キングダム587話ネタバレ予想印鑑はどこに押していたの?

2019年1月12日


 

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玉璽

 

大人気春秋戦国時代漫画、キングダム、その登場人物であり主人公の一人、秦王政(しんおうせい)

彼こそは、それまでの王の象徴だった巨大な調理器具兼祭祀(さいし)の道具、(かなえ)に代えて玉璽(ぎょくじ)を皇帝権力のシンボルにした人です。

ちなみに玉璽ってのは、平たく言うと高価な玉で出来た皇帝の印鑑みたいなもの・・

しかし不思議ですよね?何がって、、漫画で見る限り当時は紙が発明されてなく、木簡(もくかん)竹簡(ちくかん)に文字が書かれているからです。

あんなに堅い素材に印鑑を押す事なんか出来たのでしょうか?

そこで今回は、キングダムの時代の印鑑の役割について書いてみます。

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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キングダム587話ネタバレ予想 キングダムの時代印鑑は木簡には押していない

玉璽に興奮する袁術

 

実は、紙が存在しないキングダムの時代の印鑑は木簡や竹簡に押印する役割ではありませんでした。

当時の印鑑の役割、それは押印ではなく封印だったのです。

私達が当たり前だと思っている文書の上に押す印鑑は本来の印鑑の役割では無かったという事ですね。

では、封印とは一体何を封印していたのでしょうか?

 

 

 

キングダム587話ネタバレ予想 文書の機密性を保つ為に印鑑があった

 

当時の木簡や竹簡はキングダムなどでもお馴染みのように、ぐるっと丸めて紐で縛って、表面に粘土で封印をしています。

勘の良い読者ちゃんはもうお分かりでしょう。

あの粘土に押してある印こそが元々の印鑑の役割だったのです。

 

木簡や竹簡は、紙と違って文字を書き損なっても刀で削れば書き直せるというメリットがありましたが、

それは裏を返せば都合の悪い部分を削り、書き換えても気づかないという事でもありました。

そこで、竹簡や木簡を書いた後に、これを丸めてから(ひも)で縛り書いた人間以外は、誰もこの文書に触れていませんという保証として、

封泥(ふうでい)(粘土)に印鑑を押していたのです。

封泥が施された文書を読むには、どうしても泥の封を割らないといけないのでセキュリティとしては、なかなか優秀でした。

 

キングダムネタバレ考察

 

 

キングダム587話ネタバレ予想 加冠の儀にも登場する印鑑

 

こちらの印鑑が押された封泥、キングダムでも印象的に登場します。

キングダム39巻、420話「暗号」で、当時は呂不韋(りょふい)四柱にいた昌平君(しょうへいくん)から前線で戦っていた弟子の河了貂(かりょうてん)に向けて

束ねられた木簡の伝文が届けられました。ところが、その伝文は肝心の封泥が割れていたのです。

 

その時、河了貂は深く考えずに移動の途中に割れたのだと納得しますが、伝文の内容を読んで、その暗号のチグハグさを不審に思い

封泥は事故で割れたのではなく、ここまで届く途中に誰かが中身を見たのだと確信します。

そして、昌平君は伝文を見られる事を承知で、スパイに分からないように敢えて暗号に細工を施していた事を悟り、咸陽(かんよう)の異変を察知するのです。

しかし、本来は封泥が割れているのは軍事機密が漏洩したかも知れないという大事件なんですけどね。

それを途中で割れたと思って一度スルーしてしまう貂ちゃん、軍師にあるまじき大らかさが素敵ですね。

   

 

キングダム587話ネタバレ予想 当時の印鑑は構造が違う

 

現在の印鑑は、紙に押すので、文字の部分が凸面になっていて、周辺が凹面になっています。

しかし、キングダムの時代の印鑑は粘土に押し付けて印をつけるので文字の部分が凹面になっていて周辺が凸面になっていました。

こうすれば押印した時に、粘土の文字の部分が盛り上がります。その方が、ずっと見やすくなるからでした。

このような文字部分が凹面になっている印鑑を白文(はくぶん)と言います。

 

キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言

 

というわけで、今回は、キングダムと封泥と印鑑の関係について書いてみました。

バカみたいに重い鼎から皇帝のシンボルを玉璽に変えた始皇帝(しこうてい)

でもその玉璽は、今のように紙の上に押すものではなかったのです。

 

前回の雑学:キングダム586話ネタバレ雑学兵士達の暇つぶしは?

 

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kawauso編集長です。 はじ三の中の人です。 様々なトピックを立てますが 盛り上がらない時には ごめんね。 大体、咬まないので 気軽にからんでもらえると 嬉しいです。

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