ログイン | 無料ユーザー登録


キングダム
三国志の死因


はじめての三国志

menu

三国志の雑学

千数百年経っても面白い!?三国時代笑い話

袁紹と曹操


はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

曹操

 

群雄たちがその双肩(そうけん)に国の命運を背負って

荒野を駆け巡っていた光景がまざまざと浮かび上がる『三国志演義(さんごくしえんぎ)』。

彼らは一日一日どころかその一瞬一瞬を真剣に生きており、

その表情すらもどこか堅苦しくて(いか)めしいイメージがありますよね。

 

しかし、彼らだって人間ですからだらだらとのんびり床に転がって(くつろ)ぐこともありましたし、

くだらない話に花を咲かせて子どものように大口を開けて笑うこともありました。

そんな彼らが楽しんだという笑い話を集めた本が三国時代には編まれています。

 

その本の名は『笑林』。

魏の邯鄲淳(かんたんじゅん)が著した中国最古の笑話集です。

現在は既に散逸してしまって手に取ることのできない本ですが、

何と『故郷』や『阿Q正伝』の作者として名高い

あの魯迅(ろじん)が『古小説鉤沈』の中に数十篇の話を整理して収めているのです。

そんなわけで我々も読むことができる『笑林(しょうりん)』のお話をいくつかご紹介しましょう。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:三国志時代の笑い話は腹がよじれるほどシュールだった!?

関連記事:大学者鄭玄の下女達の会話は高学歴だった


長い竿が城門にひっかかって…

孔明と空城の計

 

()の国の男が竿(さお)を持って城門をくぐろうとしたところ、

どうにも竿が長すぎて引っかかってしまいます。

そこで縦に持っていた竿を横に持ってみたのですが

やはり城門に引っかかってしまいます。

 

どうしたものかと悩んでいると、老人がやってきて次のように伝えます。

「わしは聖人でこそないが、経験は十分に積んでいる。

そんなときは鋸で竿を真ん中から切ってしまえばいいのだよ。」

 

あまり笑えないという人も少なくないでしょうが、

この話はおそらく

経書の中の知識にばかりこだわって

経験をないがしろにしている社会への風刺(ふうし)が込められているのでしょう


忍法!この葉隠れの術

忍者

 

楚の男が老荘思想についての書物である『淮南子(えなんじ)』に

「カマキリはセミを狙う際に葉に隠れて身を隠す」という一節を見つけます。

これを読んだ男はさっそくセミを狙うカマキリが隠れている葉を探しに出かけました。

 

男はカマキリがくっついている葉を見つけて

勢いよくその葉をたたき落としたのですが、

勢いが良すぎて落とした葉を見失ってしまいました。

 

そこで、辺りに落ちている葉を全てかき集めて家に持ち帰り、

一枚一枚葉を取って構えては妻に向かって「俺が見えるか?」と尋ねたのでした。

妻ははじめこそ真面目に「見えます」と答えていましたが、

いよいよ面倒になって「見えません」と答えます。

 

それを聞いた男は喜んでその葉を持って家を飛び出し、

市場に行って堂々と盗みをはたらいたのでした。

しかし、当然その姿は丸見えで、男はすぐに役人にひっ捕らえられます。

 

県知事の前に引っ立てられた男は尋問を受けた際に

淮南子(えなんじ)』を読んでカマキリが隠れている葉を構えれば

他の人に自分の姿が見えなくなると思ったと白状。

 

それを聞いた県知事は腹を抱えて大爆笑し、

その男を無罪放免したのでした。

書を読んで実践するのはいいことなのですが…。

 

はじめての三国志メモリーズ

三国志の武将に特化したデータベース「はじめての三国志メモリーズ」を開始しました

 

せむしさえ治れば…

病気に悩む村人

 

飽食の時代の今には考えられませんが、

昔はビタミンD不足で背骨がかがまって弓なりになってしまう

せむし(くる病)という病が流行っていました。

 

昔、平原(山東省)にはそのせむしを治す達人がいました。

「私が治療して治らないのは100人に1人くらいだと」豪語する達人。

そんな彼にひどいせむしで悩んでいた人が治療をお願います。

 

すると達人はせむしで悩む人に

「ではそこにうつ伏せになって寝てください」と言い、

言う通りにうつ伏せになった病人の背中に乗って思いきり足を振り上げました。

その様子に気がついたせむしの人はすぐに飛び上がり、

「私を殺す気ですか!」と憤慨。

華陀

 

しかし、達人は次のようにもう反論。

「私はあなたの背中を真っ直ぐにしてあげたいだけだ!

あなたが死ぬかどうかなんで知ったこっちゃないよ!」

いやいやいやいや!


