キングダム595話最新ネタバレ雑学「仮面の山の民は実在するの?」

2019年4月1日


 

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バジオウ

 

大人気春秋戦国時代漫画キングダム、3月28日号は作者出張の為に休載になっていました。

しかし、毎回、毎回、先に進まないキングダム595話を予想するのもネタが尽きたので、

今回は、犬戎族を激戦の末に味方につけて橑陽(りょうよう)城でまったりしている山の民について考えてみます。

山の民と言えば特徴的な仮面ですが、実際の歴史では仮面をつけて戦う民族なんていたのでしょうか?

バカバカしいなんて言わずに、最期まで付き合って頂けると幸いです。

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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キングダム595話最新ネタバレ雑学 戦闘中に仮面をかぶる民族はいない

 

キングダムでは、奇怪な仮面をかぶり超人的な戦闘力を発揮する山の民、しかし実際には仮面をかぶり戦うのはあり得ない事です。

第一に、あのような視界が狭そうな仮面を被れば、見える範囲が限定され死角からの不意打ちを受けやすくなります。

また、呼吸も苦しくなり長時間の戦闘では仮面を取らないとやっていられないでしょう。

 

「決して邪魔じゃない、仮面で顔を防御しているじゃないか!」という声もありそうですが、

その割には少し傷ついても致命傷になる首は丸出しで胴体は裸ですので仮面の目的は防御ではありません。

実際に、あのような姿で戦場にでるとすれば、効果は仮面による不気味さの演出で敵の士気を挫く程度でしょう。

 

中国の歴史上にも仮面をつけて戦争に出たというような話はありません。

従って、仮面の山の民はキングダムという漫画の上だけの架空の民族です。

 

 

 

キングダム595話最新ネタバレ雑学 山の民のモデル?三星堆遺跡

 

実際に仮面を被って戦う山の民はいなかったと書きましたが、山の民のモデルになりそうな文明は存在しました。

それが、今から5000年前~2800年前頃まで現在の中国四川省で栄えた謎の仮面文明の遺跡、三星堆です。

この文明は長江文明の一つ、古蜀文化に属するものでした。

 

しかし、この三星堆遺跡は従来の中国文明とは明らかに異質でした。

古代中国文明の青銅器遺物と言えば、(かなえ)(そん)(しゃく)のような祭礼用の容器、そうでなければ()、剣、矛、鐘、(たく)そのようなものがほとんどで、

神や人の姿を立体的に現したものはありません。

 

ところが、3300年前と推定された三星堆遺跡から出土した青銅器は、仮面、人頭像、立人像、など神や人の姿をかたどり

特に、大型縦目仮面と呼ばれる巨大な仮面は、現代人の想像を超える奇怪な顔をしていたのです。

 

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キングダム595話最新ネタバレ雑学 山の民にも負けない奇怪な仮面文明

 

その仮面は、高さ65センチ、幅137センチ、目は切れ長ですが、そこから筒状の目が14センチも飛び出しています。

さらに口は耳元まで裂け、耳はまるで牛のような形になっていて一度見たら忘れられないギャグみたいな表情です。

 

また目は出ていませんが、まるで仮面舞踏会のような金箔を被せた仮面も出土しています。

出土物には、実際に青銅の仮面をつけて両手で呪術の手振りをした青銅大立人像も出てきています。

つまり、巨大な仮面ばかりではなく顔にフィットする仮面もちゃんとあったのです。

 

そのような仮面が大量にあるという事は、この文明が日常的に仮面をかぶる習慣があった証かも知れません。

そうだとすれば、山の民も真っ青な仮面の民族という事になると思います。

 

ところが三星堆の青銅器遺跡を残した仮面文明は、今から2800年前頃に突如として消滅してしまいます。

詳しい理由は不明ですが、狭い穴に破損した大量の青銅器がまとめて捨てられた様子から

別の民族に征服されて、徹底的な破壊を受けたのではないかとも考えられます。

黄河文明とはあまりに異質な文明は、まだまだその全貌が分からず今後の研究が待たれるところです。

 

キングダム595話最新ネタバレ雑学 山の民のモデルは謎の仮面文明

 

ちょっと面白いのは三星堆遺跡が出土した四川省は、古代、巴蜀(はしょく)と呼ばれ秦の穀倉地帯だった土地である点です。

さらに、この巴蜀は咸陽に至る途中に秦嶺山脈という3000メートル級の険しい山がそびえています。

秦嶺山脈はパンダの故郷でもあり、孫悟空のモデルになったサル等も生息しています。

つまり、無味乾燥な山ではなくなかなかの秘境っぷりの土地で、ここなら山の民の住む地域にイメージが近いです。

ですのでキングダムの山の民のイメージは、古蜀文明で栄えた三星堆の仮面文明と秦嶺山脈の高い山々から

イメージを膨らませて出来たのではないか?というのがkawausoの予想です。

 

キングダム595話最新ネタバレ雑学 三星堆の仮面は王翦の仮面に似ている?

 

 

今、記事を書いていて気がついたのですが、三星堆の金色の青銅仮面は王翦の仮面によく似ています。

これは、ほぼ間違いなく三星堆の青銅仮面がモデルと断定していいでしょう。

山の民の仮面のモデルを探していて、図らずも王翦の仮面に行きついたわけですが、となると、同じくキングダムの登場人物である山の民も

三星堆の遺跡からインスパイヤされたとみてもいいのではないでしょうか?

もしかして、王翦は遥か昔に滅ぼされた仮面文明の末裔でいつかは秦を乗っ取り、滅ぼされた仮面文明を復活させるという目的で

あんな奇怪な仮面をかぶっている・・などという裏設定は絶対にないでしょうね。

 

キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言

 

史実とは離れますが、山の民の仮面造形はなかなかいいアイデアだと思います。

キングダムは群像劇なので登場人物が多すぎて人物の顔の描き分けに苦労すると思うからです。

そこは仮面なら多少奇抜な形をしていても問題ありませんし、丸くなくても、四角でも三角でも台形でもいいので、

キャラ描き分けには便利な手法です。

 

前回記事:キングダム595話ネタバレ雑学王翦はどこから鄴を攻めた?

 

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