第10話:袁術くん「リーダーシップ」の高め方を学ぶ


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袁術

 

「リーダーシップを発揮できずにチームをまとめられていない人」、

「リーダーシップは先天的な能力だと諦めている人」がいるのならば、

リーダーシップはこれからでも高めることは可能です。

 

この記事を読み終わる頃には、

あなたは人生をポジティブに歩むことができる方法をひとつ手に入れています!

 

※このお話は、三国志(さんごくし)に登場する袁術(えんじゅつ)公路(こうろ))が、

21世紀のビジネスシーンで支持されている様々な「自己啓発」のやり方を学び、

実践していく物語になっています。

やや、21世紀風のセリフ回しになっている部分はご了承ください。

 

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袁術くん、叔父の袁隗(えんかい)より相談を受ける

袁隗

 

袁術くんは、四世に渡り三公を輩出したという超超名門である汝南袁氏に生まれました。

父の袁逢は三公の中の司空に就いたことがありましたが、

すでに病没し、この世を去っています。

 

袁術くんは急遽、叔父である太傅・袁隗に呼びつけられました。

宮廷及び、洛陽の都は戒厳令が敷かれており、

厳重な警戒態勢でしたが、袁術くんはその原因をまだ知りません。

 

「おお、袁術か、よく来てくれた。実は火急の要件があって、呼び寄せたのじゃ」

 

「叔父上、先代の皇帝が崩御されてもう4ヶ月になりますが、

なぜこのような物々しい雰囲気に包まれているのですか?」

 

「そのことだが、驚くなよ」

 

「はい。何か起こりましたか?」

 

「大将軍が宦官に暗殺されたのじゃ」

 

「大将軍様が……」

 

「それだけではない。その仇を討つべく大将軍の副官を務めていた袁紹(えんしょう)が、

兵を率いて宮廷の宦官を虐殺した」

 

「な、なんですと、本初(袁紹の字)がそのような暴挙を!」

 

「やはりお主の下には事前に連絡はなかったか」

 

「叔父上には本初から連絡があったのですか?」

 

「いや、ない。しかし、わしもお主も宦官虐殺に加担していると流布されておる」

 

「そんな馬鹿な話が……」

 

「問題は、混乱の中を宮廷から逃れた皇帝を、あの董卓(とうたく)が保護したことじゃ。

董卓は皇帝を擁して洛陽に入り、大将軍の兵を吸収してしまった」

 

「董卓はこの乱を好機と捉えたのですね。

あの御仁らしい大胆な行動です」

 

「袁紹は、今度は董卓を邪魔者として葬ろうとしておる。

このままでは、大きな戦争が起きるかもしれぬ。

お主は洛陽を出て、袁氏の血筋を守り抜くのじゃ」

 

「叔父上は?袁氏当主である兄の袁基はどうされるのです?

まさか本初と共に董卓と戦うつもりじゃ」

 

「いや、その逆じゃ。わしらは都に残り、あくまでも皇帝に忠義を尽くす所存。

状況によっては袁紹とは敵対することになるかもしれぬ。

もしもの時は、お主が袁氏の家督を継ぎ、乱を治めよ」

 

「しかし、私にはみんなをまとめるような器量はありません」

 

「お主は相変わらずネガティブの塊じゃな。袁紹とは真逆じゃ。

よいか、リーダーシップは先天的な資質ではない。

日頃の意識と行動で高めることができる」

 

「ぜひ、ご教授いただきたいと思います」


リーダーシップとは何か

袁術

 

「まずはリーダーシップとは何なのか、

どのような影響力を持っているのかを知っておく必要がある」

 

「みんなをまとめる力ではないのですか?」

 

「それだと抽象的すぎるじゃろ。

よいか、リーダーシップとは、三つの要素で構成されておる。

みなに夢や志を語り、未来を共有できるかどうか。

そのための筋道を立て、そのための人材を育成できるかどうか。

そしてみなと強い信頼関係を結べるかどうかじゃ」

 

「夢を語り、育てる。そして絆ですね」

 

「そうじゃ。立派な容姿も、カリスマ性も必要はない。

大事なことは、自分の夢を、みなの夢のように言い換えられることじゃ」

 

「しかし、いきなり夢とおっしゃられても……」

 

「なんじゃ袁術には夢がないのか?」

 

「強いて言えば、平和でしょうか。みんなが安寧な暮らしができること」

 

