kawauso編集長のぼやきVol.8「専門家には敬意を持つ」

2018年5月30日


 

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kawauso編集長

あー1週間のご無沙汰です、kawauso編集長です。

編集長は普段、「三国志については俺に聞け!」的に

ふんぞり返っているけども、やはり専門家は凄いね。

 

前回記事:kawauso編集長のぼやきVol.7「記事では書けないネタ」

関連記事:kawauso編集長のぼやきVol.6「天敵」

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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考証学

kawauso

 

編集長は高卒なので、細々した事は分からないけど

学問の分野には考証学(こうしょうがく)というのがあるみたいで

特に、清の時代に盛んになった学問だそうな

 

すごく簡単に編集長の理解を述べると、考証学は

経書のような文献を、現在の価値観や考えで理解するのではなく

その歴史書が書かれた当時の価値観に立ち戻って理解するという

なかなか大変な学問なんだそうな。

 

すごい話だよね、2000年前の時代状況や思想をつぶさに調べて

当時の価値観から経書を理解しようなんて、

エンタメの分野から入ってきたはじめての三国志の真逆だけど

これが面白いんだな。

 

どうして史記があるのに漢書があるのか素朴な疑問

 

司馬遷

 

例えば、司馬遷(しばせん)の史記は伝説の時代から始まって、

前漢の武帝の時代で終っている。

ところが、その後、班固(はんこ)が漢書を著わして、

前漢の草創期から王莽(おうもう)の簒奪までを書いた。

 

※だから、漢書は後漢書と区別する為に前漢書とも言われる。

 

指摘されるまで分からなかったけど、

漢書は史記と時代が大幅にかぶっているんだよね。

どうして、そんな複雑な事をしたのか?

 

それは、班固の史記への反発から発生しているんだって

つまり班固は、史記にダメ出しする為に漢書を書いた。

面白いよね。

はじめての三国志メモリーズ

三国志の武将に特化したデータベース「はじめての三国志メモリーズ」を開始しました

 

 

専門家には敬意しかない

 

 

はじめての三国志には、最近、chopsticksさんが加入したけど

この人が清代考証学を専行している人で、

経書に関する沢山の事を知っている。

 

はじ三はエンタメ傾向が強かったけど、

こういう正統な経書研究の人がいても面白いなと思った。

学問として史書を研究している人は、やはり凄いよ。

kawauso

 

編集長がヘッポコライターだという事が分かるからね。

これはもう敬意しかないものだ。

 

もうじき、はじ三のサイトにも記事が上がると思うから

興味のある人は読んでみてね。

目からウロコが落ちるよ。

 

んじゃ、また来週~!

 

※次回の編集長のぼやきは6月6日の予定です。

 

関連記事:kawauso編集長のぼやきVol.5「kawausoのアイデア」

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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