キングダム593話ネタバレ雑学「趙峩龍の隔砂陣は本当にある?」


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キングダム 戦国七雄地図

 

大人気春秋戦国時代漫画キングダム、登場以来、ずーっとポンコツだった趙峩龍(ちょうがりゅう)が最近、にわかに藺相如(りんそうじょ)の楯という扱いになり、

突如として隔砂陣(かくさじん)というチェック柄の陣形を繰り出すなどして飛信隊を苦しめたりしています。

そこで疑問ですが、本当に紀元前の昔に隔砂陣なんてあったんでしょうか?

そもそもとして、陣形なんて漫画だけのフィクションではないのでしょうか?

今回は、そんな微妙な部分についてリアルな史実を解説します。

 

自称・皇帝
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キングダム593話ネタバレ雑学 隔砂陣という陣形は見当たらない

キングダムと三国志 信と曹操のはてな(疑問)

 

まず隔砂陣という陣形ですが史実では確認できませんでした。

実際問題として、あのような緻密(ちみつ)な陣形は個々の兵士がトランシーバーでも携帯して頻繁に情報交換しない限りは実現不可能だと思います。

メチャ訓練しました!というレベルでは土台実現できないと思います。

 

「なーんだやっぱり陣形なんか話を面白くする為の嘘なのか」

いえ、ちょっと待って下さい!私は隔砂陣が確認できないと言っただけで、陣形そのものが存在しないとは言っていませんよ。

 


 

キングダム593話ネタバレ雑学 戦国時代から伝来する十陣

 

中国山東省臨沂県銀雀山(ちゅうごくさんとうしょうりんしけんぎんじゃくざん)で1972年4月に大発見がありました。

ここから前漢時代の墓が出土し銀雀山漢墓と呼ばれ、銀雀山1号墓からは4942枚、2号墓からは32枚の竹簡が発掘されます。

墓からは、それまで孫臏(そんびん)孫武(そんぶ)どちらの著作か曖昧だった孫臏兵法が発見されこれが孫臏の著作とされる決定的な証拠になりました。

それ以外にも、六韜(りくとう)尉繚子(うつりょうし)のような兵法書が次々と出土しています。

さらに、そのような兵法書の中から十陣(じゅうじん)と呼ばれる戦国時代から前漢初期の陣形が出土したのです。

こうしてキングダムの時代に確かに兵法書には陣形が記され、実際に運用されていた事が明らかになったのです。

 

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キングダム593話ネタバレ雑学  十陣を紹介

「金」の国旗をバックとした兵士

 

では、キングダムの時代に実際に使われていた十陣から八陣を紹介します。

え?何で十陣じゃないの?と思うかも知れませんが、十陣の中の二つは火攻めと水攻めの事で、陣形ではないので除外します。

 

・十陣1「方陣」

 

陣形の最小単位である小方陣(しょうほうじん)を方形に配置する陣形です。

中国の戦場における基本的な陣形で、密集した陣形で敵を粉砕しました。

フォーメーションとしては、中央部の兵士を薄くし周辺の兵力を厚くし後部に予備の兵士を配置します。

方陣の場合には、指揮官と司令部は中央に位置しますから、突き破られると一気に危うくなる陣形ではあります。

 

・十陣2「円陣」

 

円陣(えんじん)は小方陣を円形に配置した陣形です。

方陣とは反対に守備に優れた陣形で、円形を取る事から、布陣の弱点になる側面や背後がありません。

主に、機動力の高い騎兵を相手とする時に威力を発揮しました。

射撃の遮蔽物(しゃへいぶつ)として、戦車などをひっくりかえして並べるというような事もありました。

 

・十陣3「疎陣」

 

疎陣(そじん)は兵力が少ない時に取る攻めの陣形です。

ここでは旗などを兵力よりも沢山掲げて、武器は外側に刃を向けて見せ陣の内部では兵士を少人数単位で上下左右に動かし、

いかにも大軍がうごめいているように見せかけます。

この陣形はかなり難易度が高く、下手に兵を動かすと陣形が乱れ実は兵力が少ない事を暴露してしまう事になります。

 

