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張裔(ちょうえい)とはどんな人?あぶねぇ~もう少しで呉の文官になりかけた政治家




 

張裔(ちょうえい)

三国志を知っている方でもあまり知っている人は少ないのではないのでしょうか。

彼は劉璋の配下だった人物ですが、

劉備が益州を攻略した際に劉備政権に参画することになった人です。

劉備死後、彼は南蛮が反乱を起こした際、

反乱軍に捕まってしまい呉に送られてしまいます。

果たして呉に送られてしまった張裔は蜀に帰還することができたのでしょうか。

 

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関連記事:宗預(そうよ)とはどんな人?孫権が涙を流して別れを告げた蜀の外交官




劉備政権に参画する

 

張裔劉璋政権に参加した際、先に劉璋の部下となっていた許靖から

「頭脳の回転の速さ、優れた実務の才能は魏の鍾繇(しょうよう)に匹敵するほどである」と

評価されるほどの人物でした。

劉璋政権時代に魚腹県(ぎょふくけん)の県長を勤め上げると中央に呼び戻されて、

劉璋政権の中枢を担うことになります。

その後劉璋が劉備の力を借りて漢中の張魯(ちょうろ)討伐を行うことにしますが、

劉備は漢中の張魯討伐を行うことをせずに劉璋が治めている益州に攻撃を開始。

その後劉璋は劉備に降伏したことにより、張裔も劉備政権に参加することになります。




武器・農業器具を制作

 

張裔は劉備政権に参加すると巴郡(はぐん)を統治するように命令を受け、

巴郡太守に任命されます。

彼はこの地を統治しながら、もう一つの仕事を任されることになります。

それは劉備軍が使用する武器製造と農民達が田畑を耕す際に使用する

農業器具の制作です。

こうして二つの仕事を並行して行っていた彼の元へ

劉備が亡くなったとの知らせがやってきます。

劉備が亡くなったことによって彼の運命は大きく変化することになるのです。

 

南蛮の反乱を鎮めるために任地へ赴くが・・・・

 

張裔は劉備が亡くなると蜀に対して不穏な動きを見せ始めていた南蛮の諸豪族を

統治させるために益州の太守に任命されます。

張裔は益州の太守に任命されるとすぐに任地へ赴くとこの地を統治するため、

この地の有力者である雍闓と幾度か話し合いを行い協力してくれるように要請。

しかし彼は孫呉と仲良くなって蜀から独立しようと企んでいたため、

彼を引っ捕えて「こやつを孫呉との友好を結ぶ証として、

呉へ送ってしまおう」と言って孫呉に送られることになってしまいます。

 

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鄧芝の活躍によって蜀に帰ることが許されるが・・・・

 

孔明は夷陵の戦いで決裂してしまった孫呉との同盟を修復するために鄧芝(とうし)

孫呉へ派遣することにします。

彼は鄧芝へ「南蛮の奴らのせいで張裔が孫呉に送られたと聞いた。

孫呉との同盟修復が君の役目であるが、張裔を孫呉がから連れて帰てきてくれないか」と

説得されます。

鄧芝は孔明の依頼を承諾し孫呉へ向かいます。

孫呉の首都に到着すると彼は孫権に蜀が孫呉と外交修復を行いたい旨を伝えると共に

呉に逃げている張裔を連れて帰っていいかを聞きます。

孫権は張裔が呉にいることを知らなかったので、鄧芝へ張裔を連れて帰ることを快諾。

こうして張裔は孫権の許しを得て蜀に帰国することになりますが、

帰国する当日孫権と会見することになります。

 

馬鹿になるのを忘れていた

 

孫権は張裔がやってくるとどの様な人物であるかを知るために色々な質問を行います。

孫権は張裔が自分の質問に対してよどみなくスパスパと答えていく姿を見て

彼が蜀の中でも優秀な人物であると認めることになります。

彼は孫権との質問が終えるとすぐに宮殿を退出。

彼は「やべっ。孫権の前で普通に質問答えちまった。バカを装うのを忘れたわい」と後悔。

張裔は急いで港に向かうと船を出せと船頭を叱咤し、

普通の船旅の倍の速度で益州へ向かうようにお願います。

船の中で「危なかったぜ」とため息をつきながら益州へ帰還することに成功。

ところで孫権は張裔が宮殿を出てから少し考えを巡らすと

すぐに部下へ「張裔を蜀に帰してはならない。急いで彼の跡を追って捕まえてこい」と命令。

部下は船に乗って張裔を追いかけていきますが、彼はすでに益州に入っていたため、

すごすごと孫権の元に帰っていくことになります。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

こうして張裔は孫権の追撃をかわして益州に帰ると

孔明の部下として活躍することになります。

彼は事務官として優秀な能力を持っており蜀の文官の中で有名な人物でしたが、

性格も義に厚い人物として有名でした。

張裔は友達が若死にしてしまったことを聞くと友達の子供たちを引き取って養育。

友達の子供が大きくなるとその子のために家を建ててあげて、

お嫁さんも探してあげたそうで、蜀の人々は彼の義行を大いに褒め称えたそうです。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志蜀書 今鷹真・井波律子著など

 

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関連記事:日本の外交官も参考にすべき?三国志の外交交渉能力ベスト10

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—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

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横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

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