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【三國志女性列伝】「私、失敗しないので」三国志時代にも存在したドクターX 辛憲英(しんけんえい)




 

辛毗(しんぴ)

袁紹(えんしょう)袁譚(えんたん)に仕えた後曹操の幕僚に参加。

曹操が亡くなった後も魏の初代皇帝である曹丕(そうひ)

二代目皇帝・曹叡(そうえい)に仕えて魏の重臣として活躍することになります。

 

 

さてそんな彼には一人の娘がおりました。

その人の名前を辛憲英(しんけんえい)と言います。

彼女は非常に優秀な女性として知られている人物ですが、

一体どれくらい優秀な人物のなのでしょうか。

 

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関連記事:表向き武力を用いない王朝交代劇「禅譲」、曹操と荀彧の思惑は?




司馬仲達のクーデターが勃発

 

司馬仲達(しばちゅうたつ)は政敵である曹爽(そうそう)を殺害するため、

クーデターを起こします。

彼は曹爽が外出して居なくなった隙に洛陽(らくよう)の城門をすべて閉じて、

曹爽が帰還しても洛陽に帰還できないようにしてしまいます。

この時洛陽城内では曹爽の側近である魯芝(ろし)という人物が、

曹爽指揮下の兵士を引き連れて洛陽の城門を攻撃して、

城外へ逃亡する事件が発生。

この時魯芝は辛毗の息子である辛敞(しんしょう)を誘って城外に出て曹爽の元へ行こうと

誘ってきます。

辛敞は曹爽の元へ向かえば危険なことになりかねないと考えて、

自分の妹である憲英に相談することにします。




憲英の意見その1「曹爽ごときじゃ司馬仲達に勝つことはできないでしょう」

 

辛敞は姉である辛憲英に魯芝と一緒に行動して曹爽の元へ行ったほうがいいかを

尋ねます。

すると彼女は「私が考えるに司馬仲達は致し方なくクーデターを起こしたのです。

曹叡(そうえい)様は亡くなる間際司馬仲達を呼んで遺命を残し、

曹爽も一緒にその場にいて曹叡様から「司馬仲達と共同で遺命を果たせ」と

言われていたそうです。

しかし曹爽は権力を独り占めして調子乗り、王室に対して不忠を行っており、

彼は司馬仲達に殺害されるのは間違えないでしょう。」と答えます。

辛敞は一応姉に「曹爽は勝算はありますか。」と尋ねます。

すると彼女は「馬鹿ね。曹爽ごときでは司馬仲達の相手にならないでしょう。

必ず負けます。」と述べます。

辛敞は「では魯芝に従って城外に出るのはやめておきます。」と

言って彼女の元を去ろうとします。

すると彼女は弟を呼びつけて「話はまだ終わっていません」と述べて、

再度席に着くように促します。

 

まだ漢王朝で消耗してるの?

 

憲英の意見その2「魯芝のお供をして死んできなさい」

 

憲英は辛敞を席に付かせると再び口を開きます。

彼女は弟に「どうして魯芝に従って城を出ないのですか。

あなたは曹爽の家来として仕えることになったのです。

彼の家来となったのに彼が危機に陥ったことを理由にして、

仕事を放棄していい道理はありません。

また魯芝はあなたと親しく付き合っていたからこそ声をかけてきたのでしょう。

ならばあなたはその期待に応えて一緒に城外に出て曹爽と一緒に行動をするしかありません。」

と先ほどの助言とは違うことを言い放ちます。

辛敞は姉が賢いことを知っていたので、

彼女の言葉に従って魯芝と一緒に曹爽の元へ馳せ参じることにします。

この結果、司馬仲達は曹爽のみを処断して彼が被害を被ることはなく、

司馬家が魏王朝の政権の中心となっても仕えることができたそうです。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

辛敞は後年曹爽のクーデター事件を思い出して人に語る時、

「私がもし独断で行動していたら身を滅ぼしていたかもしれない。

しかし私は独断で行動することなく姉の憲英に相談していたからこそ、

今の地位を獲得することができ、

人の道義に外れることなくこの年齢まで生きることができたのだ。」と漏らしていたそうです。

彼女がどれだけ優秀な人物であったかお分かりいただけたのではないのでしょうか。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三國志魏書4 今鷹真・井波律子著など

 

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関連記事:【軍師連盟】司馬懿が起こしたクーデターは博打だったの?

関連記事:「高平陵の乱」を蜀の丞相の費禕はどう評価したの?蜀から見る魏のクーデター

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

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