・十陣4「数陣」

 

数陣(すうじん)は小方陣の間隔をより狭くする陣形です。

間隔を狭くする事によって味方の救援を容易にし、反対に敵の突破は難しくなります。

こちらの陣形のタブーは陣形を崩すような追撃や応戦をしない事でつまり動く事なく、一カ所でじっとする防御のフォーメーションになります。

時には、浮足だった兵を鎮める為に座らせる事までしたようです。

 

・十陣5「錐行之陣」

 

錐行之陣(すいこうのじん)とは、槍のようなフォーメーションの事です。

敵の陣形を破壊する為に、敵に突入する部分の小方陣を厚くします。

それにより相手の小方陣を砕いて間隙から入り込み陣形を瓦解させます。

もちろん、途中で自軍の槍が崩壊してしまわないように、刃の先の役割を引き受けるのは死を恐れぬ精兵である必要があります。

ですので、戦場でこの陣形を取る部隊は、かなり強さに自身があると見た方がいいでしょう。

 

・十陣6「雁行之陣」

 

雁行之陣(がんこうのじん)とは、錐行之陣とは逆に敵に対してvの字のフォーメーションを取ります。

こうする事で敵の騎兵を最奥に誘い込み、後は左右から弓で撃ちまくり、殲滅させるという陣形です。

もちろん、敵が雁行の陣だと悟るとわざわざ突っ込んだりはしないのでv字の奥に補給部隊を配置したり、いかにも弱々しい部隊を配置して

敵が思わず深追いしたくなるように細工する必要があります。

 

・十陣7「鉤行之陣」

 

鉤行之陣(こうぎょうのじん)、こちらは、敵に対して凹のフォーメーションを組みます。

鉤行陣は、方陣、錐行之陣、雁行陣などに変化するのが簡単な陣形で敵軍の出方がつかめない時に取る、予防措置のような陣形です。

 

・十陣8「玄襄之陣」

 

玄襄之陣(げんじょうのじん)とは、敵を惑わして状況判断を困難にする方法です。

この陣形では、旗幟(はたのぼり)を多くし、太鼓をガンガン鳴らして兵力が多いように見せ、

いかにも今から攻め込みそうに見せて、実は何もしないというツンデレ陣形です。

兵力を偽るのは疎陣と同じですが、疎陣は積極的に打って出る陣形で玄襄之陣は打って出ずに時間を稼ぐ点が違います。


  

 

 

キングダム593話ネタバレ雑学 陣形組まないと戦争できない

三国志のモブ 反乱

 

春秋戦国時代は、それまでの貴族同士の少人数の戦車戦から、農民男子を徴発した何十万という歩兵同士の戦いへ移行する時代でした。

もちろん、何十万という兵力をバラバラに戦わせていたのでは、収拾がつかなくなってしまいますから戦国七雄は徴兵した兵士に、

訓練を施し指揮系統を覚えさせ陣形を教えてから実戦に投入したのです。

 

つまり、キングダムの時代に陣形があったの?というより、

何十万の人間を陣形も訓練もなしに投入すれば戦争どころではないという方がはるかに正解に近いという事です。

当時は、太鼓を使って進軍させ(かね)を鳴らして退却させていました。また大旗も行動を指示するのに極めて重要な働きをしています。

伝令も頻繁に使いましたが、それだけで統一した動きは無理なので音が轟くような太鼓と鉦と目を引く大旗が絶対に必要だったのです。

 

キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言

 

漫画だと伝わりにくいですが、実際の春秋戦国時代の戦場は、蟻のように見える人間の集団が大小の陣形を造り戦っていました。

紀元前260年の長平の戦いでは、秦趙100万の大軍が激突しその振動で邯鄲(かんたん)の家々の瓦は揺れたと言われています。

これだけの人間が陣形も命令もなしに投げ出されれば、大勢が動くだけで轢死する人間が出る大惨事になるでしょう。

なのでキングダムの時代に陣形はちゃんとあったのです。

 

前回記事:キングダム592話ネタバレ雑学「王翦や李牧のあの策略の元ネタ暴露」

 

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