あなたの心の中にも袁術が住んでいる 【完003】
  5. 鬼畜なのは桓騎だけではない!残虐性を兼ね備えた歴史上の人物3選
  6. 楽しみながら戦国時代のエピソードを学べる歴史マンガ3選

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第十話「走れ竜宮小僧」の見どころ紹介 蜀が好きな皆さんへ!五分で分かる桃園の三兄弟の逸話を紹介 反董卓連合軍に参加したのは、誰と誰なの?【素朴な質問】 はじめての三国志チャンネル 第1回目 – 三国志に興味を持ったきっかけ 【002】 【キングダム】信が王騎の矛を受け継いだのには隠された意味があった! 龐統(ほうとう)ってどんな人?|孔明とは頭脳以外全て正反対 曹操と劉備はどうしてライバル扱いなの?【三国志の素朴な疑問】 中国だけじゃない? 世界の三国時代・古代琉球・朝鮮半島・ブリテン諸島などを紹介

おすすめ記事

  1. イギリスのEU離脱って何?三国志で例えて理解度アップ!
  2. 滅びゆくものへの郷愁劉備という生き方
  3. 小野小町(おののこまち)はどんな人?世界三代美女は謎だらけ
  4. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース12記事【4/3〜4/10】
  5. 郭嘉の先見の明が凄すぎる!?孫策が暗殺されることを予想して進言した天才軍師
  6. 【関羽の北伐】麋芳、士仁はなぜ関羽に嫌われてたの?
  7. 【はじめての孫子】第2回:どうして『孫子』はビジネスマン必携の書と言われるの?
  8. 【優劣対決】戦国武将小早川秀秋 VS 蜀の二代目皇帝劉禅一体どちらが優れていたのか。PART2

はじさん企画

帝政ローマ
広告募集
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP