キングダム588話ネタバレ雑学「王賁の槍術って本当に存在するの?」

2019年2月2日


 

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キングダム53巻

 

大人気春秋戦国時代漫画キングダム、次の588話は、2月7日発売のYJまでお預けです。

そこで、今回も、リアルなキングダムの世界に迫ってみます。

現在、瀕死のこん睡状態にある王賁(おうほん)、彼が得意とするのは槍術ですが、リアルな話2200年も前に槍術なんか存在したのでしょうか?

それが本当かフィクションか?ちょっと考察してみましょう。

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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キングダム588話ネタバレ予想 槍は武器の王

 

槍は太古の昔、人間が狩猟採集生活をしている頃には弓矢と共に存在していました。

長い柄を持ち安全圏を確保できるうえに、突く、()ぐ、叩く、斬る等、多様に使えるので槍は百兵の王と呼ばれていました。

 

また、矛に比べて先端が軽いので、よくしなる材質の柄をつければ、強い遠心力を利用して強力な打撃を与える事も出来ます。

王賁の戦いぶりも、槍を大きくしならせて敵と体格差を補うものでした。

もっとも、それも堯雲(ぎょううん)には通用しなかったわけですが、、

それはそれとして、この時代には槍の相手は獲物でした。

春秋戦国時代のように戦乱の時代の槍はどうなっていたのでしょう?

 

キングダム588話ネタバレ予想 春秋戦国時代の武術

劉邦と樊カイ

 

キングダムの時代、槍術についての記録は発見する事は出来ませんでした。

しかし、こと、剣舞については春秋戦国時代には存在していた事が分かります。

それは、キングダムの時代から30年程後、楚漢戦争の時代に、漢の高祖劉邦(りゅうほう)が楚の項羽(こうう)に謝罪の為に鴻門(こうもん)にやってきた時、

項羽の参謀の范増(はんぞう)項荘(こうそう)という人物に宴の座興という名目で剣舞を行わせ隙を見て劉邦を斬れと命じます。

しかし、それに対し、劉邦の傍にいた項伯(項羽の叔父)が返礼として剣舞を披露し劉邦が斬られるのを阻止したという故事があるのです。

剣舞が存在する位ですから、剣技はもちろん存在したわけです。

もっともこれは、剣舞についての記録で槍術の記録ではありません。

 

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キングダム588話ネタバレ予想 南陽漢画に槍術を確認

 

キングダムの次の時代、漢の時代には豪族の墓の壁に日常生活やあの世の風景を描いていました。

中国南陽市には、漢画館と言う美術館があり、そこに収蔵した石画に、槍を扱っている人の姿が刻まれているのです。

 

こちらから見れます

http://taiqi.net/wushu/hensen/wushu-kodai.pdf

 

そこでは、二人の人物が剣舞を行っており、右手の人物は剣を持ち、左手の人物は、両手で槍を持ち水平に構えています。

この構えは「弓歩直刺(きゅうほちょくし)」といい、太極拳によると相手に向かって歩を進め攻撃の準備をする。

または、相手の胸に向かって真っすぐ突くという姿勢のようです。

残念ながら、騎乗した形での槍の披露ではありませんが、このような演舞が存在する以上は、槍にも実戦以外にも型というものが存在し

ちゃんと師匠がいたのではないでしょうか?

   

キングダム588話ネタバレ予想 実録古代の武芸者達

 

これもキングダムの時代ではありませんが、後漢の時代には、達人と呼ばれる剣の師匠がいた事が曹丕(そうひ)が書いた自叙伝、典論(てんろん)に出てきます。

それによると、以下の人々が武芸者だったようです。

 

王越(おうえつ)

後漢の桓帝・霊帝の時代の虎賁(こほん)(近衛兵)でしたが、

詳しい武勇伝は伝わっていません。

 

史阿(しあ)

王越の弟子で撃剣の技術の全てを受け継いだ人

曹丕の撃剣は史阿に仕込まれた技術です。

 

袁敏(えんびん)

曹丕は袁敏という人物にも学んでいます。

当時、ある程度剣術の腕前を上げて天狗になっていた曹丕は、

この袁敏が片手剣による神速の動きで双剣の相手を倒すという腕前を見て

天狗の鼻をへし折られ、以後は剣自慢をしなくなりました。

 

少なくともキングダムの次の時代には、そのような武術の達人がいた事が分かっています。

当時は、一般庶民に至るまで、腰に刀や剣を下げている時代であり、武芸は盛んに学ばれ、武芸の師というものに需要があったようです。

 

キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言

 

王賁の槍術について、考えてみました。

元々、槍は獲物を獲る方法として考案されましたが、戦乱の時代に次第に対人兵器に代わり、より効率的に敵を討てる武芸として

発展していったようです。

槍術について、詳しく書かれた書物は見つかりませんでしたが、剣術については、師匠とされる存在がある事から槍術についても

型というものが存在し、師匠がいた可能性が高いでしょう。

王賁にしても、漫画では出てきませんが、全くの独学ではなく少なくとも槍の基本については、師匠について学んだと考えてしまいますね。

 

前回記事:キングダム588話休載スペシャル「王賁の治療リアルにはどうだった?」

 

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キングダムネタバレ考察

 

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