こんな落語あったような…

三国志時代の葬式

 

ある集落の田舎者たちが一緒に葬儀に出ることになりました。

しかし、葬式の礼など知らない彼らは右往左往。

 

そんな田舎者の中である男が田舎者たちに次のように言いました。

「俺少しなら礼を知っているから、とりあえず俺の真似をすればいいよ」

それを聞いた田舎者たちは一安心。

 

式場に到着すると、礼を知るという男はさっそくむしろの上に平伏します。

これを見た田舎者たちは、むしろの上ではなく前の人の背中にくっついて平伏。

続いて列を作って並んでいる際に礼を知るという男が

うっかり後ろの人の足を踏みつけて「馬鹿!」と叫びました。

 

田舎者たちはこれも礼の作法のうちだと思い込み、

次々に後ろの人の足を踏んで「馬鹿!」と怒鳴りつけ、

列の最後尾の人は近くにいた喪主の足を踏んで「馬鹿!」と怒鳴りつけたのでした。


  

 

三国志ライターchopsticksの独り言

三国志ライターchopsticksの独り言

 

こんな話、日本の落語にもあったような…。

ピリッと風刺のきいたものから心の底から笑えるものまで様々な『笑林』。

皆さんも是非手に取って読んでみてはいかがでしょうか?

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:実は笑い上戸のちっこいオッサン? 『曹瞞伝』に見る曹操像

関連記事:【シミルボン】これは意外!モノマネが大好きだった三国志の人々

 

はじ三ユーチューバー目指すってよ
袁術祭り


 

chopsticks

chopsticks

投稿者の記事一覧

清朝考証学を勉強中。
銭大昕の史学考証が専門。
片田舎で隠者さながらの晴耕雨読の日々を満喫中。

好きな歴史人物:
諸葛亮、陶淵明、銭大昕

何か一言:
皆さんのお役に立てるような情報を発信できればと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

関連記事

  1. 孟達と曹丕 手紙に惑わされる孟達が三国志をさらに面白くする
  2. 空箱を受け取る荀彧 荀彧がもらった空箱には一体どんな意味があったのか!?
  3. 羅貫中と関羽 関平の実の親って誰!?関羽?関定?
  4. 蜀の劉備 【素朴な疑問】蜀漢って国内はどうなっていたの?蜀軍の配置から北伐…
  5. キングダムと三国志 信と曹操のはてな(疑問) キングダムと三国志の違いって何?時代を追ってみる
  6. 陳平 陳平と賈詡の時代を飛び越えた共通点!危機にも動じないサバイバル魂…
  7. すっぱーーーーー 許褚 ゆるキャラ 曹操にまつわる梅林の話は本当なの?梅干しが曹操軍を救う?
  8. 統 蜀のブサメン軍師、龐統は魯粛のスパイだった?劉備と龐統、仮面主従…

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 張昭 VS 孫権
  2. 幕末軍服姿の西郷どん 西郷隆盛
  3. 孟達を討伐する司馬懿
  4. 劉備にアドバイスをする法正
  5. 二刀流の劉備
  6. 周瑜、孔明、劉備、曹操 それぞれの列伝・正史三国志
  7. 公孫サン(公孫瓚)
  8. 桃園兄弟
  9. キングダム

おすすめ記事

  1. 【高杉晋作と伊藤博文の共通点】幕末テロ兄弟の絆 高杉晋作
  2. 魏延は名将・韓信と同じ天才的な戦術眼を持っていた?? 蜀の魏延
  3. 曹操へ祖父曹騰から与えられた人脈遺産とは? 魏の曹操孟徳
  4. 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第36話「井伊家最後の日」の見どころ紹介 おんな城主 直虎
  5. もし曹丕が夷陵の戦いの後に蜀に攻め込んでいたら蜀はどうなった? 撃剣を使う曹丕
  6. 三国志 Three Kingdomsの諸葛亮がいじわるすぎる! 魏延と孔明

三國志雑学

  1. 張遼・楽進・李典
  2. 紀霊(ゆるキャラ)
  3. 水魚の交わり
  4. 董卓を倒す呂布


“ながら三国志音声コンテンツ開始" “はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム" “はじめての三国志コメント機能"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 外交官でもあり、財神にもなった子貢
  2. 劉邦と劉備
  3. ボロボロになった馬超
  4. 凌統
  5. 前原一誠
  6. 曹操&袁紹花嫁泥棒

おすすめ記事

2017年はじめてのストライキ宣言文 キングダム45 ええっ?蒙驁(もうごう)将軍は史実では秦の六大将軍に並ぶ超名将だった ハンセン病に侵された徳行者・冉伯牛 冉伯牛 【孔門十哲】冉伯牛(ぜんはくぎゅう)とはどんな人?ハンセン病に侵された徳行者 明智光秀は鉄砲の名人 麒麟がくる 【明智光秀の家紋・桔梗紋】きっかけは明智光秀が仕えた土岐氏だった 飢えている王忠 王忠とはどんな人?人の肉を食べて飢えを凌いだ武将 龐統した勝利 89話:龐統、涪水関を計略で落とす 呂布 VS 曹操 35話:曹操、陳宮の裏切りで兗州を呂布に奪われる!! 【キングダム好きにもオススメ】歴史大河・マンガ「ビン~孫子異伝~」が面白すぎる!

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志

ながら三国志音声コンテンツ
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム はじめての三国志コメント機能
“邪馬台国"

“三国志人物事典"

“ながら三国志音声コンテンツ"
PAGE TOP