「それで結構。そのためには強い柱が必要じゃ。

それが皇帝であり、それを補佐する袁氏である」

 

「なるほど」

 

「よいか、リーダーとは管理するのが役割ではない。リーダーの役割は導くことじゃ。

強制的に働かされている者と、

目的に納得して働く者では、モチベーションが3倍も変わってくる

 

「大きな違いですね」

 

「だからこそ、リーダーはノルマを語るな、夢を語れ」

 

「肝に銘じます」

 

「よし、では次にどうやってリーダーシップを高めていくのか、

具体的な方法について伝えよう」

 

袁術のトホホな逸話
袁術祭り

 

リーダーシップの高め方

袁術

 

「みなの信頼を得る方法のひとつが、

セルフ・リーダーシップを常に意識して行動することじゃ」

 

「セルフ・リーダーシップですか?」

 

「要するにまず自分が率先して行動を起こすということじゃな。

口先だけのリーダーなど誰も信頼などせぬ。

特に面倒ごとやリスクの高いことは避けたがるのが人の性というもの、

そこを他人に押し付けるようなことをせず、袁術、お主が率先して立ち向かっていけ」

 

「私が率先して立ち向かう……」

 

「そうじゃ、本当に人が従うのは地位や名誉ではない。勇気じゃ」

 

「勇気」

 

「みなの信頼を得るためには、無駄な話はするな。

冗長な話をするほど人は敷居を感じて、離れていくものよ。

みなとの距離を縮めるためには、聴き手に回れ

耳を傾けるだけではなく、相手の表情や仕草を見つめ、心に寄り添え

 

「心に寄り添う」

 

「そうじゃ。それが傾聴よ。

だからお主が一度語る前に、相手の話しを二度聴け

相手の心情に共感できるまで話を聴くことができれば、

必ず相手はお主に心を開く。

とかくリーダーは語りたがりが多いが、夢を語り、

みなを鼓舞する話をする、これだけでよい」

 

「夢を語り、鼓舞する」

 

「そして、これが最後になるが、信頼を得るためにも、まずはお主がみなを信頼せよ。

本当にリーダーシップが発揮されているのであれば、

周囲の人間は主体的に行動するものだ。

みなが主体的に行動できる環境を整える必要がある

 

「主体的にですか?」

 

「人は強制された仕事に対しては、主体的な行動を起こしにくい。

だから任せるのじゃ。相手を信頼して、権限譲渡していけ」

 

「権限譲渡……それで失敗したらどう対処すればいいのでしょうか?」

 

「失敗は成功の基。許容せよ。よいか、リーダーの役割は育てることじゃ。

最も人を成長させる方法は、任せることなのじゃ。

そして失敗がさらにその人を成長させる。そのためにはまず、

お主が失敗を肯定的に受け止め、謙虚に反省を活かしていく姿勢を見せねばならぬ」

 

「私が率先して、ですね」

 

「その点において、最近のお主の評判は良い。

それはリーダーシップを高めるのには必要不可欠な要素。

残念ながら袁紹にはそれが欠けておる」


 

まとめ

袁隗

 

「これまでは、どうすれば自分を高められるのか、という視点だけでした。

これからは国のため、袁氏のためにも、

組織をいかにすれば盛り上げられるのかということも掘り下げていきます」

 

「うむ。高い目標を持って自分を高め、相手を思いやる気持ちを常に持っていれば、

多くの者たちがお主を信頼し、協力してくれよう。

ここから先は、独立し、リーダーシップを発揮して袁氏をまとめてくれ」

 

「叔父上、まさか死ぬ気では……」

 

「董卓は今の皇帝を廃し、陳留王を新たな皇帝として即位させようと画策しておる。

それはわしが命をかけて阻止するつもりじゃ。

時間がない。すぐに洛陽を出よ。袁術、達者でな」


  

 

 

結論

 

・リーダーシップとは

  • 自分の夢や志を、みなの夢や志として語ることができる
  • 信頼を集めつつ、みなが成長できるように導くことができる。

 

・リーダーシップを高めるには

  • まずは自ら率先して行動し、立ち向かう。(セルフ・リーダーシップ)
  • 相手の心情に共感できるまで、話を聴く。(傾聴)
  • 相手を信頼して、任せる。(権限譲渡)

 

【未来を拓く問題解決策】楽しみながら自分を変える方法
袁術くんの成長日記

 


 

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