【一触即発】益州の争奪をめぐって劉備と孫権が対立しそうだった

2017年7月14日


 

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赤壁の戦い。

この戦いで曹操が孫権・劉備連合軍に勝利することができれば、

天下統一はほぼ間違えなくされていたでしょう。

 

 

しかし曹操軍は疫病や周瑜(しゅうゆ)がおこなった乾坤一擲の作戦に敗北。

そのため曹操の天下統一への道が遠のいてしまいます。

その後孫権は周瑜の作戦に従って益州攻略へ向かって突き進んでいくことになりますが、

残念ながら益州攻略の準備をしている最中に彼は亡くなってしまい、

 

 

孫呉の益州攻略作戦は頓挫してしまいますが孫権は諦めることができませんでした。

また荊州の南部分へ領土を広げた劉備は周瑜が亡くなると

益州攻撃を仕掛けようと企み始めます。

孫権と劉備は互いの領土拡大のために益州攻略に向かって動き始めたため、

一触即発の危険を孕むことになります。

 

関連記事:益州に侵攻した劉備にとって最も強敵だったのは誰?

 

劉備と共同で益州を攻略!?

 

孫権は周瑜が亡くなると益州へ攻撃を進めたいと思っておりましたが、

益州を孫呉の軍勢が単独で攻撃するには時間がかかりすぎると考え、

同盟者・劉備と共同で益州を攻撃しようと考えます。

そのため彼は劉備に益州攻略を共同で行おうと提案します。

 

劉備の元に孫権の使者がやってくる

 

劉備は周瑜が亡くなったことで彼が計画していた益州攻略作戦が頓挫したことを知ると

益州攻略のための準備を行います。

そんな時に孫権から「益州を一緒に攻略しましょう」と提案されます。

しかし劉備は益州を自らの力で奪い、勢力拡大を狙っていたので孫権の使者に対して

「益州は土地が険しく兵を遠方へ出陣させ、

兵糧を送りながら攻め込むのはかなり難しく、

劉璋(りゅうしょう)が世間でポンコツ君主と言われていますが、

彼の配下の武将までもがポンコツであるわけではありません。

また兵力も多く短期間で益州攻略を行うのは難しいと思います。

我らは力を合わせて赤壁で曹操軍を打ち破ったといえど彼の損害は大したことなく、

いつ江東や荊州へ攻め込んでくるかわからない状態です。

もし我らが益州へ攻撃を行っている隙をついて曹操軍が攻撃を仕掛けてくれば、

どうするつもりなのですか。」と益州へ攻撃を仕掛けるべきではないと提案します。

しかし孫権は彼の提案を受けるつもりはなく、

劉備が協力しないのであれば単独で益州を攻略してやろうと考えます。

 

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一触即発の危機

 

孫権は劉備が共同で益州へ攻撃を仕掛けないのであれば、

孫呉単独で益州を攻略するしかないと考え孫堅の弟の息子であり、

軍事の才能豊かな孫瑜(そんゆ)に兵を与えて益州攻略を命じます。

しかし劉備は孫呉の軍勢が長江をすぎて益州へ攻撃を仕掛けることを認めず、

孫瑜に使者を派遣して「もしお前が益州へ攻撃を仕掛けるのであれば、

同姓である劉璋殿を守るため、益州攻撃をさせるわけには行かない。」と伝えさせます。

そして長江沿岸にある江陵(こうりょう)に関羽を駐屯させるとともに益州と荊州の境にある

城に張飛を派遣。

さらに孫瑜が駐屯している江夏(こうか)に近い南郡に諸葛孔明を派遣します。

こうして孫瑜が益州攻撃を強行的に行った場合、

孫呉に対していつでも攻撃できる態勢を取ることで

孫呉が益州攻略に動き出すことができないようにプレッシャーをかけます。

まさに一触即発の状態でした。

   

三国志ライター黒田レンの独り言

 

孫権は劉備が本気で劉璋を守ろうとする動きを見せたため、

益州攻略に踏み切ることができずに諦めてしまいます。

もしここで孫権が益州攻撃をおこなえば劉備といざこざが起きることになり、

同盟関係にひびが入るかもしれません。

もし同盟関係が険悪になれば曹操軍が孫呉へ攻撃を仕掛けてきた場合、

曹操軍を防ぐ事ができないかもしれません。

また劉備も孫権との間が険悪な状態になってしまえば、

曹操軍と敵対することが難しくなってしまいます。

しかし益州を孫権に取られてしまえば、

孔明が示してくれた天下三分の計が破綻してしまいます。

孔明の天下三分の計を成功させて曹操軍と戦うためにはなんとしても

独力で益州を取らなくてはならず、

孫権と協力して益州攻略を行って益州の土地を折半するわけにはいきませんでした。

両者の思惑が入り混じった状態でしたが、

曹操の領土と多く接している孫権が劉備のプレッシャーに負けてしまい

益州攻略を諦めたことで劉孫同盟は破綻することなく継続することになるのです。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志蜀書 今鷹真・井波律子著など

 

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-はじめての変, 執筆者:黒田廉
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